つがいけが人工降雪機11台追加、全長約4,000m『ループ4000』整備
ベストカレンダー編集部
2025年10月14日 16:33
ループ4000導入
開催日:10月14日
ループ4000がもたらす安定したロングラン体験
栂池ゴンドラリフト株式会社が運営するつがいけマウンテンリゾートは、2025-2026年ウィンターシーズンに向けてゲレンデ環境の大規模強化を発表しました。プレスリリースは日本スキー場開発株式会社より2025年10月14日11時00分に発表されており、今回の施策の中核となるのが人工降雪機の増設によって実現する全長約4,000mの「ループ4000」です。
「ループ4000」は、栂の森ゲレンデ山頂からゴンドラリフト「イヴ」白樺駅までを連続的にカバーする人工降雪エリアで、滑走と移動が循環するロングランを安定して楽しめる環境を目指して整備されます。これにより、従来より雪不足や気象条件の影響を受けにくいゲレンデ運営が可能になります。
- 導入台数の経緯:2024年12月に導入した13台(栂の森ゲレンデ)に加え、新たに11台を増設し、直近2シーズンで合計24台を増設しました。
- カバー範囲:栂の森ゲレンデ山頂〜ゴンドラ「イヴ」白樺駅まで、総延長約4,000mの連続造雪ルート。
- 滑走スタイル:ゴンドラ・リフトで山頂に上がり、滑って登ってまた滑るという循環型ロングランを初冬から春先まで安定して実現。
設置コースと運用の狙い
今回追加された11台は「ハンの木コース」と「尾根コース」に配備されます。既存の栂の森ゲレンデに導入された降雪機と合わせて連続した造雪ラインを形成することにより、コース間の雪質差を抑え、ロングコースの通年性を高めることが狙いです。
名称として「ループ4000」が採用されたのは、滑走の循環性と約4,000mの連続滑走距離に由来します。安定的に滑走できることで早期営業やロングシーズン運営の確度が高まることが期待されています。
最新型人工降雪機「TITAN 4.0」の導入と性能
導入される機材の中心はオーストリアのDEMACLENKO社製、最新モデル「TITAN 4.0」です。高い造雪性能とエネルギー効率を両立させる設計が採用されており、気温が高めの環境でも安定して雪をつくり出せる点が評価されています。
導入に際しては、機能性・操作性・省エネの観点から現場運用の効率化を重視しています。直感的な操作性を備えるタッチスクリーンやコンパクトな筐体により、設置場所の自由度も向上します。
| 項目 | 仕様・効果 |
|---|---|
| モデル | DEMACLENKO TITAN 4.0 |
| 消費電力 | 約23kW |
| 最大造雪量 | 最大120m³/h |
| 高温造雪 | 高温環境下でも安定した雪質を生成 |
| 操作系 | 7インチタッチスクリーン(手袋着用でも操作可能) |
これらの特性により、従来型の造雪システムと比較して少ない電力・水量で効率的な造雪を行うことが期待されます。結果として、ゲレンデ全体の稼働日数や滑走の安定性を確保することが可能です。
早割チケット販売とキャンセル可能安心オプションの内容
つがいけマウンテンリゾートでは2025-2026シーズンの早割リフト券および早割シーズン券の販売を開始しています。販売ページは公式サイトで案内されており、早期購入による割引を受けられる商品が用意されています。
今シーズンから新たに導入されたのが「キャンセル可能安心オプション」です。追加料金を支払うことで発券前であればキャンセルが可能となり、早割購入時のリスク軽減を図っています。ただし発券後のキャンセルは不可で、キャンセル時の返金は販売価格の90%となります。
- 早割リフト券
- https://tsugaike.nippon-ski.com/ja/earley-lift-ticket.html
- 早割ランチパック券
- https://tsugaike.nippon-ski.com/ja/earley-lift-ticket.html
- シーズン券(早割)
- https://tsugaike.nippon-ski.com/ja/early.html
購入とキャンセルの流れ
購入時には「補償を受ける」を選択することでキャンセル可能安心オプションを付帯できます。オプション付帯時に限り、発券前であれば販売価格の90%を返金する条件でキャンセルが可能です。
注意点として、オプション未付帯の場合は発券前であってもキャンセルはできません。また、いずれの場合も発券後のキャンセルや返金には対応していないため、購入段階で条件を確認することが必要です。
- 公式サイトで希望商品を選択。
- 購入画面で「補償を受ける」を選択すると追加料金でキャンセルオプションを付帯可能。
- 発券前でキャンセルを申請した場合、販売価格の90%を返金(オプション付帯時のみ)。
ファミリー支援:NSDキッズプログラムと持続可能な運営
つがいけマウンテンリゾートはファミリー向け支援の一環として、NSDキッズプログラムに参加しています。本プログラムに1,800円で入会すると今季は「シーズン券」が付帯する特典があり、今年で5シーズン目の実施となります。
参加スキー場は全国で増加しており、今シーズンは14スキー場が滑り放題の対象に含まれます。販売価格は2026年1月31日までは1,800円、2月1日以降は3,500円となります。最新の参加スキー場情報はNSDキッズプログラムの公式サイトで確認可能です。
- 入会費用:1,800円(2026年1月31日まで)、2月1日以降3,500円
- 特典:参加スキー場14カ所でのシーズン券相当の滑走権(対象範囲は公式サイトで要確認)
- 詳細:https://www.nippon-ski.jp/kids/
プログラムに関する注意書きとして、ポケットモンスター等の商標表示がリリース内に含まれていますが、これは関連する表示の注意事項として案内されています。具体的な利用条件や対象スキー場については必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
環境配慮、施設概要、アクセス情報の整理
つがいけマウンテンリゾートは施設改修や運用面で環境負荷低減をすすめています。具体的には、最新型人工降雪機の導入による電力・水量の効率化、ゴンドラ駅舎やレストランの照明をLED化、レストランのボイラー更新による灯油使用量削減などを実施しています。これらは自然資源との共生を重視した持続可能な観光地づくりの一環です。
施設・アクセスに関する主な数値と情報は以下の通りです。営業期間はロングシーズン運営が見込まれ、2026年5月上旬までの営業を予定しています。また、2026年12月には6人乗りリフト「T3」を新設し移動時間の快適性向上を図る計画です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年10月14日 11時00分(日本スキー場開発株式会社発表) |
| リゾート名 | つがいけマウンテンリゾート(栂池高原スキー場) |
| 新設・増設概要 | 人工降雪機追加11台(ハンの木コース、尾根コース)/直近2シーズン合計24台増設によりループ4000を整備 |
| ループ長 | 約4,000m(栂の森山頂〜ゴンドラ「イヴ」白樺駅) |
| 導入機材 | DEMACLENKO TITAN 4.0(消費電力約23kW、最大造雪量120m³/h) |
| 新リフト | 6人乗りリフト「T3」新設予定(2026年12月) |
| 営業期間(予定) | 2025-2026シーズンは最長で2026年5月上旬まで |
| 駐車場 | 約1,500台 |
| アクセス目安 | 東京約3時間、名古屋約3時間30分、関西約4時間40分。最寄IC(長野IC、安曇野IC、糸魚川IC)から約1時間30分。 |
| 問い合わせ | TEL:050-1809-2606/公式HP:https://www.tsugaike.gr.jp/ |
| 運営会社 | 栂池ゴンドラリフト株式会社(日本スキー場開発グループ)、代表取締役社長 久保 恒雄 |
| 会社所在地 | 〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840番地1 |
以上のとおり、新たな人工降雪設備と運用改善、ならびに持続可能性を意識した設備改修により、つがいけマウンテンリゾートは雪不足や気象条件に左右されにくいゲレンデ環境の提供を目指しています。各種チケットやプログラムの詳細は公式サイトおよび各リンク先で確認できます。
参考リンク: