11月5日開幕|日本橋高島屋で『今年の漢字』30周年展
ベストカレンダー編集部
2025年10月28日 11:57
今年の漢字30周年展
開催期間:11月5日〜11月11日
平成から令和へ――「今年の漢字®」30年分を一字で辿る日本橋高島屋の特別展示
日本橋髙島屋は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会(以下、漢検協会)が主催する「今年の漢字®」の30周年を記念し、2025年11月5日(水)から11日(火)まで、日本橋高島屋S.C.本館1階正面ホールおよび正面ウィンドー6面にて特別展示を行います。本展示は、1995年の開始以来、年ごとの世相を表す一字として選ばれてきた30年分の漢字を時代背景とともに振り返るものです。
展示は公共性と文化性を重視した構成で行われ、来場者が文字を通じて年代ごとの社会動向や出来事を視覚的に理解できるよう設計されています。会期中は会場での応募箱設置や、コラボレーション企画として日本橋高島屋S.C.本館の歴史を活かした「重要文化財漢字検定」プリントの配布も予定されています。
- 展示期間:2025年11月5日(水)~11日(火)
- 展示場所:日本橋高島屋S.C. 本館1階 正面ホール/正面ウィンドー6面
- 主催・協力:株式会社髙島屋、公益財団法人 日本漢字能力検定協会
- お問い合わせ:日本橋高島屋 03-3211-4111(代表)
- 関連リンク:日本橋高島屋 店舗情報
正面ホールの見どころ:実物大の大書と、清水寺で使われた筆の展示
本館1階正面ホールでは、過去の「今年の漢字」から象徴的な文字を大書で展示します。今回展示される大書の代表例として、2005年に第1位に選ばれた「愛」と、2011年に第1位に選ばれた「絆」の実物大レプリカを展示します。これらは視覚的な存在感が大きく、文字が持つ意味と当時の社会状況をあらためて考える契機となります。
大書展示に加え、京都・清水寺にて森清範貫主が揮毫された際に実際に使用した筆も展示されます。筆は、白天尾牛耳兼毫筆と呼ばれるもので、制作や使用に関する具体的な寸法も公開されます。文字と道具という両面から「今年の漢字」を体感できる構成です。
- 展示される大書(実物大レプリカ)
- 「愛」(2005年 第1位)・「絆」(2011年 第1位)
(実物大レプリカ:縦170cm×横150cm) - 展示される筆
- 白天尾牛耳兼毫筆(穂の長さ:11.5cm、軸の長さ:26cm、最大径:約5.5cm)
会場からの参加方法と発表日について
特別展示期間中、正面ホールには「今年の漢字」応募箱と応募用紙が設置されます。来場者は2025年の世相を表す一字とその理由を記載して投函することで、会場から応募が可能です。応募は全国規模で受け付けられ、最終的な選定と発表は例年通り清水寺で行われます。
2025年の「今年の漢字」は、12月12日(金)に京都・清水寺で発表されます。漢検協会は12月12日を「漢字の日」と定めており、「いい字、一字」という趣旨で日本人に漢字の普及啓発を促す日付と位置づけられています。
正面ウィンドーで辿る30年と、重要文化財を活かした漢字検定
正面ウィンドー6面では、開催初年の1995年に第1位となった「震」から、2024年に第1位となった「金」までの全30年分の漢字が並びます。平成から令和へと移り変わる時代の変遷を、一字ずつ視覚的に俯瞰できる展示です。それぞれの漢字は、当該年の出来事や社会のムードを反映しており、並べて見ることで日本社会の流れが見えてきます。
ウィンドー展示は、通行者や来店者が立ち止まって眺めやすいように配慮されており、一連の展示を通して「記憶のアーカイブ」としての機能も果たします。文字が持つ象徴性を通じて、個々の出来事の重層性を改めて認識する場になっています。
日本橋高島屋S.C.本館 重要文化財漢字検定の内容と配布情報
今回の特別展示に合わせ、日本橋高島屋と漢検協会のコラボレーション企画として『日本橋高島屋S.C.本館 重要文化財漢字検定』を作成しました。本館は1933年の建築開始以降1952年以降の増築を経て現在の姿となり、2009年には百貨店建築として初めて重要文化財に指定されています。その文化財性に着目し、建築の見どころ6ヶ所を題材にした漢字問題を盛り込んだ新しいタイプの検定プリントです。
プリントは特別展示期間中に日本橋高島屋S.C.本館で無料配布されるほか、漢検のウェブサイトからダウンロードが可能です。建築文化に興味がある来場者は、漢字の知識を使いながら日本橋高島屋の歴史と意匠を学ぶことができます。
- 配布期間:2025年11月5日~11日(特別展示期間中)
- 配布場所:日本橋高島屋S.C.本館(来場者向け無料配布)
- ダウンロード:漢検ホームページよりダウンロード可能(下記特設ページ参照)
- 漢検特設ページ:https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/nihombashi-takashimaya.html
関係者のコメントと展示が目指すこと
日本漢字能力検定協会 代表理事 山崎信夫氏は、京都に創業の原点をもつ髙島屋と同じ出自を持つ両者の縁に触れつつ、歴史ある日本橋高島屋S.C.本館で30周年特別展示が開催されることに感謝の意を示しています。展示を通じて、漢字一字が複雑な出来事や感情を凝縮して表現できる点、社会的課題や共感を呼ぶ側面を来場者が感じ取ることを期待するコメントが寄せられています。
株式会社高島屋 常務取締役 日本橋店長 牧野考一氏は、年末の風物詩である「今年の漢字」が30周年を迎えることを喜ぶとともに、本館1階正面ホールに展示される「愛」と「絆」を通じて、人と人とのつながりや地域社会との結びつきといった当店の精神性との共鳴を述べています。コラボ漢字検定により日本橋高島屋の歴史的・文化的意義にも触れてもらいたいという意図も明記されています。
- 日本漢字能力検定協会(代表理事 山崎信夫)
- 展示を通じて、漢字が持つ表現力や共感を呼ぶ力を感じてほしいという趣旨のコメント。
- 株式会社髙島屋(常務取締役 日本橋店長 牧野考一)
- 「愛」「絆」という漢字展示が店舗の精神と通じること、重要文化財の建物で展示できる意義についてのコメント。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示名 | 漢検協会×日本橋高島屋 「今年の漢字®」30周年記念特別展示 |
| 開催期間 | 2025年11月5日(水)~11日(火) |
| 展示場所 | 日本橋高島屋S.C. 本館1階 正面ホール / 正面ウィンドー6面 |
| 見どころ(正面ホール) | 「愛」(2005年)と「絆」(2011年)の実物大レプリカ展示、清水寺で森清範貫主が使用した白天尾牛耳兼毫筆の展示(筆寸法:穂11.5cm、軸26cm、最大径約5.5cm) |
| 見どころ(正面ウィンドー) | 1995年「震」から2024年「金」までの30字を展示 |
| 特別企画 | 日本橋高島屋S.C.本館 重要文化財漢字検定(建築の見どころ6ヶ所を題材にした漢字プリント) |
| 配布・ダウンロード | 会場で無料配布、漢検ホームページからダウンロード可能(特設ページ参照) |
| 発表日 | 2025年の「今年の漢字」発表:12月12日(金) 京都・清水寺 |
| 問い合わせ | 日本橋高島屋:03-3211-4111(代表) |
| 関連URL | 漢検 特設ページ / 日本橋高島屋 店舗情報 |
本展示は、30年にわたる「今年の漢字®」を通して、日本社会の移り変わりと文字文化の持つ記録性を確かめる機会を提供します。正面ホールの大書と筆、正面ウィンドーの30字一覧、そして日本橋高島屋S.C.本館の歴史を題材にした漢字検定プリントを併せて体験することで、漢字の表現力と建築文化の両面から深く理解できる構成となっています。
参考リンク: