11月22・23日開催 K-BOOKフェス2025の見どころ

K-BOOKフェス2025

開催期間:11月22日〜11月23日

K-BOOKフェス2025
会場のイベントって当日行けば見られる?事前申込はいるの?
多くのプログラムは無料だが事前申込制が多く、主要回は既に満席のものもある。会場観覧はPeatix等で申込し、満席時は配信で視聴する方法を確認して。
現地に行けない場合はどう見る?ガイドブックは手に入る?
一部イベントは公式YouTubeで同時配信またはアーカイブ配信予定。公式ガイド『ちぇっくCHECK+』第2号は11月10日刊行で会場・全国書店で購入可能。

K-BOOKフェスティバル2025──神保町で本と映画が交差する二日間

韓国の本を愛する読者、作り手、届け手が一堂に会する「K-BOOKフェスティバル2025」が、2025年11月22日(土)・23日(日)の二日間、東京・神保町で開催される。開催地は出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32)、神保町駅A5出口から徒歩2分とアクセスも良い。

今年で7回目となる本イベントは、テーマに「まじわる 우리 모두 다 같이 ―まじわることが希望になる時代に―」を掲げ、文学、映画、翻訳、出版など多彩な分野が交差するプログラムを展開する。申込開始からわずか1日で主要イベントが満席になるなど関心は高い。参加費は無料で、主催は一般社団法人K-BOOK振興会、共催に韓国国際交流財団、主管はK-BOOKフェスティバル実行委員会、後援に複数の財団や企業が名を連ねる。

文学と映画、日本と韓国、本の作り手と読者が“まじわる”──イベント続々満席の「K-BOOKフェスティバル2025」詳細発表 11月22日・23日開催 画像 2

開催スケジュールと会場

開催日程は以下の通りである。会場とアクセス、目的も明確にされている。

開催日程
11月22日(土)12:00〜18:00、11月23日(日)11:00〜18:00
会場
出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32)
交通
神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線・三田線)A5出口より徒歩2分

目的としては、K-BOOK読者に日韓の本の作り手や売り手の思いを伝えること、これからK-BOOKの読者となる方に新しい本や作家、書店との出会いのきっかけを届けること、参加出版社や全国の書店と協力して読者がK-BOOKを身近に感じる企画を提供することが挙げられている。

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特集「文学と映画」——神保町シアター上映とタイアップ企画

2025年の特集企画は「文学と映画」で、神保町シアターでの特別上映会を含むプログラムが組まれる。映画と文学の接点を掘り下げるトークや、翻訳者・映画ライターなどによる解説が予定されている。

上映作品や関連イベントでは、俳優や翻訳者が登壇する回もあり、文学の映画化や作家と映像表現の関係を多角的に提示する構成だ。登壇者は予告なく変更となる場合がある旨が案内されている。

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上映作品とトークの主な内容

  • 11月22日(土):『シークレット・サンシャイン 4Kレストア』上映。翻訳家・斎藤真理子さんと映画ライター・佐藤結さんによるトーク「小説家李清俊と監督イ・チャンドンを語る」を実施。
  • 11月23日(日):『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』上映。俳優パク・ジョンミンさんによるスペシャルトーク「宋夢奎を演じてみて」を開催(満席)。

上映会は神保町シアターで行われ、本会場から徒歩圏内という利便性も考慮されている。参加方法や座席に関しては事前申込制で、満席の回が生じている。

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会場プログラムの詳細——来日作家、翻訳者、トークの見どころ

フェス本会場となる出版クラブビルでは、作家や翻訳者による多彩なトークイベントが実施される。イベントの多くは事前申込制で、人気イベントは満席となった旨の案内が目立つ。

以下にプログラム中の主要イベントを具体的に紹介する。時間、配信の有無、事前申込状況などの情報を明記する。

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事前収録インタビュー:パク・ジョンミン(MUZE代表)

タイトルは「初めまして、出版社MUZEの代表パク・ジョンミンです」。俳優であり出版社MUZEの代表でもあるパク・ジョンミンさんの独占インタビュー映像をオープニングイベントとして特別上映する。聞き手は韓国在住の映画・エンタメライター成川彩さん。

パク・ジョンミンさんは1987年生まれ、忠州市出身。2010年に映画『BLEAK NIGHT 番人』でデビューし、『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(2016年)で注目を集め、百想芸術大賞や青龍映画賞の新人賞を受賞。Netflix『地獄が呼んでいる』(2021年)や『ハルビン』(2024年)などで活躍しつつ、出版社MUZEを設立し書籍やオーディオブックの制作で韓国出版界に新風を吹き込んでいる。

日時
2025年11月22日(土)12:00~12:45
会場観覧
事前申込制、会場観覧は満席
配信
映像は後日、公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信予定

スケジュールの都合上、ご本人の登壇はない。MUZEの本づくりや俳優としての経歴、今後の活動に関する率直な語りが収められている。

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Q&Aセッション:チェ・ウニョン、ペク・スリン、李承雨、ナ・テジュ

韓国文学翻訳院主催の文学イベントにあわせて来日する4名の人気作家が登壇し、読者からの質問に答えるライブ形式のセッションを行う。登壇作家はチェ・ウニョン、ペク・スリン、李承雨(イ・スンウ)、ナ・テジュの4名である。

このセッションは会場観覧が満席となり、公式YouTubeチャンネルで同時配信される。

  1. 日時:2025年11月22日(土)16:00~17:00(会場観覧は満席)
  2. 配信:公式YouTubeチャンネルで同時配信
  3. 登壇者プロフィール(要点)
    • ペク・スリン(백수린)—短編「嘘の練習」でデビュー、数々の文学賞受賞。邦訳に『まぶしい便り』ほか。
    • ナ・テジュ(나태주)—代表作『花を見るように君を見る』など、幅広い世代に愛される詩人。
    • チェ・ウニョン(최은영)—各種文学賞受賞歴を持つ作家。邦訳多数。
    • 李承雨(イ・スンウ/이승우)—1981年デビュー。多数の受賞歴と邦訳がある作家。

現地での観覧が難しい場合でも、同時配信によりセッションを視聴できる点が案内されている。

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その他の注目トーク

複数の対談やトークが予定されており、注目のものとして以下がある。

  • きむ ふな × 斎藤真理子 対談「韓国文学100年を旅する」:韓国近代文学の歴史と未来を翻訳・編集の立場から語る。日時:11月23日(日)15:30~17:00。会場観覧は事前申込で満席、公式YouTubeで同時配信。
  • キム・ハナ × イ・オクソン トーク「女性たちは進化している」:10月24日(金)19:00よりPeatixで事前申込受付開始。日時:11月23日(日)11:00~12:00。日本初の母娘対談形式のトークで、公式YouTubeでも同時配信予定。

これらのイベントは事前申込や配信情報が明記されており、Peatixでの受付開始日時など具体的な手続きも案内されている。

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フェア、刊行物、出店社──選書と全国展開

フェスに連動して全国の書店で展開されるのが「K-BOOKフェア2025」で、2025年10月17日現在、全国75店舗が参加予定だ。新刊書店、古書店、シェア型書店など多様な形態の書店が参加し、フェス出店各出版社が選ぶ「まじわる一冊」を中心に韓国関連書籍を並べる。

「まじわる一冊」はK-BOOKフェス出店の日本国内出版社45社がそれぞれ選んだ一冊で、公式サイトで公開されている。ジャンルは児童書から評論まで幅広い。購入特典なども各店ごとに用意され、全国の読者にK-BOOKの魅力を届けることが意図されている。

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代表的な出品例

公式に公開されている45社の選書から、記事内で紹介された代表的な二点の詳細を掲載する。

『かみなりせんにょと いなづませんにょ』

著:ハン・ガン/絵:チン・テラム/翻訳:斎藤真理子

出版年月:2025年10月予定、価格:2,200円(税込)、出版社:小峰書店

あらすじ要旨:雲をつくる仕事に退屈したおちび仙女が外の世界へ旅にでる物語。雷と稲妻を生み、緑の世界と「まじわる」様子を描く児童向け作品。

『涙の箱』

著:ハン・ガン/装画・挿絵:junaida/翻訳:きむ ふな

出版年月:2025年8月、価格:1,650円(税込)、出版社:評論社

内容:涙の色の多様性と経験の重なりを描く作品。本文より抜粋された一節が紹介されており、感情の複雑さと純粋さの変化に関する洞察を提示している。

45社すべての「まじわる一冊」は公式サイトで一覧閲覧できるとしている。

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公式ガイドブック『ちぇっくCHECK+』第2号

フェス開催に合わせて、K-BOOK読書ガイド『ちぇっくCHECK+(プラス)』第2号が2025年11月10日(月)に刊行予定である。今回の特集は「韓国の文学と映画」。表紙巻頭にはパク・ジョンミンのインタビューを掲載し、映画化された文学作品の歴史や翻訳者の妄想キャスティングなど、フェスの世界観を誌面で楽しめる構成になっている。

発行元はK-BOOK振興会、発売元はクオン。体裁はB5変形、販売予価は1,300円+税。会場および全国書店で販売される予定である。

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要点整理とまとめ

ここまでに示された開催概要、主要イベント、刊行物、参加社・参加店舗数など、本イベントの主要情報を表形式で整理する。最後に自然な文章で全体を締める。

項目 内容
開催名 K-BOOKフェスティバル2025
開催日 2025年11月22日(土)12:00〜18:00、11月23日(日)11:00〜18:00
会場 出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32)/神保町シアター(上映会場)
テーマ まじわる 우리 모두 다 같이 ―まじわることが希望になる時代に―
特集 文学と映画(神保町シアターでの上映会・トーク含む)
主な登壇者 パク・ジョンミン(インタビュー映像)、チェ・ウニョン、ペク・スリン、李承雨、ナ・テジュ、きむ ふな、斎藤真理子、キム・ハナ、イ・オクソン ほか
満席となったイベント パク・ジョンミン インタビュー上映(会場観覧)、Q&Aセッション(11/22 16:00〜)、きむ ふな×斎藤真理子 対談(11/23)など(事前申込で満席の案内あり)
配信 一部イベントは公式YouTubeチャンネルで同時配信またはアーカイブ配信予定
公式ガイドブック 『ちぇっくCHECK+』第2号(刊行予定日:2025年11月10日、販売予価:1,300円+税、発売:クオン)
まじわる一冊 出店出版社45社がそれぞれ選書。例:ハン・ガン『涙の箱』(評論社、1,650円、2025年8月刊)/『かみなりせんにょと いなづませんにょ』(小峰書店、2,200円、2025年10月予定)
K-BOOKフェア(全国) 全国75店舗参加予定(2025年10月17日現在)、書店ごとの独自セレクトと購入特典予定
参加費 無料(ただし事前申込が必要なイベントあり)
公式情報
  • 公式サイト
  • X: https://x.com/kbookfes
  • Instagram: https://www.instagram.com/kbookfes/
  • Facebook: https://www.facebook.com/kbookfes/
  • YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCVbSnfWUwslUUOckeHTeJrw
  • note: https://note.com/kbookfes

K-BOOKフェスティバル2025は、韓国文学と韓国映画、翻訳・出版に関わる人々と読者が具体的に出会う場を設け、作品の多様な読み方と関係性を提示する企画群となっている。会場での直接の観覧は事前申込が必要で、人気回は満席となっているが、公式チャンネルでの配信やガイドブックの刊行、全国の書店での連動フェアにより、現地に足を運べない読者にもアクセス機会が用意されている。詳細や最新情報は公式サイト等で確認できる。

参考リンク: