アンダーズ広島が2027年開業予定 KAMIHACHI Xの最上階に進出

アンダーズ広島計画

開催日:1月1日

アンダーズ広島計画
アンダーズ広島っていつ開業するの?
ハイアットの発表では2027年開業予定とされています(発表日:2025-10-27)。現時点では年次のみの公表で、計画案のため工期や条件次第で変更される可能性があります。
どこにできてアクセスはどうなの?
広島市中区基町の再開発ビル「KAMIHACHI X」上層(21〜31階)に入る計画で、広島電鉄・立町停留場から徒歩1分。紙屋町・八丁堀地区の中心地に位置します。

広島市中心部に出現する「アンダーズ 広島」——中国地方でハイアット初進出

ハイアット ホテルズ コーポレーションは、ライフスタイルのラグジュアリーブランド「アンダーズ」を広島市中心部に導入し、2027年開業予定のホテルを「アンダーズ 広島」として計画していると、2025年10月27日付の発表で明らかにしました。本件は、中国地方におけるハイアットの初進出となり、国内では既存の「アンダーズ 東京」に続く2軒目のアンダーズとなります。

今回のホテル開業計画は、株式会社竹中工務店の関連会社とハイアットの関連会社が締結した契約に基づき、ハイアットが運営を行う形で進められます。開業時期は2027年(予定)とされており、計画は現時点の案であるため今後変更の可能性がある点も明記されています。

所在地とアクセスの概要

ホテルは広島市中区基町に所在すると公表されています。広島電鉄「立町停留場」から徒歩1分の利便性を備え、市の中心市街地である紙屋町・八丁堀地区に近接する立地です。

立地は歴史的にも意義ある場所で、江戸時代には広島城内外をつなぐ立町御門があったエリアに位置します。計画される複合高層棟「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」の最上部に組み込まれる形で、街の中核に立つランドマークとなることが想定されています。

  • 名称:アンダーズ 広島
  • 所在地:広島市中区基町
  • アクセス:広島電鉄「立町停留場」より徒歩1分
  • 開業時期:2027年(予定)

KAMIHACHI X の上層階に位置するホテルの計画内容

アンダーズ 広島は、基町相生通地区第一種市街地再開発事業で建設される高層棟「KAMIHACHI X」の21~31階(最上部)に配置される計画です。KAMIHACHI Xは、紙屋町・八丁堀地区内外のヒト・モノ・コトが交わる拠点を目指す都市再開発の中核的建築物として位置づけられています。

ホテルの客室数は全235室(予定)で、スイート、レストラン、ルーフトップバー&レストラン、宴会場、ミーティング&イベントスペース、フィットネスセンター(屋内プールを含む)など多様な施設を備えることが発表されています。高層階配置により、都市景観や夜景を活かす設計が想定されます。

館内主要施設と設計・施工体制

館内では食の提供機能としてレストランとルーフトップバー&レストランが計画されており、宿泊以外の利用者にも対応する宴会場やミーティングスペースが用意されます。フィットネス設備には屋内プールが含まれ、宿泊者の滞在価値を高める機能構成です。

建物の設計・施工は竹中工務店が担当します。ホテルインテリア設計は竹中工務店グループに属する(株)NAO Taniyama & Associatesの監修で進められる予定です。運営はハイアットが行い、所有・開発側には竹中工務店関連会社が関与するスキームで契約が締結されています。

客室数
235室(予定)
階数配置
KAMIHACHI Xの21~31階(最上部)に位置
館内施設
レストラン、ルーフトップバー&レストラン、宴会場、ミーティング&イベントスペース、フィットネス&屋内プールなど
設計・施工
竹中工務店
インテリア設計監修
(株)NAO Taniyama & Associates(竹中工務店グループ)

ブランドの位置づけと関係者のコメント

「アンダーズ(Andaz)」の名称はヒンディー語で「パーソナルスタイル」を意味し、ハイアットのラグジュアリー・ライフスタイルホテルとして、その土地の文化や伝統をインテリアやサービスに反映することで、滞在者にパーソナルで細やかな体験を提供するブランドです。アンダーズ 広島は、地域に根差した体験の提供を目指すとされています。

企業関係者からのコメントも発表資料に含まれています。竹中工務店の取締役社長 佐々木正人は、広島市中心部の官民連携プロジェクトにおけるリーディングプロジェクトであるKAMIHACHI Xへアンダーズを導入できることを歓迎し、ハイアットとこれまでニューヨークや京都などで協働してきた実績を踏まえつつ、広島市の新たな拠点にふさわしいライフスタイルの創造を目指す旨を述べています。

日本ハイアット代表のコメントとブランド戦略

日本ハイアット株式会社代表取締役 坂村政彦のコメントも公表され、官民一体の大型再開発プロジェクトの拠点にアンダーズを選定いただいたことを誇りに感じるとしたうえで、広島が世界遺産の厳島神社など世界中の来訪者を惹きつけるデスティネーションである点に触れ、来訪者にここでしか得られない体験をパーソナルなスタイルで提供したいと述べています。

両発言とも、地域性と国際性を両立させるホテルという位置づけを明確にしており、再開発の核となる施設としての役割を期待する意図が示されています。

  • 竹中工務店(佐々木正人):ハイアットと過去の協働実績を踏まえ、KAMIHACHI Xへ導入することを歓迎。
  • 日本ハイアット(坂村政彦):広島の国際的な魅力を踏まえ、アンダーズのパーソナルな体験提供を強調。

基町相生通地区再開発、ハイアットの企業情報、将来見通しに関する留意点

基町相生通地区第一種市街地再開発事業は、広島駅と紙屋町・八丁堀地区を結ぶ相生通り沿いで行われる官民連携のリーディングプロジェクトです。本プロジェクトは高規格オフィスの導入、国際会議等のMICE需要対応、ラグジュアリーホテルの整備、産業支援機能の集積、公共空間の活用などを柱に掲げ、官公庁街・文化ゾーンと商業ゾーンをつなぐ新たなにぎわいと交流の基点を目指しています。

ハイアット ホテルズ コーポレーションについては、2025年6月30日現在で世界6大陸80カ国に1450軒以上のホテルやオールインクルーシブ施設を展開していることが明記されています。ハイアットは複数のブランドを有しており、アンダーズはライフスタイル・ポートフォリオに位置付けられています。

将来見通し(Forward-Looking Statements)に関する説明

プレスリリースには将来見通しに関する記述が含まれており、これらは過去の事実ではなく、予測・見通しに基づくものであることが明示されています。計画や期待は様々な要因により実際の結果と大きく異なる可能性がある点が記載されています。

リスク要因として具体的に挙げられている事項は幅広く、経済情勢、サプライチェーンや建設資材・労働力の制約、インフレ、旅行需要の変動、地政学的リスク、自然災害、パンデミック、重要な人材の喪失、資金調達の難易度、取引完了の不確実性、規制環境の変化、サイバー攻撃、業界内競争の激化などです。また、各種の用語(may, could, expectなど)で将来見通しを示すことがある旨が記載されています。

  1. 再開発事業の目的:都市機能の強化、MICE対応、産業支援機能の集積、公共空間整備
  2. ハイアットの規模(2025年6月30日現在):世界6大陸、80カ国、1450軒超
  3. 将来見通しの注意点:多様なリスク要因により計画は変更される可能性あり

関連リンクと問い合わせ先の補足

ハイアットの公式情報は、関連リンクとして記載されている https://www.hyatt.com を参照するよう案内されています。今回のプレスリリースは公表時点の情報に基づく計画案であるため、詳細や変更は公式発表にて確認する必要があります。

本記事で取り上げた内容は、公開されたプレスリリースの全文に基づき整理しています。契約関係、設計・施工体制、客室数やスケジュールなどの主要項目はすべて本文で触れています。

要点の整理

以下の表は本記事で取り上げた主要事項を一覧にまとめたものです。計画の基本情報、施設構成、関係企業、開業時期などを整理しています。表の後に、本記事内容を踏まえた簡潔なまとめを記載します。

項目 内容
発表日 2025年10月27日 14時00分(ハイアットのプレスリリース)
ホテル名称 アンダーズ 広島(Andaz Hiroshima)
所在地 広島市中区基町(KAMIHACHI X上層階、紙屋町・八丁堀地区)
アクセス 広島電鉄「立町停留場」より徒歩1分
客室数 全235室(予定)
館内施設 レストラン、ルーフトップバー&レストラン、宴会場、ミーティング&イベントスペース、フィットネス&屋内プール等
階数配置 KAMIHACHI Xの21~31階(最上部)
設計・施工 竹中工務店
インテリア設計監修 (株)NAO Taniyama & Associates(竹中工務店グループ)
運営 ハイアット(ハイアットの関連会社が運営)
契約主体 竹中工務店の関連会社とハイアットの関連会社が締結した契約に基づく
開業時期 2027年(予定。計画案のため変更の可能性あり)
ハイアットの規模(参考) 2025年6月30日現在、世界6大陸、80カ国、1450軒以上

上表は本プレスリリースの主要事項を整理したものです。アンダーズ 広島はKAMIHACHI Xの最上部に位置するラグジュアリーホテルとして、地域文化を反映したパーソナルなサービスを提供する方針が示されています。計画は2027年の開業を目指していますが、発表資料にある通り、建設や運営に関わる各種要因によって変更される可能性がある点に留意が必要です。

参考リンク: