10/24開催　学生32名の産学連携発表会、最優秀作が実装

学生の制作がそのまま現場へ反映される仕組み：産学連携プロジェクトの全体像

2025年10月24日（金）14:00よりオンラインで開催される「アクアスター×福岡デザイン＆テクノロジー専門学校 産学連携クリエイティブ成果発表会」は、福岡デザイン＆テクノロジー専門学校のコミックイラスト＆マンガ専攻2年生（2027年卒予定）32名が数か月にわたって取り組んだ成果を発表する場です。主催の株式会社アクアスター（本社：東京都中央区、代表取締役社長：原田 弘良）は、このプロジェクトを通じて学生に「実際のクリエイティブ制作の現場」を経験させ、職業意識や実務で求められる表現力を養うことを目的としています。

課題はアクアスターが仮想企業として設定したアミューズメント施設「ネオファンタジア」を題材とし、キャラクターデザイン案（1点）とキービジュアル案（1点）の制作を求めるものでした。単なるイラスト制作に留まらず、マーケティング視点を含めた提案力、自らの意図を言語化して第三者に伝える力も評価対象となります。

プロジェクトの目的と評価基準

本プロジェクトは「相手の意図を読み解き、ビジュアルに落とし込む力」を育成することを重視しています。コミュニケーション手段が多様化する現代において、文脈理解や意図の汲み取りはクリエイティブの基盤となる能力です。企業側が提示した仮想コンセプトをどのように解釈し、ターゲットに効果的に訴求するビジュアルへと変換するかが、評価の核となりました。

評価は以下の観点から行われました。これらは中間発表や最終発表の際にアクアスター社員が行った講評ポイントとも連動しています。

• コンセプトの解釈と独自性
• キャラクター性と物語性の表現
• キービジュアルとしての視認性と構図
• マーケティング視点を踏まえた訴求力
• プレゼンテーション（言語化・伝達）の明瞭さ

9月中旬に行われたオンライン中間発表会では、アクアスターの担当者が学生の提出作品に対して講評を行い、具体的な修正指示や解説を行いました。中間講評は最終発表への重要なステップとなり、学生はそのフィードバックを受けて作品のブラッシュアップを進めています。

最終発表会の構成と視聴方法：当日の流れを詳述

開催概要は以下の通りです。開催はオンラインで行われ、福岡デザイン＆テクノロジー専門学校とアクアスターを接続した遠隔形式で実施されます。日時は2025年10月24日（金）14:00～15:00です。

当日の進行予定は、学生32名によるキャラクター＆キービジュアル提案発表、最優秀作品の発表（実装予定作品）、およびアクアスターによる講評・総括となっています。各発表は時間管理とプレゼンテーションの明瞭さも評価対象です。

中間発表会は9月中旬に実施され、福岡デザイン＆テクノロジー専門学校の教室で撮影された映像が使用されました。プロジェクターに映し出された画面を通じて、アクアスター社員が各作品について具体的な講評を行いました。

発表フォーマットと評価の流れ

各学生はキャラクター案とキービジュアル案の2点を提出し、それぞれについて制作意図、ターゲット、想定する利用シーン等を言語化して発表します。企業側は言語化された意図と作品そのものの両面を比較し、総合的に評価します。

発表後、アクアスターからの講評が行われ、最優秀作品が決定されます。決定された最優秀作品は、アクアスターの自社コンテンツ『裏銀座九十九番通り』に登場するキャラクターとして実装される予定です。

中間講評・担当者コメント：具体的なフィードバックと教育現場の連携

中間講評では、アクアスターが提出された32作品すべてに対して2週間をかけて丁寧かつ具体的なコメントを作成・共有しました。その中の6作品については、素体の修正指示や効果的な構図の取り方について直接的な修正指示が入り、学生と教員双方にとって学びの多い機会となりました。

アクアスター側と学校側の担当者のコメントは、プロジェクトの教育的価値と現場の視点を示すものです。以下に担当者の発言を要旨として整理します。

株式会社アクアスター ビジュアルワークス部 部長 森 裕之

学生ならではの柔軟な発想や課題解決に向けた意欲が確認できた。個々のスキルを活かしながら試行錯誤するプロセス自体が刺激になっている。プロジェクトチームからのフィードバックは、制作の新たな気づきに繋がることを期待している。

福岡デザイン＆テクノロジー専門学校 教務部 林 秀樹

アクアスターが提出作品に対して具体的で丁寧なコメントを行い、特に6作品には直接の修正指示が入った点を評価している。オンライン中間講評での具体的助言により、学生は現場で求められる意識・姿勢を学ぶことができた。

このような詳細なフィードバックは、学生が作品を単に仕上げるだけでなく、仕事としてのクリエイティブ制作を意識するきっかけとなります。指摘は技術面に加え、ターゲットへの訴求方法や表現の方向性にまで及び、学生の制作に具体的な改善点を提供しました。

学校・企業情報と本件まとめ

本プロジェクトに関わる組織の概要および問い合わせ先を以下に整理します。プロジェクトの性格上、産学連携を通じた実践的な学習と、人材育成の観点が重要視されています。

以上が、2025年10月24日に予定されている最終発表会の概要とそれに至るまでの経緯、評価の視点、関係者のコメントおよび関係組織の情報です。本稿では、プロジェクトの目的である「現場で求められるクリエイティブ力の育成」と、学生の制作物が実際の企業コンテンツへと実装されるという成果までの道筋を整理しました。

発表会は学生が企業の実務視点からの評価を受ける機会であり、最優秀作品の実装を含む結果は、教育と産業の結びつきが実務に直結する具体例として注目に値します。