RIDERS CLUBが10月27日発売号から誌面刷新、原田哲也が編集長に
ベストカレンダー編集部
2025年10月21日 09:41
RIDERS CLUB誌刷新
開催日:10月27日
バイクを社会に位置づけ直す──RIDERS CLUBのリニューアル方針
株式会社実業之日本社が発表したニュースによると、老舗二輪専門誌「RIDERS CLUB」は2025年12月号(10月27日発売)から誌面のリニューアルに着手します。プレスリリースは2025年10月20日18時00分に公開され、雑誌の編集体制と誌面構成の抜本的な見直しが示されました。
リニューアルの中核に据えられたのは「バイクの社会的認知度を高める」という明確な目標です。1978年創刊のオーソリティとして培ってきた読者の信頼を基盤に、二輪を単なる趣味の枠に留めず、社会全体に受け入れられる存在へと位置づけ直すことが狙いです。発行元はあくまで株式会社実業之日本社であり、誌面改編は紙媒体としての強みを活かす方向で進められます。
- リニューアル開始号:2025年12月号(10月27日発売)
- プレスリリース公開:2025年10月20日 18時00分
- 発行元:株式会社実業之日本社
誌面の方向性は明快で、二輪愛好者に向けた既存の情報提供を維持しつつ、一般社会に対する説明性や理解促進を図る編集方針です。これにより読者層の拡大と、バイクという文化の社会的地位向上を同時に目指す構造になっています。
誌面とデザインの刷新点──温故知新を掲げる表現設計
今回のリニューアルでは、まず雑誌の“顔”であるロゴと表紙デザインが刷新されます。テーマは「温故知新」で、紙媒体が勢いを持ち、ブランド力を示していた1980年代の表紙をオマージュしつつ、現代的な解釈で再構築するという方針です。
誌面設計は「大人を満足させる」ことを念頭に置き、独自性の高い特集を中心に据えます。見応えのある写真と読み応えのある文章を、シンプルで洗練されたデザインに落とし込むことで、紙の良さを最大限に活かす狙いです。
- ロゴおよび表紙デザインの刷新
- 1980年代の表紙をオマージュし、現代版にアレンジした新しいロゴと表紙を採用。ビジュアルでの存在感を強化します。
- 特集企画の再編
- 重層的な企画構成により、ひとつのテーマを多角的に掘り下げる長尺の記事作りを重視します。
- 大人の知的好奇心に応える誌面
- 読みごたえと写真の品質を両立させ、大人が長く楽しめるコンテンツ設計を行います。
リニューアルは見た目の変化にとどまらず、編集の考え方自体の刷新を伴います。誌面表現のテンポ、写真の撮り方、特集の深度と取材の厚み、テキストの質など、紙媒体としての完成度を高める方向で改編が進められる予定です。
編集体制の刷新──原田哲也が編集長に就任
RIDERS CLUBの新編集長に、元世界グランプリチャンピオンの原田哲也が就任します。任命は2025年10月で、原田氏は2025年12月号(10月27日発売)から編集長として誌面づくりを率います。今回の人事は、競技で培ったチームビルディングや現場での判断力を編集運営に活かす狙いがあります。
原田氏は1970年生まれ。1992年に全日本ロードレースGP250クラスで結果を残し、1993年には世界グランプリ250クラスでチャンピオンを獲得しました。その後10シーズンにわたりグランプリで活躍し、2002年に現役を引退。引退後はメディア出演やサーキットイベントの運営を通じてバイクの魅力を伝え続けてきました。編集長就任は2025年10月の人事発表で明らかになっています。
原田哲也 プロフィール(主要経歴)
以下は原田氏の主な経歴を時系列で示したものです。編集長としての着任は、現場での長年の経験を編集方針に直結させる狙いがあります。
- 生年
- 1970年
- 1992年
- 全日本ロードレースGP250クラスで成果を上げる
- 1993年
- 世界グランプリ250クラスでチャンピオン獲得
- 1993年〜(計10シーズン)
- 世界グランプリで活躍
- 2002年
- 現役引退。以降、メディア出演やサーキットイベントで活動
- 2025年10月
- RIDERS CLUB 編集長に就任
編集長に就いた原田氏は、速さそのものを賛美するのではなく、「無事に家に帰ること」を重視する姿勢を示しています。乗り手の心構えや自制心の重要性を誌面で訴え、二輪を「落ち着いた大人の趣味」として位置づける編集方針が掲げられています。
誌面で扱うテーマとコミュニティ連携
RIDERS CLUBはこれまで通り、ライディング、ツーリング、カスタマイズ、モビリティ、インダストリアル、コミュニティ、モータースポーツといった多面的な切り口でバイクの魅力を伝えていきます。リニューアル後はこれらのテーマを分け隔てなく取り扱い、独自の視点で加工した企画を展開する計画です。
誌面と並行して、サーキット走行会「RIDING PARTY」などのイベント運営も継続されます。誌面とイベントを連動させることで、読者の実体験を伴ったコミュニティ形成を支援する方針です。
- ライディング:安全と技術を両立させた実践的な記事
- ツーリング:行程・装備・地域の魅力を伝える長尺レポート
- カスタマイズ:設計思想と実作業の両面から掘り下げ
- モビリティ/インダストリアル:業界動向や技術の背景解説
- コミュニティ:読者参加型のイベントと連動した企画
- モータースポーツ:原田氏の視点を生かした取材と考察
これらのテーマを通じて、RIDERS CLUBは「大人がより長く、より安全にバイクを楽しむ」ための情報基盤を強化します。誌面での特集は重層的に構築され、写真撮影やテキストの情報密度を高めることで、他に類を見ない読みごたえを提供する計画です。
リニューアルに関する関連情報や既存のコンテンツは、発行元の関連ページでも案内されています。詳しくは公式の関連リンクを参照してください:
https://www.bikejin.jp/category/ridersclub/
リニューアルの要点を一覧で整理
ここまでに触れたリニューアルの主なポイントを表にまとめます。誌面の基本方針、日程、新編集長の情報、重点項目などを整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行元 | 株式会社実業之日本社 |
| プレスリリース公開日時 | 2025年10月20日 18時00分 |
| リニューアル開始号 | 2025年12月号(2025年10月27日発売) |
| 新編集長 | 原田哲也(1970年生まれ、1993年 世界GP250クラスチャンピオン、2002年引退、2025年10月就任) |
| 表紙・ロゴ | 刷新(テーマ:温故知新。1980年代表紙のオマージュを現代的に再構築) |
| 誌面の方向性 | 大人向けの高品位な誌面/重層的な特集企画/写真と文章の充実 |
| 重点項目 | バイクの社会的地位向上、安全性重視(無事に家に帰ることを重視)、大人の趣味としての提案 |
| 扱う主なテーマ | ライディング、ツーリング、カスタマイズ、モビリティ、インダストリアル、コミュニティ、モータースポーツ |
| イベント | サーキット走行会「RIDING PARTY」等の継続運営 |
| 関連リンク | https://www.bikejin.jp/category/ridersclub/ |
表はリニューアルの要点を一目で把握できるようまとめたものです。誌面デザインの刷新、編集長の交代、そして誌面方針の明確化により、RIDERS CLUBは紙媒体としての個性を磨きながら、二輪の価値を社会へ伝える役割を強める方向へ舵を切りました。
参考リンク: