11月14日発売、セイコーが“ロトコール”復刻版と宇宙兄弟コラボ

1980年代の名機を現代へ──“ロータリースイッチ”を再現したデザイン復刻

セイコーウオッチは、1982年に発売されファンの間で「Rotocall（ロトコール）」の愛称で親しまれたデジタルウオッチを、＜セイコーセレクション＞Sシリーズとしてデザイン復刻すると発表しました。発表日時は2025年10月15日12時00分で、復刻モデルはレギュラーモデル3種（品番：SBJG017、SBJG019、SBJG021）と、コラボレーション限定モデル2種（品番：SBJG023、SBJG024）を11月14日（金）に発売します。希望小売価格は71,500円～80,300円（税込）です。

復刻のベースとなったオリジナルモデルは、八角形を基調としたロータリースイッチを特徴とし、多くの宇宙飛行士に愛用されたことでも知られます。今回の復刻は、1982年の手書き図面を基にオリジナルの意匠を忠実に踏襲しつつ、現代の製造技術で質感や機能を改良した点が強調されています。

オリジナルの意匠と復刻における工夫

最大の特徴はやはり八角形のロータリースイッチ機構です。オリジナルとほぼ同サイズのケース径37.0mmに収められ、回転操作でアラーム、タイマー、ストップウオッチなどのモード切替が直感的に行えます。デジタル表示部分はオリジナルフォントを忠実に再現しています。

メタルブレスレットは、オリジナルで見られた細かなコマのピッチ感を活かしつつ、現代的な装着感を両立するために適度な重量と腕へのなじみを追求。ヘアラインと鏡面の仕上げ分けでスタイリッシュな質感に仕上げられています。

• ケースサイズ：外径37.0mm（りゅうず・突起部含まず）、厚さ10.6mm
• ガラス：ハードレックス
• 防水：日常生活用強化防水（10気圧）
• 表示板：アルミニウム製、1980年代のカラーリングをオマージュ

機能性の継承と現代化

復刻モデルはオリジナルの独創性を守りつつ、ムーブメントや付加機能面で現代水準に整備されています。表示板素材の採用やフォントの再現、ブレスレットの仕上げ、ケースの収まりなど、細部にわたって当時の意匠を残す工夫が施されています。

ムーブメントはキャリバーA824を搭載し、デジタルウオッチとして実用的な機能を備えています。操作系の中心であるロータリースイッチはオリジナル同様の操作感を大切にしながら、信頼性と耐久性の向上も図られています。

搭載ムーブメント

キャリバー A824（時間精度：平均月差±20秒、気温5℃～35℃における腕装着時）

主な付加機能

• ロータリースイッチによるモード変更
• フルオートカレンダー（2074年12月31日まで）
• タイマー（1分単位、最大100分）
• ストップウオッチ（1/100秒計測、60分経過後は1秒単位）
• アラーム（デイリーアラーム、シングルアラーム）
• 内部照明（LED）

『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデルの設計意図とビジュアル

復刻と同時に、近未来SF漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデルが2種（SBJG023、SBJG024）発表されました。『宇宙兄弟』は小山宙哉氏による作品で、2025年から2029年の世界を舞台に描かれ、総発行部数は3,130万部を超えています。作者側の監修のもと、物語の象徴的な場面をオマージュする形でデザインが施されています。

本コラボレーションは作品内で物語が始まる年である「2025年」に発売されることに小山氏が共感したことがきっかけで実現しています。限定モデルは第40巻の名シーン―兄弟が月面で再会する場面へのオマージュを主題としており、色彩や裏ぶた、スペシャルボックスのデザインにその意図が反映されています。

モデル別のデザイン解説

SBJG023は、兄・南波六太（ムッタ）の宇宙服を想起させるシルバーカラーのケースに、八角形を強調するブラックカラーを組み合わせたデザインです。SBJG024は弟・南波日々人（ヒビト）をイメージした「ロシアンライトニングゴールド」を用いたゴールドカラーのケースとブレスレットが特徴です。

両モデルとも付け替え用のナイロンストラップが付属し、裏ぶたには作中で示されたシンボルマーク“WE ARE SPACE BROTHERS PIECE OF CAKE”と限定モデルの証である「LIMITED EDITION」の刻印およびシリアルナンバーが配置されています。スペシャルボックスには、二人が再会する場面が描かれた特別なデザインが用意されています。

作者コメント

小山宙哉氏は本コラボレーションについて、「初めてこのモデルを見たとき、一目でかっこいいと思いました。80年代SF映画に出てくるガジェットのようなレトロフューチャー感。特に八角形のベゼルとダイヤルは、『宇宙兄弟』の作中でSF感を出すために大切にしてきた宇宙船内の描き方や吹き出しの描き方と重なる」と述べています。

作者自身がデザインの世界観と作品の描写表現が重なる点を評価したことが、今回の製品づくりに影響を与えたことが伺えます。監修のもと制作された限定モデルは、物語の象徴的な場面を時計という媒体で表現する試みです。

発売情報、価格、仕様の詳細と問い合わせ先

発売予定日は2025年11月14日（金）で、希望小売価格はレギュラーモデル3種が各71,500円（税込）。コラボレーション限定モデル2種は各80,300円（税込）となっています。限定モデルは国内限定各824本の設定です。

一般向けの問い合わせ窓口や公式情報ページも公開されています。購入前の確認や製品の詳細は公式サイトの製品ページを参照するか、セイコーウオッチ（株）お客様相談室へ問い合わせることで確認が可能です。

公式製品ページおよび限定モデルのスペシャルページは以下のURLで案内されています。製品ページでは各モデルの詳細仕様や画像、その他の情報が掲載されています。変更が生じる可能性がある点については公式情報に従う必要があります。

• セイコーウオッチ 公式サイト: https://www.seikowatches.com
• ＜セイコーセレクション＞製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection
• SBJG017 製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/sbjg017
• SBJG019 製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/sbjg019
• SBJG021 製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/sbjg021
• SBJG023 製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/sbjg023
• SBJG024 製品ページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/sbjg024
• 宇宙兄弟コラボレーション スペシャルページ: https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/seikoselection/spacebrothers

一般のお客様からの問い合わせ先は、セイコーウオッチ（株）お客様相談室（0120-061-012、通話料無料）となっています。製品の在庫や販売方法、保証に関する詳細は各販売店および公式窓口で確認することが推奨されます。

まとめと要点の整理

本稿では、セイコーウオッチが1982年のデジタルウオッチ「Rotocall」をデザイン復刻した点と、その技術的および意匠的特徴、さらに人気漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデルについて詳述しました。復刻はオリジナルの手書き図面を基に行われ、ロータリースイッチやオリジナルフォントの再現、アルミニウム表示板の採用などで1980年代の雰囲気を残しつつ現代の品質に合わせて調整されています。

以下に、この記事で扱った主要項目を表形式で整理します。発表日時、発売日、品番、価格、仕様、問い合わせ先などを一覧で確認できます。

本リリースの内容は発表日時点の情報に基づいており、予告なしに変更される場合があります。購入や仕様の詳細確認は、公式情報および問い合わせ窓口を参照してください。