攻殻機動隊 S.A.C.のMCA展、海外巡回で反響拡大

攻殻MCA海外巡回展

開催期間:9月11日〜11月2日

攻殻MCA海外巡回展
いつどこで見られるの?
本ツアーは2025年9月11日の台湾開催を皮切りに巡回中。記事時点ではシアトルで開催中、次はシカゴが2025年10月30日〜11月2日に予定されています。
作品って買えるの?値段はどれくらい?
公式ライセンスのリミテッドエディションで会場販売が中心。価格帯は約¥200,000〜¥700,000前後、作品証明書付き。会場限定グッズも販売されます。

『攻殻機動隊 S.A.C.』が現代アートとして再解釈される経緯と海外巡回の経過

デジタルとフィジカルを横断するアートブランドGAAAT(ガート)は、アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)』の公式アートプロジェクトとして、2.5次元の立体表現を施したメタルキャンバスアート(MCA)を展示・販売する海外巡回販売展を実施しています。プレスリリースは2025年10月28日20時30分に公開され、プロジェクトの展開状況が報告されています。

初開催は2025年9月11日(木)〜9月14日(日)の台湾(@Whimsy Works)で、以後シンガポール(@Art District SG)、パリ(@DANAE)、ロサンゼルス(@Bruce Lurie Gallery)を巡回しました。記事執筆時点ではシアトル(@Gray Sky Gallery)にて開催中で、2025年10月30日(木)〜11月2日(日)にシカゴ(@Artist Replete)へ巡回するスケジュールが控えています。

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 2

開催の目的と背景

本プロジェクトは、アニメのアイコニックなシーンを金属素材のキャンバスに落とし込み、物理的な質感と立体感によって再提示することを狙っています。GAAATはデジタルデータをフィジカルアートに変換する独自技術を持ち、アニメコンテンツの新たな鑑賞体験を提供することを目的としています。

公式リンクは次の通りです:
https://gallery.gaaat.com/pages/ghostintheshell-sac-taipei-ja

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 3

現地での反響と販売状況、SNSやメディアでの評価

台湾、シンガポール、パリ、ロサンゼルスの各会場では、会場前に行列ができることもあり、展示初日から高い来場者数を記録しました。販売実績は「すでに数十点を超える」としており、予想を上回る反響を得ています。

SNS上では「アニメの世界がアートとして立ち上がる瞬間」「金属の質感と光の再現が圧巻」といった声が寄せられ、現地メディアにも多数取り上げられています。これらの反響は、アニメファンだけでなくアートコレクターの関心も引き寄せる結果となっています。

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 4

現地での様子(会場別の概況)

  • 台湾(2025/9/11〜9/14): 初開催。展示および販売が好調。来場者の関心が高く行列が発生。
  • シンガポール(2025/9/18〜9/21): 湿度環境への耐久性に関する説明が来場者の安心感につながり、販売に好影響。
  • パリ(2025/10/2〜10/5): 欧州のアートコレクターからの注目度が高く、現地メディアでも取り上げられる。
  • ロサンゼルス(2025/10/16〜10/19): コミュニティとコレクターの双方から評価を得る展示構成。
  • シアトル(2025/10/23〜10/26): 記事執筆時点で開催中(@Gray Sky Gallery)。
  • シカゴ(2025/10/30〜11/2): 次回巡回予定(@Artist Replete)。
『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 5

海外で人気を集める作品トップ3と作品解説

会場で特に人気を博している作品のTOP3はThresholdRe:compileSteel Heartsです。それぞれの作品はデザイン性、テクスチャー表現、作家性の観点から支持を集めています。

以下に各作品の特徴を詳細に解説します。

Threshold

素子とタチコマが登場するキービジュアルの一つで、コンバージアート特有の高いデザイン性が光る作品です。特にメタリックな質感が強く表現され、『攻殻機動隊』のAIやテクノロジーの世界観と呼応しています。

タチコマの青に合わせた全体のカラートーンが統一感を生み出し、神秘的で深みのある雰囲気を演出しています。

Re:compile

広告ビジュアルとしても使用されるキービジュアルで、全キャラクター登場の構成が作品の世界観を象徴します。32層ものレイヤー構成により、画面に豊かな立体感と深みがもたらされます。

コンバージデザインは複数の印象的なシーンを緻密に重ねることで没入感を高め、鑑賞者を作品の物語へと引き込みます。

Steel Hearts

作家GUWEIZによる繊細なタッチが特徴の作品で、素子が抱える“人間と機械の狭間で揺れるアイデンティティ”や“戦士としての責任とヒューマニティの葛藤”が表情に刻まれています。

高い表現力により、鑑賞者に深い感動を与える一枚となっています。

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 6

展示作品の仕様・価格、MCAの技術詳細と会場限定グッズ

展示中の作品は全て公式ライセンスのもとリミテッドエディションで販売され、作品証明書が付属します。作品ごとにサイズ、額装仕様、販売価格(税抜)を明記しています。

以下に会場で販売されている主な作品の仕様と価格を示します。

作品名 サイズ(H x W mm) 額装の種類 販売価格(税抜) 参考(概算USD)
Re:compile 1035 x 732 マット額装 ¥700,000 約 4,731 USD
Threshold 803 x 803 マット額装 ¥600,000 約 4,055 USD
Standing in the city light 505 x 503 マット額装 ¥250,000 約 1,690 USD
Hurry Up! 519 x 732 マット額装 ¥300,000 約 2,027 USD
Mimesis-MOTOKO 404 x 404 パネル額装 ¥200,000 約 1,352 USD
Mimesis-BATOU 404 x 404 パネル額装 ¥200,000 約 1,352 USD
Haku-Laughing Man 546 x 546 フレーム額装 ¥500,000 約 3,379 USD
Duty 732 x 519 マット額装 ¥400,000 約 2,703 USD
Steel Hearts 594 x 415 マット額装 ¥400,000 約 2,703 USD

製造・企画は株式会社GAAATが担当しています。全て手作業で仕上げるため、メタル素材の重厚感と立体感が特徴です。

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 7

MCA(Metal Canvas Art)の技術的特徴

MCAはGAAAT独自のアートテクノロジーで、デジタルデータを最大32層に分割する特殊なデータ設計技術を用いて、凹凸や色味の繊細な表現を可能にしています。職人による手作業での仕上げにより、半永久的に続く美しさと触覚に訴える視覚体験を実現しています。

耐久性に関しては、日光や湿度への耐性が確保されており、海外輸送や高湿度の環境(例:シンガポール、台湾)でも長期にわたり美観を保つ仕様になっていることが来場者への説明で明確にされています。

『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 8

会場限定スペシャルグッズ

会場では予約来場特典としてポストカードの配布があり、会場限定グッズ6種が販売されています。商品は早期に完売する可能性がある点が明記されています。

  • Tシャツ 各 ¥7,500(約51 USD) 3デザイン/3サイズ(L, XL, XXL)※ブルーのみM, L, XL展開
  • タオル ¥3,500(約24 USD) 1デザイン
  • アクリルマグネット 各 ¥1,200(約8 USD) 3デザイン
  • アクリルプレート 各 ¥2,500(約17 USD) 3デザイン
  • アクリルお守り 各 ¥1,800(約12 USD) 4デザイン
  • ステッカー8枚セット ¥3,000(約20 USD) 1種類
『攻殻機動隊 S.A.C.』とGAAATがタッグを組み“現代アート”へ世界初の取り組み『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展が世界で大好評、販売数はすでに数十点超、各地で連日盛況 画像 9

購入者インタビューと開催スケジュールの再掲、まとめ表

購入者へのインタビューでは、来場の動機、作品を所有することの意味、GAAATによるフィジカルアート化への評価、購入に際しての不安が解消された点などが語られています。以下に質問と回答を要約して示します。

  1. 来場理由: Instagram広告を見て興味を持ち来場したこと。広告の表現がファン層に刺さった点が動機。
  2. 攻殻機動隊の魅力: 原作が当時の時代を先取りした点。AIやロボットに関するテーマ性の先進性。
  3. 現代アート化について: デジタルコンテンツをフィジカルなアートに変換する試みを高く評価。普段は画面を通してしか接しないコンテンツをじっくり鑑賞できる点を評価。
  4. 購入の感想: 作品の輸送や保管(錆び、湿気、輸送ダメージ)についての説明があったことにより安心して購入を決断したという声。

下記に開催スケジュールと主要情報を表で整理します。

項目 内容
展覧タイトル 『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展
企画・製造 株式会社GAAAT(本社:東京都台東区、代表:徳橋佑輔)
開催地(実施済・予定) 台湾(Whimsy Works)、シンガポール(Art District SG)、パリ(DANAE)、ロサンゼルス(Bruce Lurie Gallery)、シアトル(Gray Sky Gallery)、シカゴ(Artist Replete)、香港 ほか
スケジュール(主な日程)
  • 2025/9/11〜9/14 台湾 @Whimsy Works
  • 2025/9/18〜9/21 シンガポール @Art District SG
  • 2025/10/2〜10/5 パリ @DANAE
  • 2025/10/16〜10/19 ロサンゼルス @Bruce Lurie Gallery
  • 2025/10/23〜10/26 シアトル @Gray Sky Gallery
  • 2025/10/30〜11/2 シカゴ @Artist Replete
販売状況 海外巡回での販売数はすでに数十点を超えていると報告(会期中も継続して販売中)
主な人気作品 Threshold、Re:compile、Steel Hearts など
MCAの特徴 手作業によるメタルキャンバス、32層のデータ設計、耐久性(光・湿度に強い)、作品証明書付きのリミテッドエディション
会場限定グッズ Tシャツ、タオル、アクリルマグネット、アクリルプレート、アクリルお守り、ステッカー8枚セット(価格は各種提示)
参考URL https://gallery.gaaat.com/pages/ghostintheshell-sac-taipei-ja

https://gaaat.com/

https://gallery.gaaat.com/

本記事では、GAAATによる『攻殻機動隊 S.A.C.』MCA海外巡回販売展の開催経緯、会場での反響、人気作品の特徴、作品仕様と価格、MCAの技術的解説、会場限定グッズ、購入者の声、そして開催スケジュールを網羅的に整理しました。現地での販売は継続しており、各地での評価が高まっている点と、作品が公式ライセンスに基づくリミテッドエディションである点を重視して伝えています。

参考リンク: