12月5日開幕｜琴平で初開催『交差点 KŌSATEN』音と街が交わる3日間

琴平の時間が交差する場としての「交差点 KŌSATEN」

2025年12月5日から7日の3日間、香川県仲多度郡琴平町、金刀比羅宮の門前町一帯を舞台に、新しい関係人口型アートフェスティバル「交差点 KŌSATEN」が初開催されます。本フェスティバルは、146年ぶりに復活する琴平山博覧会の公式プログラムのひとつとして位置づけられており、音楽、食、地域の文化が複層的に交差する場を目指します。

主催は琴平山博覧会実行委員会のKŌSATENチームで、会場の中心となるライブ会場はHAKOBUNE。会期中は、DJイベント、ライブ、マルシェ、レコードショップ出店など多様なコンテンツが展開されます。公式サイトの案内は次のURLから確認できます。https://www.kotohira.art/kosaten/

音と人と時間が交わるコンセプトと会場の背景

「KŌSATEN」は、東京や大阪では出会えなかった音や時間の流れを、四国で語られる“文化の残響”として体験することを目的とするフェスティバルです。讃岐うどんや地元の商店、古書店、レコード屋が集まり、旅人と地域の人々が往来することで、琴平らしい新しい文化が再編集される設計になっています。

運営形式は関係人口フェスというモデルを採用し、ディレクター等の外部人材、地元企業、行政が共創する形で進められています。現地の建物や歴史を活用した会場づくりは、地域資源をそのままフェスティバル体験へとつなげる試みです。

会場にまつわる具体的な背景

中心会場の一つであるHAKOBUNEは、建物を手がけた岸本浩希氏がリノベーションを進める空間です。プロジェクトを経て、HAKOBUNEはビル全体を創造のための遊び場としてリクリエイトする場となっています。琴平山博覧会実行委員会の関係者や地元の案内により、町の歴史や建築的背景が今回のフェスティバル開催の下地になったと説明されています。

実行委員会の案内によれば、現地での見学や対話からフェスの構想が自然発生的に形成され、参加アーティストや関係者が賛同してプロジェクトが動き出したという経緯があります。会場は単なるイベントスペースではなく、既存の町の資産を活かした文化生成の場として設計されています。

出演者・コンテンツ一覧と運営の詳細

「交差点 KŌSATEN」では、ライブとDJを中心に、マルシェやレコードショップ、古書店の出店など多彩なコンテンツを展開します。音楽やダンスに加えて、食や物販を通じた地域文化の再編集が意図されています。

以下に出演者と出店内容、運営に関する主要情報を整理します。情報は公式発表に基づき、出演者やスケジュールの一部は随時更新される予定です。

ライブ出演者

今年のフジロック出演で注目を集めたバンド雪国のVo、Gt京 英一をはじめ、J-Waveチャートインや人気プレイリストに多数ピックアップされたユニットSchuwa Schuwa、R&BシンガーのSANDEI、フリージャズやクラブ音楽の要素を取り入れる来白、叙情的な歌唱で注目される進藤雨日、mahaliccなど、若手を中心に「今年観ておいてよかった」と言われる顔ぶれが集まります。

出演者（主要）：京 英一（雪国）、進藤雨日、SANDEI、Schuwa Schuwa、来白、mahalicc

DJラインナップ

ダンスミュージックを通じて空気を作るDJ陣も多彩です。関西発で全国的に活動するOG、startambourine（星形タンバリン）、花房 浩一（Koichi “DJ Hana-G” Hanafusa）、matatabi、MR GOSHI2 などが名を連ねます。ジャンルは歌謡曲からハウス、テクノまで幅広く、ダンスフロアでの即興的な交歓が想定されています。

特筆すべきは、DJの演奏に合わせて讃岐うどんを踏みながら踊る時間が設けられる点です。地域文化を音楽体験と直接結びつける試みとして、参加者同士の身体的な交流がデザインされています。

マルシェ・レコードショップ・古本

フェス会場には地域や全国からの出店が予定されています。るうぷたうん（古物／古着／古家具／生活道具）、374 / 未奈世（服／小物／ZINE）、tipi books（雑誌古書）、百歳書店（天ぷら／ジェラート／その他食品）などが参加します。高知県をはじめ全国からのレコードショップも出店予定で、ヨーロッパ買付のセレクト中古レコード、ソウル、ジャズ、和モノなど幅広いジャンルのコレクションが並びます。

出店や参加者の一覧は随時更新される予定です。来場者は音楽だけでなく、物販や飲食を通じて琴平の町の空気を体験できます。

会期とプログラムの区分

会期は2025年12月5日（金）から12月7日（日）です。初日の5日はDJイベントの開催、6日はDJイベント、マルシェ、ライブの開催が予定されています。12月7日（日）のプログラム詳細は後日発表されます。

会場は金刀比羅宮門前町一帯で、ライブ会場はHAKOBUNEです。フェスの詳細情報は公式ウェブサイトで確認できます。

チケット概要と購入条件

チケットは先着販売で、販売状況によりスケジュールが変更される場合があります。予定枚数に達し次第受付終了となります。小学生以下は無料です。

年齢区分や地元割に関する条件は当日確認が必要です。U25およびU18チケットを購入した場合は、年齢確認ができる身分証明書を当日提示する必要があります。地元割は四国在住の方が対象で、当日住所確認ができる書類の提示が必要です。

早割発売期間

2025年10月5日（日）11:00〜2025年10月26日（日）23:59

一般発売開始

2025年10月26日（月）11:00〜

• 早割（先着／予定枚数終了あり）
  • 大人：4,500円
  • U25：2,800円
  • 地元割（大人）：3,300円
  • 地元割U25：2,200円
  • U18：1,000円
• 一般発売（前売り）
  • 大人：5,000円
  • U25：3,500円
  • 地元割（大人）：3,500円
  • 地元割U25：2,500円
  • U18：1,500円

運営メッセージ、協賛・支援の案内とまとめ

ディレクター増田大介氏は、旅の折にHAKOBUNEを見学した際にこの場所で音楽が鳴り、みんなが踊る情景を直感的に思い描いたことがプロジェクトの発端だったと述べています。岸本浩希氏による建物リノベーションや、琴平バス代表の楠木さん、池商店の池さんら地域の案内を受け、街の歴史や建物が既に文化の下地となっていたことが開催地選定の理由になったと説明しています。

増田氏は当日のオペレーションについて「1年目なので完璧な運営体制が整っているとは限らないが、体温を感じる会話や交流の中で過ごす週末こそが物語になる」と語っています。こうした現場の空気そのものが、参加者にとって「この場所でしか得られない体験」になるという考えが運営の根幹にあります。

協賛・パートナー募集とクラウドファンディング

主催側は地域や企業とともにフェスを育てる協賛・パートナーを募集しています。四国発の新たなカルチャーづくりに賛同する企業・団体は、下記連絡先へ相談が可能です。

協賛・問い合わせ

メール kotofessaikou@gmail.com

クラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/863742/view （琴平山博覧会全体の実現に向けた支援）

主催は琴平山博覧会実行委員会 – KŌSATENチーム、担当は増田です。公式サイトは繰り返し次のURLで案内されています。https://www.kotohira.art/kosaten/

以上が発表された「交差点 KŌSATEN」に関する主な情報の全体整理です。会期中は地域の歴史や建築、食文化と音楽が重なり合う場が用意され、参加者には琴平の既存資源を体験として再編集する機会が提供されます。詳細や最新情報、出演者の追加などは公式サイトや実行委員会からの更新をご確認ください。