VOOX新シリーズ配信：『責任』のあいだを聴く

異分野の対話が生む「ちょうどいい」視点：新音声シリーズの狙い

2025年10月17日（金）より、音声教養メディアVOOXおよびSpotifyで、新しいラジオシリーズが配信を開始しました。本シリーズは、専門領域の異なる二人が「白か黒か」に割り切れない〈あいだ〉について自由に語り合うクロストークを通じて、聴取者に新たな気づきを促すことを目的としています。

パーソナリティは、東京大学 特任研究員として哲学対話の実践に携わる堀越耀介氏と、デジタル庁でデータ分析に従事する樫田光氏です。異なる専門性を持つ二者が「何かと何かのあいだ」を切り口に議論することで、予測不能な化学反応を生み出し、日常的な判断や仕事の現場で役立つ示唆を提供します。

シリーズの構成と配信開始日

本シリーズは1話あたり約10分で構成され、全6話完結の短編形式です。配信開始は2025年10月17日 11時00分で、VOOXとSpotifyを含む音声配信プラットフォームで順次配信されます。

VOOXの仕様として、新規シリーズは公開から2週間、どなたでも無料で視聴可能です。既存の学びに特化した音声コンテンツと同様に、通勤時間や家事の合間などの短時間で消費しやすい構成になっています。

第5回『責任｜あいだ｜無責任　※責任感って言わないで』の内容と論点

第5回のタイトルは『責任｜あいだ｜無責任　※責任感って言わないで』。本編では責任という概念を多面的に捉え直す試みが展開されます。単に責任感の有無を評価するのではなく、哲学的・社会的・実務的な観点から「責任」のあいだを読み解く内容です。

具体的には、以下のような論点が取り上げられます。各項目は番組内で深掘りされ、対話を通じて異なる視点が提示されます。

• 哲学で考える責任
• 責任と責任感の違い
• 階層により見えている範囲の違い
• 日本語と英語の責任（言語による概念差）
• レスポンシビリティ（responsibility）とアカウンタビリティ（accountability）の違い
• 他者への熱量の重要性
• 責務に対する方法論の考え方
• 聞けばいいし、頼ればいい（協働や助けを得る姿勢）
• 自己責任の暴走（個人責任化の問題点）

これらの論点は、哲学的な概念整理だけでなく、実務現場での意思決定や組織運営に結びつく示唆も伴って語られます。リスナーは通勤時間や仕事・家事の隙間時間に短時間で聞ける形式で、日常の判断材料として取り入れやすい設計です。

出演者プロフィールとそれぞれの視点

出演は堀越耀介氏と樫田光氏の二名です。双方の経歴や現在の立場が、番組の議論に多層的な深みを与えています。以下に両氏の略歴と担当分野を整理します。

堀越耀介（東京大学 特任研究員 / 哲学対話）

堀越氏は東京大学 共生のための国際哲学研究センター 上廣共生哲学講座にて特任研究員を務めています。東京大学大学院教育学研究科博士課程を修了、博士（教育学）号を有します。

企業活動の課題解決や価値創造に対して「哲学対話」や「哲学コンサルティング」を用いた支援を行っており、著書に『世代と立場を超える：職場の共通言語のつくり方』（クロスメディア・パブリッシング）や『哲学はこう使う――問題解決に効く哲学思考「超」入門』（実業之日本社）などがあります。哲学的な問いを実践的な場面に落とし込む視点が番組での議論を支えます。

樫田光（デジタル庁 / データ分析）

樫田氏は2022年よりデジタル庁の民間専門人材（データ分析）としてChief Analytics Officerを務めています。2016年から2020年には株式会社メルカリでデータ分析チームの責任者を経験しました。

早稲田大学理工学研究科卒業後、外資系戦略コンサルティング会社で事業戦略やオペレーション改善、市場分析などに従事し、その後独学でプログラミングを学びデータサイエンティストへ転身。データを活用したサービス改善やプロダクト分析、事業戦略立案に関する実務的視点が、哲学的な考察と対話する形で番組に寄与します。

配信方法・視聴リンク、運営と問い合わせ情報

本シリーズはVOOXおよびSpotifyで配信されます。VOOXは学びに特化した音声メディアで、1話約10分、全6話完結のコンテンツ構成を基本としています。現在700話以上のコンテンツが配信されており、定期的に新しいコンテンツが更新されています。

新規シリーズは公開から2週間、どなたでも無料で聴取可能です。VOOXアプリは以下のリンクおよびQRコードからダウンロードできます。

VOOXアプリ ダウンロード

https://voox.onelink.me/KbDS/PRT

公式サイト

https://www.voox.me

配信プラットフォームとしてSpotifyにも配信されます。日常の短時間で消費しやすい1話10分の設計により、通勤や家事、仕事の合間などでの利用が想定されています。

本件に関する問い合わせ先は以下の通りです。運営はMoon Creative Lab Inc.が行っています。

• 問い合わせ先：Moon Creative Lab Inc. VOOX運営事務局
• メール：support@voox.me
• 公式ページ：https://www.voox.me

運営会社の紹介と主要データ（要点整理）

運営会社はMoon Creative Lab Inc.（ムーンクリエイティブラボ）。2018年8月23日に設立されたベンチャースタジオで、三井物産グループにおける人間中心の新規事業創造を推進する役割を担っています。

同社は米国パロアルトと東京に拠点を持ち、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャー、起業経験者など多彩な専門人材によるハンズオン支援を通じて新規事業の立ち上げをサポートしてきた実績があります。三井物産100%出資の体制で、グループの枠に留まらない対外的な事業支援も展開しています。

以上が、本ラジオシリーズの配信開始に関する主要情報の整理です。異分野の対話を通じて「責任」というテーマのあいだを掘り下げる第5回は、日常的な判断や組織内の役割分担、言語による概念差など幅広い観点を含んでおり、短時間で学びを得られる構成になっています。

配信は短時間で消化できる設計でありながら、哲学的思考と実務的視点の交差により、日常や仕事の場面で役に立つ洞察が得られる内容です。関心のある方は公開後2週間の無料期間を利用して聴取し、各回の議論を問題意識の整理や職場でのコミュニケーションに活かすことができます。