岡山大学の研究素材が映像化、岡山芸術交流で無料上映

岡山大学が現代美術の国際展に研究資源を提供：学内の理学部・工学部が協働

国立大学法人岡山大学は、現代美術（コンセプチュアルアート）の国際展「岡山芸術交流 2025」（会期：2025年9月26日～11月24日）に対して、理学部と工学部の研究室が展示作品の制作協力を行いました。展示は岡山市で3年に1度開催される大規模な国際展であり、今回の協力は研究材料の提供を通じて学術分野と芸術分野が接点を持った例として注目されます。

協力先となったのは、工学部の勝原光希助教（応用生態学）および理学部の濱田麻友子教授（三村真紀子教授、吉井大志教授を含む各研究室）で、ゲストアーティストとして招聘された映画作家・アーティストのヴェレナ・パラヴェル（Verena Paravel）氏による映像作品に、研究で扱うさまざまな生物素材を提供しました。提供された生物にはキイロショウジョウバエやカミナリイカなどが含まれ、普段の生活では気にも留めない極微の音や動き、形が映像表現に取り込まれています。

研究者と研究材料：誰がどのように関わったか

協力した研究者は以下の通りです。各研究室が有する設備や知見、実験素材がアートの制作過程に組み込まれ、研究成果や実験手法が芸術的な表現へと転換されています。

研究者それぞれの専門分野や所属は、展示作品の内容に直接的な影響を与えています。生態学・進化生物学・時間生物学といった分野の視点が、映像作品に多層的な意味や現象の可視化をもたらしています。

• 勝原光希（工学部・応用生態学）：岡山大学工学部 環境・社会基盤系 環境マネジメントコース所属。研究室URL：https://www.applied-ecology.eme.okayama-u.ac.jp/
• 濱田麻友子（理学部・臨海実験所）：岡山大学理学部臨海実験所所属。研究室URL：https://www.science.okayama-u.ac.jp/~rinkai/index.html
• 三村真紀子（理学部・生物学科）：生態学を専門とする研究室。研究室URL：https://sites.google.com/site/mimuralab/home
• 吉井大志（理学部・生物学科）：時間生物学を専門とする研究室。研究室URL：https://sites.google.com/site/chronobiologyokayamauni/

提供された研究材料の性質は多岐にわたり、微細な運動や発する音、時間に依存する行動パターンなどが採取・分析され、映像化されています。作品は音響と映像が一体となった幻想的かつダイナミックな表現を特徴としています。

展示の観覧方法と会場情報：天神山文化プラザで無料公開

展示作品は会期中、岡山県天神山文化プラザにて上映されます。会期は2025年9月26日から11月24日までで、来場者は映像を無料で鑑賞できます。展示場所は岡山市内の公共文化施設であり、アクセスや開館時間などの詳細は岡山芸術交流の公式サイトで確認できます。

上映される映像は、提供された生物の微小な挙動や音響的特徴を拡大・変換して構築されたもので、観察対象の生物学的特徴や時間的変化が映像的に再解釈されています。展覧会の出品情報やゲストアーティストに関する詳細は下記関連リンクを参照してください。

岡山芸術交流 2025（公式）

https://www.okayamaartsummit.jp/2025/

ヴェレナ・パラヴェル（ゲストアーティスト）紹介

https://www.okayamaartsummit.jp/2025/guest/#24

展示の性質と鑑賞上の留意点

作品は生物由来の素材を用いて制作されており、実験室で得られたデータや素材が芸術的に再構築されています。映像は抽象的・概念的な側面を持つため、解釈や鑑賞の仕方が多様になります。

来場の際は天神山文化プラザの開館情報や交通情報を事前に確認することが推奨されます。展示は無料である一方、会場の混雑状況や上映スケジュールにより入場制限が行われる場合があるため、公式案内を確認してください。

連絡窓口と関連リソース：問い合わせ先と参照リンク一覧

本件に関する直接の問い合わせ先は、岡山大学学術研究院 環境生命自然科学学域 教授の吉井大志氏です。以下はプレスリリースで示された連絡情報をそのまま掲載しています。メールアドレス中の「◎」は「@」に置き換えて使用してください。

研究や産学連携、コアファシリティ、スタートアップ関連など、目的別の問合せ先も複数記載されています。関係部署ごとに担当窓口が設けられているため、問い合わせ内容に応じた部署へ連絡してください。

本件お問い合わせ先（吉井大志）

岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 教授　吉井大志

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中2-1-1 岡山大学津島キャンパス 一般教育B棟 4階B407

TEL：086-251-7870

E-mail：yoshii◎okayama-u.ac.jp（※ ◎を@に置き換えて下さい）

岡山大学病院との連携等（医療関係者・研究者向け）

岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当

〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

TEL：086-235-7983

E-mail：ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp（※ ◎を@に置き換えて下さい）

参照：http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

産学官連携に関する問い合わせ

岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1　岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

TEL：086-251-8463

E-mail：sangaku◎okayama-u.ac.jp（※ ◎を@に置き換えて下さい）

参照：https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

研究機器共用（コアファシリティ）

岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース（チーム共用）

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

TEL：086-251-8705　FAX：086-251-7114

E-mail：cfp◎okayama-u.ac.jp（※ ◎を@に置き換えて下さい）

参照：https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/

スタートアップ・ベンチャーに関する問い合わせ

岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

E-mail：start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp（※ ◎を@に置き換えて下さい）

参照：https://venture.okayama-u.ac.jp/

参照元と追加情報のリンク

プレスリリース原文やメディア掲載、関連する大学の情報は以下のリンクから確認できます。各リンクは、大学の公式発表や岡山芸術交流の公式ページへとつながっています。

• 岡山大学プレスリリース（原文）: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14651.html
• 岡山大学メディア「OTD」（アプリ）: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
• 岡山大学メディア「OTD」（ウェブ）: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
• 岡山大学オリジナルグッズ Online Shop: https://okadaigoods.official.ec/
• 統合報告書2024: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html
• SDGsホームページ: https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
• 岡山大学Image Movie (YouTube): https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
• SDGs～地域社会の持続可能性を考える（YouTube）: https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
• 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）: https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/
• 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003423.000072793.html

要点まとめ（表形式）

以下の表は、本稿で紹介した主要な事実を整理したものです。展示の基本情報、関与した研究者と研究材料、問い合わせ先などを集約しています。

本稿は岡山大学の発表資料に基づき、展示協力の背景、関与した研究者と研究材料、会場情報および問い合わせ先を整理して伝えています。展示は研究素材と芸術表現が交差する事例であり、会期中に公開される映像を通じて研究とアートの接点を確認することができます。