11月4日発売｜初の伝記絵本でたどる田部井淳子の挑戦

田部井淳子──エベレストを越えた生き方とその軌跡

10月28日に発表された西村書店のプレスリリースは、女性として世界で初めてエベレスト登頂および七大陸最高峰登頂を成し遂げた田部井淳子の人生を、初の伝記絵本として刊行することを伝えています。プレスリリース発信元は株式会社西村書店で、配信日時は2025年10月28日15時00分となっています。

田部井淳子（1939–2016）は福島県三春町出身。10歳で茶臼岳に登った体験が山への扉を開き、結婚・出産を経て女性のみの登山隊を結成、1975年に女性として世界で初めてエベレスト（当時8848.86メートル）の頂上に立ちました。その後も七大陸最高峰を女性として初めて制覇し、国内外で山岳環境の保全や被災地支援、若者支援に取り組みました。

主要な業績と活動年表

田部井さんの生涯には、登山家としての栄光だけでなく、社会活動家・教育者としての側面も色濃く表れています。以下はプレスリリースに記載された主要な出来事の抜粋です。

• 1939年：福島県三春町に生まれる。
• 1969年：女子登攀クラブを設立（『女子だけで海外遠征を』をスローガンに）。
• 1975年：エベレスト登頂（女性世界初）。
• 1990年：山岳環境保護団体・日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト（HAT-J）代表就任（～2014年）。
• 1992年：七大陸最高峰登頂（女性世界初）。
• 2009年：20～40代の女性のための山の会『MJリンク』を立ち上げる。
• 東日本大震災以降：被災した東北の高校生の富士登山プロジェクトを開始（現在は一般社団法人田部井淳子基金が継続）。
• 2016年10月20日：腹膜がんのため逝去。

プレスリリースには、2008年にベネズエラ最高峰ピコ・ボリバルを登攀中の写真が掲載されており、生涯で76か国の国内最高峰を制覇したことも触れられています（©一般社団法人田部井淳子基金）。

絵本『世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性　登山家 田部井淳子の物語』の内容と構成

今回刊行されるのは、安田アニータが文、清水裕子が絵、おおつかのりこが訳を手がけた伝記絵本です。プレスリリースではこの絵本が「女性として初めてのエベレスト登頂や七大陸登頂」という歴史的偉業に加えて、山を通して人と人の心をつなぐ田部井さんの社会的活動と、あきらめない生き方を描く作品であることが強調されています。

絵本は、田部井さんが10歳で茶臼岳に登った経験から始まり、結婚や出産、女性だけの登山隊結成、資金集めや道具の手作り、4年にわたる準備を経てネパールへ向かい、1975年のエベレスト登頂に至るまでを時系列で追っています。登頂後も世界中の山に挑み、環境保護や被災者支援へと活動の領域を広げた半生が描かれます。

あらすじの要点

プレスリリース内のあらすじは具体的に以下の点を示しています：田部井さんが小学校時代に山登りの楽しさを知り、女性だけの登山隊を作り、スポンサーを得られない中で自ら資金を集め道具を手作りするなどして準備を進め、1975年についにエベレストの頂上に立ったこと。その後も七大陸最高峰制覇や環境・被災者支援に尽力したこと。

プレス資料には見開きサンプルの画像が3点（見開きサンプル_1、_2、_3）として示されており、帯つき書影の画像もあるとされています（画像表記：西村書店、©一般社団法人田部井淳子基金）。

制作スタッフ・関連メディアとプロフィール詳細

本書の制作チームと関連作品、関係団体についてプレスリリースに記載された情報をまとめます。作者・画家・訳者の経歴や映画化情報、関係団体の活動内容が含まれています。

作品に関わる人物や団体のプロフィールは、絵本の視点と田部井さんの実像を結びつける重要な情報を提供します。ここではプレスリリースにある各プロフィールをそのまま掲載します。

文：安田アニータ

カナダ・オンタリオ州の丘にある庭のアトリエで子ども向けの物語を執筆。元モンテッソーリ教師で長年日本に暮らした経験がある。本作が絵本の文を手がけた初作。ウェブサイト：https://www.anitayasuda.com/。

絵：清水裕子（しみず ゆうこ）

ニューヨーク在住のイラストレーター。早稲田大学卒業後に総合商社で広報を担当し、30代で渡米してイラストを学ぶ。絵本は本作でコールデコット・オナー賞を2度受賞している旨が記載されています。ウェブサイト：https://yukoart.com/。

訳：おおつか のりこ

翻訳家・作家。福島県出身で山歩きの経験を持つ。訳書に複数の作品があり、2022年に学校図書館出版賞を受賞した著作がある。日本国際児童図書評議会（JBBY）会員など。

関係団体：一般社団法人田部井淳子基金

田部井さんが関わった被災地支援や若者支援の活動を継続する団体として紹介されています（プレスリリース内写真のクレジットも本基金）。

また、田部井さんをモデルにした映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』についてもプレスリリースで案内されています。主演は吉永小百合、監督は阪本順治、配給はキノフィルムズで、公開は2025年10月31日（全国公開）と記載されています（©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会）。

刊行情報、販売・価格、書誌データの詳細

プレスリリースは「10/28発売」とタイトルで強調していますが、書誌情報としては明確な出版データが本文に示されています。ここでは掲載された刊行情報を忠実に列挙します。

以下はプレスリリースに含まれる販売・書誌情報の全項目です。日付や価格、ISBN等、読み手が書籍を特定・購入するために必要な情報が網羅されています。

プレスリリース冒頭のタイトル表現で「10/28発売」とされた点については、配信日時（2025年10月28日15時00分）と書誌上の発行日（2025年11月04日）という二つの日時が本文中に併記されているため、情報としては両者が併存しています。読者が購入や入手方法を確認する場合は、書店展開や出版社の案内を参照することが望ましいとプレス資料は示しています。

サンプルページと画像クレジット

プレスリリースには見開きサンプルの画像が3点提供されていると記され、書影は帯つきのものが示される旨が明記されています。画像のクレジットは©一般社団法人田部井淳子基金および西村書店とされています。

このほか、プレスリリース本文中の情報は絵本と映画の相互参照があり、エベレスト登頂50年にあたる年に吉永小百合主演映画が公開されることが合わせて告知されています。映画の公開日は2025年10月31日と記載されています。

要点整理（表）と締めの文章

以下の表は、本記事で取り上げたプレスリリースの主要情報を整理したものです。書誌データ、発売・公開日、スタッフ、関連団体など、読者がすばやく把握できる要点を網羅しています。

本記事は西村書店からのプレスリリースに基づき、絵本の内容、田部井淳子の生涯・業績、制作スタッフのプロフィール、刊行情報や関連映画の情報を網羅して整理しました。掲載されたすべての情報はプレスリリースの記述に忠実に従い、書誌データや発表日時、クレジットを含めて伝えています。購入や詳細の確認は出版社の案内ページ（https://www.nishimurashoten.shop/?pid=188433298）および各販売店でご確認ください。