Elephant GymのKT&Tell、フェンダー公式パートナーに
ベストカレンダー編集部
2025年10月13日 15:12
Elephant Gym フェンダー提携
開催日:10月13日
台湾発のインストゥルメンタル・ロックがフェンダーのファミリーへ加わる日
2025年10月13日正午、フェンダーミュージック株式会社は、台湾を代表するインストゥルメンタル・ロックバンドElephant GymのベーシストKT Chang(張 凱婷)とギタリストTell Chang(張 凱翔)とのフェンダーアーティスト・パートナーシップを発表しました。発表日はフェンダーによるプレスリリースの配信日であり、同社の所在地は東京都渋谷区、代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏です。
この発表は、KT ChangとTell Changが台湾出身のアーティストとしてフェンダーと正式にパートナーシップを結ぶ初の事例である点も明記されています。フェンダーは両名の音楽活動をあらゆる側面からサポートすることを表明しており、今回の発表は楽器メーカーとアーティストの関係性が地域的にも広がっていることを示す重要な一歩となります。
両者の言葉──Tell Changの思いとフェンダーによる期待
ギタリストのTell Changは今回のパートナーシップについて、「フェンダーの愛好家として、アジアにおける台湾初のフェンダーアーティストになり、非常に光栄です」とコメントしています。彼は自身のギターに名前を付け、各楽器に魂が宿ると信じている旨を語り、楽器との日常的な関わり方(ベッドルーム、スタジオ、ステージ)に触れています。
フェンダーミュージック代表取締役社長 アジアパシフィック統括のエドワード・コール氏は、KT ChangとTell Changがフェンダーアーティストとして迎えられることを嬉しく思うと述べ、KTの卓越したベースプレイとTellの繊細かつダイナミックなギタープレイがElephant Gymの音楽に深みと彩りを与えていると評価しています。また、二人が台湾出身として初めてフェンダーファミリーに加わることに触れ、国内外での活動拡大に向けた全面的なサポートを表明しました。
サポートの具体像
フェンダーが提示したサポート内容は楽器提供のみならず、修理やメンテナンス、制作段階からライブパフォーマンスまでの包括的な支援です。創設者レオ・フェンダーの言葉『アーティストは天使であり、彼らに飛ぶための翼を与えることこそが、我々の使命である』をビジョンに掲げ、実務面での支援を行うことが強調されています。
以下のような支援が明記されています。
- 楽器・機材の提供(ギター、ベース、アンプ、エフェクターなど)
- 修理・メンテナンス体制の提供
- 楽曲制作支援およびレコーディング関連の支援
- ライブパフォーマンスにおける機材サポートやイベント連携
Elephant Gymの軌跡と国際的な活動
Elephant Gymは2012年に台湾・高雄で結成されたスリーピースのバンドで、メンバーはベース&ボーカルのKT Chang、ギター&キーボードのTell Chang、ドラマーのTu Chia-Chinの3名です。複雑なリズム構成とベースを主体とした独創的なアンサンブルにより、インストゥルメンタルを基調にした独自のサウンドを築いてきました。
2013年にデビューEP『BALANCE』を発表して以降、アジアや欧米のフェスティバルへ出演し、台湾インディーズシーンから世界へ飛躍。バンドはジャンルや音楽的枠組みを越える試みを続け、近年は歌唱の導入や他アーティストとのコラボレーション、様々な楽器の採用によって音楽性を拡張しています。
フェス出演とツアー実績
日本国内ではFUJI ROCK FESTIVAL、朝霧JAM、SUMMER SONIC、SYNCHRONICITY、りんご音楽祭、OOPARTSなど多くの主要フェスに出演しており、国外でも高い評価を受けています。海外出演の例としては、Tyler, The Creator主催のCamp Flog Gnaw Carnival(アメリカ)、ArcTanGent Festival(イギリス)、WONDERFRUIT(タイ)、Playtime Music Festival(モンゴル)などが挙げられます。
なお、バンドは2024年に23カ国60都市を巡るワールドツアーを実施しており、国際的なプレゼンスを確立しています。公式情報は以下のリンクなどで確認できます。
フェンダーの理念とFENDER EXPERIENCE 2025の開催情報
フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーション(FMIC)は1946年創業で、FENDER®をはじめとする複数ブランドを所有・ライセンスしています。FMICはプレイヤー中心のアプローチにより、楽器の製造・販売だけでなく、デジタル製品やインタラクティブな体験を通じてプレイヤーに影響を与えてきました。
保有するブランドにはFENDER®、SQUIER®、GRETSCH®、JACKSON®、EVH®、CHARVEL®、BIGSBY®、PRESONUS®などが含まれます。2015年以降はデジタル部門を強化し、アプリや学習プラットフォーム、没入型の音楽体験を提供することで、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層を支援しています。2021年には創業75周年を迎え、その歴史的なビジョンを継承しています。
FENDER EXPERIENCE 2025 とElephant Gymの参加
フェンダーは、原宿・表参道エリアで2025年10月11日から13日まで開催される体験型音楽イベント「FENDER EXPERIENCE 2025」を実施します。Elephant GymのKT ChangとTell Changは最終日の10月13日に開催されるトークショーに登場する予定です。
このイベントでは楽器の体験、アーティストトーク、デモ演奏、展示などが行われ、参加者はフェンダーならではの製品や体験に触れることができます。詳細はフェンダー公式サイト(https://www.fender.com)で案内されます。
今回の発表の要点まとめ
ここまでに示した発表内容を整理して、重要事項を一覧にまとめます。以下の表は、発表日・対象アーティスト・提供されるサポートの内容・関連イベント・バンドの主要実績など、本発表に含まれるすべての主要情報を網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年10月13日 12:00(プレスリリース配信日) |
| 発表主体 | フェンダーミュージック株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール) |
| 対象アーティスト | Elephant Gym のベーシスト KT Chang(張 凱婷)およびギタリスト Tell Chang(張 凱翔) |
| 意義 | 台湾出身アーティストとして初のフェンダーアーティスト・パートナーシップ |
| フェンダーからのサポート内容 | 楽器・機材の提供、修理・メンテナンス、制作支援、ライブ機材サポート等 |
| Elephant Gym 結成年 | 2012年(台湾・高雄) |
| メンバー | KT Chang(ベース&ボーカル)、Tell Chang(ギター&キーボード)、Tu Chia-Chin(ドラム) |
| 主なリリース | 2013年 デビューEP『BALANCE』ほか |
| 主な出演フェス | FUJI ROCK FESTIVAL、朝霧JAM、SUMMER SONIC、SYNCHRONICITY、りんご音楽祭、OOPARTS、Camp Flog Gnaw、ArcTanGent、WONDERFRUIT、Playtime等 |
| 2024年の活動 | 23カ国60都市を巡るワールドツアーを実施 |
| 関連イベント | FENDER EXPERIENCE 2025(原宿・表参道、2025年10月11日〜13日)※KT・Tellは10月13日のトークショーに参加 |
| フェンダーのブランド/事業 | FENDER®、SQUIER®、GRETSCH®、JACKSON®、EVH®、CHARVEL®、BIGSBY®、PRESONUS®等。デジタル部門によるアプリや学習プラットフォームの提供あり。創業1946年、75周年は2021年 |
| 公式リンク | https://www.fender.com、https://www.wordsrecordings.com/elephant-gym、https://elephantgym.co/ |
以上が今回の発表に含まれる主要な事実の整理です。フェンダーは創設者レオ・フェンダーの理念に基づき、アーティストの創造活動を機材面と支援体制の双方から支えることを目的に、本パートナーシップを通じてKT Chang、Tell ChangおよびElephant Gymの国内外での活動支援に取り組むとしています。
参考リンク: