11月11日開幕|紅ミュージアム20周年すごろく展の見どころ
ベストカレンダー編集部
2025年10月28日 13:05
紅ミュージアム20周年展
開催期間:11月11日〜12月13日
紅ミュージアムが20年を刻む――伝統工芸をすごろくでたどる新展示
株式会社伊勢半ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田晴子)が運営する紅ミュージアムは、2025年3月に開館20周年を迎えました。これを記念して、紅と化粧、そして伝統工芸の歩みを改めて見つめ直す展示企画「手仕事ギャラリー 開館20周年記念『紅ミュージアム寿語録(すごろく)』」を、2025年11月11日(火)から12月13日(土)まで開催します(プレスリリース発表日時:2025年10月28日 10時10分)。
紅ミュージアムは2005年に東京・南青山で開館して以来、日本に残る最後の紅屋として伊勢半が保持してきた紅づくりの技と文化を紹介してきました。今回の展示は、開館からの歩みを43コマのすごろく形式で辿る構成となっており、来館者が順に進むことで年表的な変遷だけでなく、伝統工芸との接点や各企画展の特徴を体感できる企画です。
展示の趣旨と配布資料について
展示は、これまで紹介してきた伝統工芸に再びスポットを当てるとともに、来館者が楽しみながら学べる工夫としてすごろく形式を採用しています。会場では、すごろくの全43コマを詳しく紹介するリーフレットを配布します。リーフレットには伝統的な工芸技法の解説も含まれ、イラストは笹井さゆり氏が担当しています(イラスト:笹井さゆり氏)。
展示の目的は単なる回顧ではなく、紅と化粧にまつわる実物資料や作家の手仕事を可視化して、技術や文化の継承の重要性を伝えることです。手仕事ギャラリーとしての観点からは、復元技法や若手作家の紹介など、未来へつなぐ取り組みも合わせて提示されます。
展示構成と主な出展作品・販売品
展示は複数のルームで構成され、Room1では「紅」を中心に、Room2では日本の「化粧史」を辿る内容になっています。常設資料と企画展示を融合させ、各コマに関連する伝統工芸作家や団体の作品を紹介します。
また、会場では小町紅と作家作品の展示・販売も行われます。2025年11月11日(火)より、各地の伝統工芸作家と紅屋・伊勢半がコラボレーションして制作した小町紅を販売開始します。磁器や漆工芸、彫金など丁寧な手仕事が施された作品と紅花由来の赤色色素・紅が組合わさった品が並びます。
展示に登場する主な作家(小町紅コラボレーション)
以下は、小町紅コラボレーション作品の制作・展示・販売に関わる作家の一覧です。会期中、作品の一部は購入が可能です。購入方法の詳細は「伊勢半 紅」公式webサイトで案内されます。
- 相川志保
- 岩田俊彦
- 織田恵美
- 河田里美
- 河端理恵子
- 里美寿隆(平戸嘉久正窯)
- 関あずさ
- 竹内瑠璃
- たなかふみえ
- 中里太陽(平戸洸祥団右ヱ門窯)
- 中島ゆり恵
- 福本幸(玉泉窯)
- 吉田純鼓
- 理節
これらの作家作品は、紅の色味や用途に合わせた器や装飾品として仕立てられており、工芸と伝統色が共鳴する展示構成となっています。各作品の展示箇所はすごろくのコマと連動しており、コマごとの解説で制作背景や技法を読むことができます。
併催イベント:サイコロを振るリアル寿語録ツアーの詳細
会期中の併催イベントとして、2025年11月28日(金)18:00~19:00に「サイコロふってリアル寿語録ツアー」を開催します。本イベントはアートテラー・とに~氏をMCに迎え、来場者がサイコロを振って止まったコマに応じたアートトークを行う参加型イベントです。
当日はイベント参加者のみの貸し切り夜間開館となります。サイコロでどのコマに止まるかによって生まれるトークが多彩で、観覧者自身が展覧内容に関わる仕組みです。
イベントの運営情報と参加方法
イベントの参加費、定員、受付開始日などの運営情報は以下の通りです。
- 日 時
- 2025年11月28日(金) 18:00~19:00(夜間貸し切り)
- M C
- アートテラー・とに~氏
- 定 員
- 15名
- 参加費
- 1,000円(お土産付き)
- 受付開始
- 2025年11月4日(火)10:00より受付開始。イベント受付専用サイト(Airリザーブ)より申し込み。
参加申込は先着順と考えられますので、受付開始日時以降に所定のサイトから手続きを行ってください。イベントの案内や申し込みページへのリンク等は、伊勢半 紅の公式ウェブサイトで随時更新されます。
アートテラー・とに~氏プロフィール
アートテラー・とに~氏は1983年生まれ。千葉大学法経学部法学科卒で、元よしもと興業のお笑い芸人でした。芸人としての活動を経て自身のアートブログが人気となり、“アートテラー”として美術の楽しみ方をわかりやすく紹介する活動へと移行しました。
現在は美術館での講演やアートツアーの企画・運営、雑誌連載、ラジオやテレビ出演など幅広く活動しています。著書には『名画たちのホンネ』(三笠書房)、『東京のレトロ美術館』(エクスナレッジ)などがあり、公式ブログやSNSアカウントで連絡や情報発信を行っています。
- 公式ブログ:アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】(https://ameblo.jp/artony/)
- X(旧Twitter):@artteller 、@artteller_tony
- Instagram:アカウント記載あり
会場案内・開催概要・問い合わせ先
本展示の会期、開館時間、休館日、観覧料などの基本情報を以下に整理します。来館前に公式サイトで最新情報を確認してください。
紅ミュージアムは入館無料の資料館で、紅と化粧という二つの視点から日本の歴史と文化を紹介しています。創業は文政八年(1825)にさかのぼり、伊勢半は紅の製法を受け継ぐ紅屋としての歴史を持ちます。
| 会 期 | 2025年11月11日(火)~12月13日(土) |
|---|---|
| 開館時間 | 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
| 休館日 | 日・月曜日 |
| 観覧料 | 無料 |
| 主催 | 株式会社伊勢半ホールディングス |
| 会場 | 紅ミュージアム(東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1階) |
| 電話(ミュージアム) | 03-5467-3735 |
| お客様お問い合わせ先(本紅事業部) | TEL 03-5774-0296(平日:10:00~17:00 土・日・祝日定休) |
| webサイト | https://www.isehan-beni.co.jp/(「伊勢半 紅」公式webサイトにて最新情報を掲載) |
| 交通案内 | 〈地下鉄〉東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅下車。B1出口より徒歩約12分、B3出口(エスカレーター・エレベーターあり)より徒歩約13分 |
会場への移動方法や駐車情報はサイトにて確認してください。展示期間中は、会場で配布する43コマのすごろくと伝統工芸技法を紹介するリーフレットが入手できます。リーフレットのイラストは笹井さゆり氏が担当しています。
小町紅および作品の購入方法については「伊勢半 紅」公式webサイトで案内されています。展示品の一部は販売され、作品購入の詳細や在庫状況は同ウェブサイトでご確認ください。
参考情報(運営・歴史・企画背景)
紅ミュージアムは2005年に南青山で開館し、紅と化粧の歴史と文化を常設で紹介する資料館として運営されています。伊勢半は文政八年(1825)の創業以来、秘伝とされてきた紅の製法を受け継ぎ、現在も紅を作り続ける数少ない紅屋の一つです。
「手仕事ギャラリー」は、2018年より開始された企画で、途絶えかけた伝統技法の復元や、未来を担う作家や団体の活動を支援・紹介することを目的としています。本展示はその延長線上にあり、20年の歩みを振り返ると同時に、現代における技と文化の接続点を可視化します。
この記事の要点まとめ
以下の表は、本記事で触れた展示の主要な情報を整理したものです。展示の開催期間や場所、併催イベント、問い合わせ先など、来場前に確認しておくべき要素をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示名 | 手仕事ギャラリー 開館20周年記念「紅ミュージアム寿語録(すごろく)」 |
| 会期 | 2025年11月11日(火)~12月13日(土) |
| 会場 | 紅ミュージアム(東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1階) |
| 開館時間 | 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
| 休館日 | 日・月曜日 |
| 観覧料 | 無料 |
| 主催 | 株式会社伊勢半ホールディングス |
| 併催イベント | サイコロふってリアル寿語録ツアー(2025年11月28日 18:00~19:00/定員15名/参加費1,000円/受付11月4日10:00~ Airリザーブ) |
| 配布資料 | 会場で配布する43コマのすごろくと伝統工芸技法を紹介するリーフレット(イラスト:笹井さゆり氏) |
| 主要展示・販売 | 小町紅の作家コラボ作品(相川志保、岩田俊彦、織田恵美、河田里美、河端理恵子、里美寿隆、関あずさ、竹内瑠璃、たなかふみえ、中里太陽、中島ゆり恵、福本幸、吉田純鼓、理節) |
| お問い合わせ(ミュージアム) | 03-5467-3735 |
| お問い合わせ(本紅事業部) | 03-5774-0296(平日:10:00~17:00) |
| 公式サイト | https://www.isehan-beni.co.jp/ |
本稿は、紅ミュージアムの開館20周年を記念する展示の全容を整理した報告です。展示は伝統工芸の技と紅の文化を複合的に示すものであり、配布されるリーフレットや併催イベントを通じて、来場者が個々の作品や技法に触れ、理解を深める構成となっています。最新の開催情報やイベント申込の詳細は、公式ウェブサイトで必ず確認してください。