11月2日開催｜第18回クラシックカーフェス桐生　日野の希少車を公開

桐生で過ごす秋、約340台の旧車が集う理由

2025年11月2日（日）、群馬大学理工学部桐生キャンパス（群馬県桐生市天神町1-5-1）を舞台に「第18回クラシックカーフェスティバル in 桐生」が開催されます。開催時間は10:00から15:00で、会場内の展示部門には約200台、会場を起点に桐生近郊を走行するラリー部門には約100台、さらに実行委員の車両などを含めると総勢約340台が参加する、過去最大規模の開催となります。

このイベントは2006年に桐生地域の旧車愛好家らが実行委員会を組織して始まり、以来群馬大学理工学部のキャンパスを会場に毎秋行われてきました。コロナ禍による一時的な中断はあったものの、これまでに17回を数え、常に来場者数は2万人近くに達してきた地域を代表するイベントです。

来場者と参加車両の内訳

本年の参加規模は例年を上回る見込みで、展示部門とラリー部門の両方で旧車を楽しめる構成になっています。展示部門は会場内に静態展示される車両が中心で、車両ごとに来歴や仕様を確認できるブース配置が予定されています。

ラリー部門は会場を起点に桐生近郊を走行する実走イベントで、沿道から見学することも可能です。参加車両の年代条件は1980年（昭和55年）以前に生産された国内外の車両で、希少な国産旧車や海外の名車も含まれます。

• 展示部門：約200台
• ラリー部門：約100台
• その他（実行委員車両など）を含めた総数：約340台

日野自動車が初協力—希少2台の特別展示

今回の特別展示企画では、日野自動車（東京都）が初めて全面協力し、普段は日野オートプラザ（東京都）に展示されている希少車2台が桐生で公開されます。出展されるのは「日野コンテッサ900スプリント」と「日野ルノー4CV」です。

特別展示は毎回自動車メーカーやミュージアムなどの協力を得て実施されており、来場者にとっては普段見ることのできない車両を間近に観察できる重要な機会となっています。今回は日野自動車の協力により、両車とも桐生会場での展示が実現しました。

日野コンテッサ900スプリントについて

日野コンテッサ900スプリントは、歴代日本車のなかでも造形の評価が高い一台とされるものの、販売には至らなかったいわゆる“幻の車両”です。プロトタイプや少数製作にとどまった背景を持ち、外観やメカニズムの特徴から自動車史の研究対象にもなっています。

普段は日野オートプラザで保存・展示されていますが、今回の特別展示により桐生で実車を観察できる稀有な機会となります。外観デザイン、内装、エンジン搭載の構成などを間近で確認することができます。

日野ルノー4CVについて

日野ルノー4CVはフランスのルノーと業務提携を行いノックダウン生産が行われた後、1958年に完全国産化が達成された車両です。戦後の国産化過程を象徴するモデルとして、国内外における自動車生産史の重要な一端を担っています。

こちらも日野オートプラザ常設展示車両であり、桐生での公開は滅多にない機会です。来場者は外観のみならず、当時の製造経緯や国内生産化の背景についての展示説明にも触れることができます。

出展車両（特別展示）

日野コンテッサ900スプリント（幻のプロトタイプ的存在）

日野ルノー4CV（1958年の完全国産化を経たモデル）

会場の催しと当日のスケジュール

フェスティバル当日は展示車両の他、飲食出店や物販コーナー、家族向けの企画、講演など多彩な催しが予定されています。来場者が幅広く楽しめる構成で、クルマ好きだけでなく子ども連れの来場者にも配慮したイベント運営が行われます。

会場内ではキッチンカーやガレージセールの出店が並び、飲食やグッズの購入ができます。小学生以下を対象とした子どもお絵描き大会も実施され、家族で参加できる企画が用意されています。

催しの主な内容

• キッチンカー、飲食出店
• ガレージセール（部品、雑貨、関連グッズ等）
• 子どもお絵描き大会（小学生以下対象）
• 懐かしのボンネットバスによる市内遊覧運行
• 群馬大学主催の自動車にまつわる講演会

これらの催しは来場者が展示車両を鑑賞する合間に参加できるほか、会場周辺や市内で旧車文化に触れる機会を提供します。特にボンネットバスの遊覧運行や群馬大学の講演会は、地域と連携したプログラムとして位置づけられています。

閉会後のパレード（フィナーレ）

イベントは15:00に閉会しますが、その後のパレードも見どころの一つです。参加車両は群馬大学正門から本町通りを通って帰路につく予定で、桐生市民が沿道で小旗を振って見送る光景が定着しています。

このパレードは会場で静態展示を楽しんだ後に実走を間近で見ることができる機会であり、地域が一体となって旧車を送り出す場面として毎回注目されています。沿道での見学は安全に配慮された形で行われます。

クラシックカーフェスティバルin桐生の成り立ちと運営情報

「クラシックカーフェスティバル in 桐生」は地域の賑わい創出と自動車文化の発信を目的に、桐生地域の旧車愛好家らが実行委員会を結成して2006年にスタートしました。初回以来群馬大学理工学部のキャンパスを会場にしている点が大きな特徴で、大学のキャンパス空間を活用することで車両展示と来場者の動線を確保しています。

運営はクラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会が行い、地元企業や住民、参加者の協力によりイベント運営が支えられています。過去の開催では毎回来場者数が多く、地域の秋の行事として定着しています。

開催概要（詳細）

以下は本イベントの主要情報です。スケジュールや会場内企画の具体的な配置は当日配布のパンフレットや公式ウェブサイトで確認することが推奨されます。

イベント名

第18回クラシックカーフェスティバル in 桐生

日時

2025年11月2日（日）10:00～15:00

会場

群馬大学理工学部桐生キャンパス（群馬県桐生市天神町1-5-1）

主催

クラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会

お問い合わせ窓口は実行委員会事務局である桐生商工会議所が担当しています。電話での問い合わせは平日9:00～17:00で受け付けられます。

また、イベントの詳しい情報や最新の案内、ダウンロード可能なプレスリリース素材や画像は公式サイトで公開されています。参加者向け案内や会場図なども公式サイトで事前に確認することができます。

• 実行委員会事務局：桐生商工会議所
• 電話：0277-45-1201（対応：平日9:00～17:00）
• 公式サイト：https://www.ccf-kiryu.com/

イベント要点の整理

以下の表は本記事で触れた主要な情報を一覧に整理したものです。参加や来場の際に参照しやすいように開催日時、会場、主催、展示内容、問い合わせ先などをまとめています。

上記は本イベントに関する主要情報の整理です。当日は安全面に配慮した運営が行われ、会場や周辺での案内は公式情報を参照することが推奨されます。特別展示の車両や各種催しの詳細は当日配布資料や公式サイトにて確認できます。