ZEEKR 009、10月29日JMSで国内初披露へ

ZEEKR 009国内初披露

開催日:10月29日

ZEEKR 009国内初披露
いつ日本で見られるの?
ZEEKR 009はJapan Mobility Show 2025で国内初披露され、メディア向けカンファレンスはプレスデーの2025年10月29日に実施予定。一般展示はJMS開催期間中に行われます。
航続距離や充電はどうなの?
CATLの第3世代バッテリー「Qilin」140kWhを搭載し、ZEEKR社テスト値で航続距離822km。急速充電はCHAdeMO対応で長距離運用を想定した仕様です。

日本市場に投入される大型ラグジュアリーEV、ZEEKR 009の全体像

フォロフライ株式会社は、Geely Holding GroupのプレミアムEVブランド「ZEEKR(ジーカー)」の大型MPV「ZEEKR 009」を国内で販売することを発表しました。プレスリリースは2025年10月22日12時10分に公開され、実車は2025年10月に開催されるJapan Mobility Show 2025(以下、JMS)で国内初披露されます。メディア向けのカンファレンスはプレスデーである10月29日に実施される予定です。

発表資料によれば、ZEEKR 009は日本市場で数少ない7人乗りのラグジュアリーEVであり、フォロフライが国内販売・アフターサービス・コネクテッド分野での連携を担う形で導入されます。フォロフライはこれまで商用EVのファブレスモデルなどを手掛け、F1シリーズなどの導入実績を持つ企業です。

フォロフライ、ラグジュアリーEV「ZEEKR 009」の国内展開を発表 画像 2

展示とメディア対応の概要

実車展示はJapan Mobility Show 2025で行われ、プレスデーの10月29日にはメディアカンファレンスが予定されています。詳細はメディア向けの限定情報として提供される旨が明記されています。

プレスリリースにはフォロフライの問い合わせ先も記載されており、一般窓口の代表番号は078-891-7117です。また、フォロフライの公式ウェブサイトとして https://folofly.com が紹介されています。

フォロフライ、ラグジュアリーEV「ZEEKR 009」の国内展開を発表 画像 3

設計思想と外装について:北欧デザインと空力性能の両立

ZEEKR 009のデザインは、元アウディのステファン・シーラフ率いるスウェーデンのZeekr Global Design Centerが担当しています。北欧デザインの流れを汲む洗練された外観を持ち、プレミアムMPVとしての質感と先進性を両立させています。

外装では、大型で縦型フィン構造のフロントグリルが存在感を示し、リアには1.47mに及ぶ一体型テールライトバーを配しています。空力面ではCd値0.27の優れた数値を達成しており、大型ボディでありながら走行効率を高める設計が施されています。

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ボディサイズと空力

車体のサイズ感は大型MPVに相応しく、全長5,209mm、全幅2,024mm、全高1,812mmと公表されています。車両重量は2,870kgと重厚でありながら、空力と駆動系の設計により動的性能を高めています。

これらのサイズとCd値のバランスが、室内空間の確保と長距離走行時の効率向上に寄与している点も特徴です。大型ガラス面を持つデザインは視覚的な開放感を演出するとともに、実用性も考慮されています。

パワートレインと走行性能、バッテリー技術

ZEEKR 009にはCATL製の第3世代バッテリー「Qilin」が採用され、容量は140kWhです。ZEEKR社のテスト値で航続距離は822kmとされており、大容量バッテリーを活かした長距離クルーズ性能を備えています。

駆動系は前後にデュアルモーターを配置し、最大出力450kW(612馬力)、最大トルク693Nmを発揮します。車重2,870kgに対して0-100km/h加速は4.5秒と報告されており、大型MPVとしては高い動力性能が確保されています。

充電規格と実用面

充電は普通充電と急速充電に対応しており、急速充電規格はCHAdeMOが明記されています。実用面では大容量バッテリーを生かした長距離運用が想定され、航続距離と充電インフラのバランスが販売時の重要なポイントになります。

また、空力性能、モーター性能、バッテリー容量が組み合わさることで、高速巡航や高速道路での長時間運転における快適性と効率性を両立させている点が強調されています。

室内装備、安全機能、快適装備の詳細

ZEEKR 009は最大7人が快適に過ごせる広大な室内空間を特徴とする高級MPVであり、2列目にはマッサージ機能付きキャプテンシートを採用しています。レッグレスト、シートヒーター、ベンチレーション、ヘッドレストスピーカーなどが標準装備として挙げられています。

また、120km/h走行時の室内静粛性は64.5dBとされており、高速巡航時でも会話や音楽を快適に楽しめるレベルです。大型のパノラマガラスルーフにより自然光の導入を図り、車室内の明るさと開放感が確保されています。

安全装備と快適装備の一覧

安全装備と快適装備については多岐に渡る項目が公表されています。以下に主な機能を整理します。

安全装備
360度カメラシステム(8MPカメラ×7基、2MPサラウンドビューカメラ×4基)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援・車線逸脱警報、自動緊急ブレーキ、死角監視システム、自動駐車支援などが挙げられます。
快適装備
ヤマハ製Hi-Fiサラウンドサウンドシステム、マッサージ機能付きシート、シートヒーター・ベンチレーション(全席)、15.6インチ中央天井スクリーン、パノラマガラスルーフ、エアーサスペンションなどを標準または主要装備として備えています。

乗車定員は6名または7名の設定が可能で、使用用途に応じたシートアレンジや快適機能が用意されています。これによりファミリー用途やビジネス用途のいずれにも対応し得る仕様が提示されています。

フォロフライの役割と販売・サービス体制

フォロフライはこれまで海外OEMにより製造委託するファブレス・モデルで商用EVを市場投入してきた実績があります。ZEEKR 009の国内展開にあたっては、同社の販売網やアフターサービスネットワークを活用する方針です。

発表では、全国で拡充を進めているアフターサービス体制との連携を図り、お客様が安心して利用できる体制を整えるとしています。さらにコネクテッド領域での連携も視野に入れ、車両管理やビジネス用途における運用支援など、販売に留まらない総合的な価値提供を目指す旨が記載されています。

会社概要と問い合わせ

プレスリリースに記載されたフォロフライの会社概要は下記の通りです。設立は2021年8月3日で、本社は京都市下京区中堂寺粟田町93 KRP4号館に所在します。代表取締役は小間 裕康氏です。

資本金については「16億976万円(資本準備金、資本剰余金含)」と明記されています。代表窓口の連絡先電話番号は078-891-7117で、関連情報は公式サイトhttps://folofly.comにて提供されています。

要点の整理

以下の表は、本記事で取り上げたZEEKR 009の主要情報を整理したものです。性能、装備、展示・販売に関する情報を一括で確認できます。

項目 内容
車名 ZEEKR 009(ジーカー・ゼロゼロナイン)
ボディサイズ 全長5,209mm × 全幅2,024mm × 全高1,812mm
バッテリー CATL 第3世代 Qilin 140kWh(航続距離:822km/ZEEKR社テスト値)
走行性能 最高出力450kW(612馬力)、最大トルク693Nm、0-100km/h加速4.5秒
充電規格 普通充電・急速充電(CHAdeMO対応)
車両重量 2,870kg
乗車定員 6名または7名
静粛性 120km/h走行時で64.5dB
空力性能 Cd値 0.27
主な安全装備 360度カメラ(8MP×7、2MP×4)、ACC、車線維持支援、自動緊急ブレーキ、死角監視、自動駐車支援等
主な快適装備 ヤマハ製Hi-Fiサラウンド、マッサージシート、全席ヒーター・ベンチレーション、15.6インチ天井スクリーン、パノラマガラスルーフ、エアーサスペンション
デザイン Zeekr Global Design Center(ステファン・シーラフ率いるチーム)
展示・発表 Japan Mobility Show 2025にて国内初披露、プレスデーは2025年10月29日
販売・サービス フォロフライが国内販売・アフターサービス・コネクテッド領域連携を担当
フォロフライ 会社情報 設立:2021年8月3日/代表:代表取締役 小間 裕康/資本金:16億976万円/本社:京都市下京区中堂寺粟田町93 KRP4号館/TEL:078-891-7117
関連リンク https://folofly.com

この記事では、ZEEKR 009の主要スペック、装備、デザイン、展示予定、そしてフォロフライによる国内販売・サービス体制の概要を整理して提示しました。JMSでの実車展示やメディアカンファレンスの標記日程を踏まえ、国内導入の動きと販売体制の準備状況が明確に示されています。

参考リンク: