10月31日配信『Path of Exile』新拡張Keepersの中身

『Path of Exile: Keepers of the Flame』が10月31日に始動—炎で綴る新章

Level Infiniteは2025年10月24日09時00分付の発表にて、オンラインアクションRPG『Path of Exile』の最新拡張コンテンツ「Keepers of the Flame」を2025年10月31日（金）に配信すると明らかにしました。本拡張はブリーチリーグの遺産を再考し、既存のゲーム体験に多岐にわたる新要素を導入します。

発表資料には公式トレーラーやコンテンツ紹介動画へのリンク、パッチノート、発表ページおよびメディアキットが含まれています。公式コンテンツは以下で確認できます。

• Path of Exile: Keepers of the Flameコンテンツ紹介：https://www.youtube.com/watch?v=EXaVNgZEp_E
• 公式トレーラー：https://www.youtube.com/watch?v=tfxxuVVGjPM
• パッチノート：https://jp.pathofexile.com/keepers-patch-notes
• 発表ページ：https://jp.pathofexile.com/keepers
• メディアキット：https://x.gd/9hogY
• 関連：Level Infinite：http://www.levelinfinite.com/ja

世界観と主要登場人物：炎を守る修道会とブリーチの脅威

拡張の中心にはAilith（エイリス）という人物が存在します。彼女は「Keepers」の創設者であり、レイクラストを侵略しようとするブリーチロードから地域を守るため、修道会を率いて活動しています。プレイヤーはAilithが“炎”をチャネリングしている間、彼女を護りつつブリーチの侵食を焼き払う役割を担います。

ブリーチロードは不毛な異界から這い出し、レイクラスト全域を支配せんとする存在です。地域によっては異界との境界が薄まり、巨大なブリーチの手（Breach Hand）が次元を引き裂いて不安定なブリーチ（Unstable Breach）を生成し、エリア全体に恐怖と混乱をもたらします。

新たな遭遇とエンドゲーム：Breach Hiveとヴルーン

特定行動により、Vruun, Marshal of Xesht（ゼシュトの軍団長ヴルーン）の視線を引き寄せる可能性があります。ヴルーンを討伐できればブリーチを恒久的に封印し、ブリーチロードとレイクラストを結ぶ糸を断ち切ることができます。

さらにエンドゲーム領域には「Breach Hive（ブリーチの巣）」が出現し、多数のブリーチモンスターが徘徊します。これらの遭遇は探索と戦闘の両面で新たな難易度と報酬を提供します。

創世の樹とGraft（グラフト）：身体を改変する新システム

プレイヤーはKeepersの修道院で「Genesis Tree（創世の樹）」と呼ばれる禁断の創造機構を発見します。この装置は成長に応じて報酬や新要素を生成し、プレイヤーの戦力を大きく変化させます。

創世の樹の成長により、カレンシー、ユニークアイテム、装備、そして新システムであるGraft（グラフト）を生成可能になります。Graftは生体組織に埋め込まれる強化パーツで、新たなスキルや防御特性を付与します。

グラフトの具体例

Battering Uulgraft（バタリング・ウールグラフト）：地面から巨大な腕を突き出させる攻撃的グラフト。

Squalling Tulgraft（スコーリング・トゥルグラフト）：氷の竜巻を発生させるグラフト。これにより発動されるスキルDance in the White（白の舞踏）は敵を追尾する氷の竜巻を生成し、クリティカルヒット時に反射弾を放つ。

合計16種類のGraftが用意され、組み合わせによってプレイヤーは独自の“恐怖の造形”を構築できます。創世の樹がさらに成長すると、Graftを変異させる新たな通貨Foulborn Currency（フォールボーンカレンシー）を生成するようになります。

これらのオーブはGraftをより強力かつ冒涜的な形へと変質させ、極めて強力な効果を与えます。Graftとフォールボーンの関係はリスクとリターンを伴う強化の選択肢を生み出します。

新スキルとサポート、ブラッドライン・アセンダンシー、ウーバー・ボス

本拡張では多数の新スキルジェムやサポートジェムが追加されます。代表例として、ワンドで発動する攻撃スキルKinetic Rain（キネティック・レイン）が挙げられます。これは不安定な運動エネルギーを地面に展開して敵群を殲滅する攻撃で、熟練のエグザイルは広域にその力を及ぼすことが可能です。

サポートジェムの一つLiving Lightning Support（リビング・ライトニング・サポート）は雷のエレメンタルミニオンを召喚し、敵群を電撃の速さで貫通させます。新スキル／サポートに関する詳細は公式パッチノートで確認できます（上記リンク参照）。

Bloodline Ascendancy（ブラッドライン・アセンダンシー）

新システムとしてブラッドライン・アセンダンシーが導入されます。敵を討ち、本質（エッセンス）を吸収することで力を得る仕組みで、特定のエンドゲームボスを倒すことで各キャラクターに解放されます。

このシステムは過去のリーグに登場したボスをテーマにした10種類の新クラスを提供し、既存のアセンダンシーとブラッドラインクラス間でスキルポイントを自由に振り分けられる点が特徴です。

ザナの絶望とウーバー・ピナクルボス

「Echoes of Zana’s Despair（ザナの絶望の残響）」では、ザナの苦悩を具現化した3体のウーバー・インカーネーションボスが登場します。これらは苛烈な戦闘を伴い、強力な報酬を提供します。

挑戦にはTier 17マップボスからドロップするフラグメント5個を集めることが必要です。高難度が要求される分、見返りも大きい設計です。

非同期トレード導入、機能改善、チャレンジリーグとサポーターパック

『Path of Exile 2: The Third Edict』で実装され好評を得た完全な非同期トレードシステムが本作にも導入されます。Act 6で登場するファースタスは「Merchant Tabs（マーチャントタブ）」の管理人として再登場し、オフライン時にも出品アイテムの売買が即座に処理される仕組みを提供します。

これによりレイクラストでの取引は従来よりもスムーズになり、プレイヤー間取引の利便性が大幅に向上します。

その他の機能改善（具体項目）

コミュニティからの要望を基に十数項目にわたる改善が実施されます。主な変更点は以下の通りです。

1. Heist（ハイスト）のローグが初期から最大レベルで開始可能になる。
2. アトラスパッシブツリーおよび通常スキルツリーをゴールドを使用して即時リセットできる機能を追加。
3. 改変のオーブ使用時に「増強のオーブ」を即時使用するオプションを追加。

これらは進行とビルド調整の利便性を高める目的で実装されます。

Keepers Challenge Leagueとサポーターパック

新リーグ「Keepers Challenge League」では全40種類のチャレンジが用意されます。チャレンジを達成することで「Keeper of the Flame Armour Set（キーパー・オブ・ザ・フレイム防具セット）」を獲得できます。12個達成で最初のパーツが手に入り、以降の達成で外見が段階的に完成していきます。

また、リリースを記念した2種類の新サポーターパックが登場します。名称はChampion of TheopolisとVerdant Magusで、それぞれ3段階の価格帯が設定され、限定のコスメティックエフェクトが付属します。

開発元情報とまとめ表

本拡張はGrinding Gear Games（以下GGG）が継続的に展開する『Path of Exile』シリーズの一環として提供されます。GGGは2006年に設立され、ニュージーランドのウェスト・オークランドを拠点とする開発スタジオです。チームは多様な経歴を持ち、2024年には『Path of Exile 2』の早期アクセスをリリースしています。

以下の表は本記事に登場した主な情報を整理したものです。内容は発表日時や主要な新要素、参照リンクなどを含めています。

以上が発表内容の整理です。本拡張は世界観の深掘り、新しいビルド構築の幅を広げるGraftやブラッドライン・アセンダンシー、トレードや利便性の改善など多面的な追加要素を含みます。詳細は公式パッチノートや発表ページを参照してください。