10月22日開幕｜神戸阪急で味わうフランスフェア2025の見どころ

神戸阪急で巡る「Art de Vivre（アール・ド・ヴィーヴル）」の一週間

株式会社阪急阪神百貨店は、2025年10月15日11時24分にリリースした案内にて、神戸阪急で開催する「フランスフェア2025 ～ Art de Vivre（アール・ド・ヴィーヴル）を感じて ～」の詳細を発表した。会期は2025年10月22日（水）から28日（火）まで、会場は神戸阪急本館9階催場である。今回で7回目の開催となるフランスフェアには、約40店舗が出店予定で、本格的なフランスグルメから暮らしを彩る雑貨、アクセサリーまで多彩なアイテムが揃う。

フェアのテーマであるArt de Vivre（アール・ド・ヴィーヴル）は、フランスに根づく生活美学を指す言葉で、日常のひとこまひとこまを自分らしい美意識で豊かに楽しむ考え方を表す。会場は、マルシェを巡るような気分で食と手仕事、音楽が一体となる構成で、来場者はフランスの暮らし方の一端を体感できる。

食の出店者と商品詳細 ─ 焼きたて、スイーツ、カフェメニュー

出店者の顔ぶれは、多彩なベーカリー、菓子店、カフェが並ぶ。できたてパンやスイーツ、カフェメニューを中心に、フランスの味わいが揃う予定だ。価格や商品の特徴、来日する職人の情報も公開されている。

以下に主な出店者と商品、来日（来店）情報を整理する。

• オ・ルヴァン・ダンダン（モンマルトルのブーランジェリー）
  • バゲット（トラディション・フランセーズ）1本：692円
  • ショーソン・オ・ポム（1個）：648円
  • クロワッサン（1個）：454円
  • 来店：オーナーパン職人 パスカル・バリヨン氏（2011年パリ・バゲットコンクール優勝経験）
  • 来店：パン職人 エマ・ペゾ氏（フランス全国クロワッサンコンクール最終戦出場経験）
• カフェ・デ・ドゥ・ムーラン（映画「アメリ」の舞台となったカフェをイメージ）
  • クレーム・ブリュレ：1,045円（※コーヒーまたは紅茶付きで1,540円）
  • クロック・ムッシュ：1,540円
• オロール・キャプシーヌ（パリ・オペラ地区近くの菓子店）
  • サブレ（プレーン・レモン・ピスタチオ・チョコ）1枚：216円
  • 4種セット（4枚入り）：800円
  • 来店：オーナーパティシエ ジャン＝フランソワ・プティ氏（元有名メゾンのパティシエ）
  • プレーンはゲランドの塩を使用したシンプルな味わいが特徴
• 初登場：ル・ビスキュイ・アラン・デュカス
  • ピュール・ブール（14枚入り）：4,968円
  • ソフトクリーム ピュール・ブール（1個）：990円（クランブル状のスブリとヘーゼルナッツビスケットをトッピング）
  • 「ピュール・ブール」はアラン・デュカスの思い出を再現したバター風味豊かなビスキュイ

出店商品の中には、フランス国外で生産された、または原材料をフランス以外で調達しているものも一部含まれる。

パンと菓子の背景説明

バゲットの「トラディション・フランセーズ」は、フランス国内で品質を保つための厳密な基準が政令で定められている点が特徴である。本フェアに出品されるバゲットは、その規定に沿った伝統的製法で製造される。

また、クロワッサンやショーソン・オ・ポムなどの焼き菓子は、職人の技術と焼き上げのタイミングが味わいを左右する。来日する職人が会場で焼きたてを提供することにより、より本場の食感と香りを体験できる。

暮らしを彩る雑貨と手仕事 ─ メゾンサジューからアクセサリーまで

食以外にも、暮らしに取り入れたい雑貨やアクセサリーが多数並ぶ。伝統的な手仕事を継承するブランドや、パリで作られるハンドメイドの一点物が来場者の目を引く。

代表的な出店者と商品の概要は以下の通りである。

• メゾンサジュー
  • ブランド設立は1828年。1954年に一度幕を閉じたが、2005年にフレデリック・クレスタン＝ビエ氏（通称マダム・サジュー）により復刻された。
  • 展示商品：刺繍キット（クッション製作用）価格：9,900円
  • 来店：オーナー マダム・サジュー（フレデリック・クレスタン＝ビエ氏）
• ナターシャ・プラノ
  • 特徴：ノスタルジックな雰囲気のデザイン。パリのアトリエで仕上げたフィギュリンペンダントには名前が付けられている。
  • 商品例：ネックレス アリス（ゴールド）27,500円、レオン 22,000円、アリス（ブルー）27,500円
  • 来店：陶芸作家 ナターシャ・プラノ氏（購入者には会場でイラストをその場で描くサービスあり）
• エリック・ボタン・パリ
  • 特徴：オーナーのエリック・エベール氏が蒐集したアンティークボタンを中心にアクセサリーや雑貨を展開。ボタンのバラ売りあり。
  • 商品例：ボタン 440円から、イヤリング「チャンパカ」29,700円
  • 来店：オーナー エリック・エベール氏（世界有数のアンティークボタン収集家）

これらの出店は、フランスの手仕事や長い歴史のあるブランドの価値観をそのまま伝える構成となっている。製品ごとに一点ずつ表情が異なることがある点、素材や製法を重視したアイテムが中心である点が特徴である。

会場で楽しむ音楽プログラムと出演者プロフィール

会場ではフランス文化を補完する音楽イベントも実施される。メインのミニライブは10月25日（土）に本館2階グランパティオで開催される。雨天の場合は中止となるため、天候によるスケジュール変更に注意が必要である。

ライブはシャンソンを中心としたステージと、アコーディオンの演奏に分かれる。各回の時間や出演者のプロフィールが詳細に発表されている。

シャンソンライブ

開催日：10月25日（土） 会場：本館2階 グランパティオ（※雨天中止）

時間：午後1時～、午後3時～（各回約20分）

出演

風かおる＆RiRi・島田宝子

風かおる（かぜ・かおる）プロフィール

• 宝塚音楽学校を首席で入学・卒業。
• 1980年にシャンソン歌手としてデビュー。
• 1995年以降、震災被災者支援のチャリティーコンサートを開催するなど社会貢献活動を継続。2004年度神戸市文化活動功労賞受賞。
• 2012年に一般社団法人日仏友好シャンソンKAKEHASHIを設立。2019年より神戸パリ祭を主宰。
• 2022年に芸能生活50周年記念サイタル開催、同年度神戸市文化賞受賞。

RiRi（元宝塚歌劇団 花組、髙嶺 忍）プロフィール

• 元宝塚歌劇団花組出身。関西を中心にコンサート活動を展開。
• 日仏友好シャンソンKAKEHASHIの運営委員。
• 風かおるシャンソン教室や地域教室で講師を務めるなど指導活動も行っている。

島田宝子プロフィール

• 2011年よりシャンソン歌手として活動を開始。2012年第3回全国なにわシャンソンコンクールでグランプリを受賞。
• 関西を拠点にライブ等で活動。日仏友好シャンソンKAKEHASHIのプロ会員。

アコーディオンライブ

時間：午後4時～（約20分）

出演者：かんのとしこ（神戸出身、兵庫県丹波市在住）

かんのとしこ プロフィール

2000年に歌とアコーディオンのユニット「amcan」を結成、以後音楽活動を開始。2005年以降はソロを中心に、バンドやサポートなど多様な活動に参加している。

演劇・映画・朗読・パントマイム・ダンスなど多ジャンルと共演してきた経験がある。今回の演目は、パリの街角を思わせるミュゼットやシャンソン、映画音楽などを中心に構成される予定である。

来場時の注意点と出店に関する補足

会場の営業時間および来場時の留意点が明記されている。最終日の終了時刻や飲食のラストオーダーなど、スケジュール面での確認が必要だ。

以下の点は特に確認しておくとよい。

1. 会期：2025年10月22日（水）～28日（火）　開場時間：午前10時～午後8時（最終日は午後5時終了）
2. レストラン・イートスペースでの飲食のラストオーダーは終了時間の60分前
3. フランス以外の国（地域）で生産または原材料を使用した商品も一部含まれる
4. 諸事情により出店や実演者の来日が中止となる場合がある

公式の案内ページは、神戸阪急のサイトに掲載されている。詳細な出店リストや当日の混雑情報、アクセス案内等は公式ページで確認することが推奨される。

公式関連リンク：https://website.hankyu-dept.co.jp/kobe/h/france_fair/

イベントの要点を表で整理

以下に本記事で触れた主要事項を一覧表にまとめる。会期・会場・主な出店者・代表商品と価格、来店予定の職人・出演者、注意事項を整理している。

上の表は、会場での主な出店内容、価格、来店予定者、開催スケジュール、注意点を整理したものだ。会場の混雑や出店内容の変更があるため、来場前には公式ページで最新情報を確認することが有益である。