ワンピース 熊本復興プロジェクト10年展が3/20開幕
ベストカレンダー編集部
2025年10月29日 13:42
ワンピース熊本10年展
開催期間:3月20日〜5月24日
熊本地震からの10年を記録する「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト 10年展」開催決定
熊本県は、漫画「ONE PIECE」と連携して進めてきた「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の開始から10年目にあたる節目として、企画展「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト 10年展」を開催します。開催期間は令和8年(2026年)3月20日(金・祝)から5月24日(日)まで、会場は熊本県立美術館 本館1階です。
本展は、熊本地震からの創造的復興を後押ししてきた10年間の歩みを記録・展示し、地域内外の支援と連携によって進められた取り組みの成果を視覚的・体験的に伝えることを目的としています。入場は無料ですが、混雑時には入場制限が行われる場合があります。
開催日時・会場・入場に関する基本情報
以下が本展の開催に関する基本情報です。来場を予定する場合は、特設ページや復興プロジェクト公式サイトの最新情報も確認してください。
会期は令和8年3月20日(金・祝)~5月24日(日)を予定しており、会期中の開館時間は午前10時00分~午後5時00分となります。原則として月曜日は休館ですが、5月4日(月祝)は開館し、5月7日(木)は振替休館となる点に注意が必要です。
- 会期:令和8年3月20日(金・祝)~5月24日(日)[予定]
- 展示時間:午前10時00分~午後5時00分
- 会場:熊本県立美術館 本館1階(熊本市中央区二の丸2番)
- 入場料:無料(混雑時は入場制限あり)
- 注意:月曜休館(5月4日(月祝)は開館、5月7日(木)は振替休館)
詳細な企画展の内容や連動企画は随時告知される予定です。特設ページおよびプロジェクト公式サイトで最新情報を確認してください。
- 10年展特設ページ
- https://op-kumamoto.com/op10y/
- 復興プロジェクト公式HP
- https://op-kumamoto.com/
本記事の一部画像・イメージ等は尾田栄一郎/集英社の著作物に関わる表記が含まれます(©尾田栄一郎/集英社)。
「SHI-RU-SHI(しるし)」というコンセプトとロゴの意匠
企画展のコンセプトは「SHI-RU-SHI(しるし)」です。これはONE PIECEの物語における「仲間の印」という象徴性を起点とし、プロジェクトと熊本がともに歩んだ10年の記録を空間に刻む意図を示しています。
コンセプトには、プロジェクトの軌跡を示す「プロジェクトの記」、復興に携わった人々の想いを象徴する「復興の印」といった意味合いが込められています。展示空間全体を通して、視覚的にも感覚的にもその「しるし」を受け取れる構成が検討されています。
ロゴマークの意図とデザイン要素
企画展のタイトルロゴマークには複数のデザイン上の意図が込められています。まず「10」の数字は雲を突き抜け上昇していくイメージを取り入れ、鮮やかな青で熊本の空と海を表現しています。
さらに、ルフィの腕にある「×(バツマーク)」をロゴに取り入れており、物語世界で重要な象徴としての意味を含んでいます。この「×マーク」は尾田栄一郎先生の絵を使用した要素であり、ONE PIECEと熊本が共に未来へ歩む願いを象徴するものとして配置されています。
| 要素 | 意図 |
|---|---|
| 「10」の表現 | 雲を突き抜け上昇するイメージ。節目としての前向きな動きを示す |
| 青色 | 熊本の空と海を鮮やかに表現 |
| ルフィの「×(バツマーク)」 | 物語における重要なマークを引用し、協働と記憶を結びつける |
展示内容の構成—見て、知って、体感する
本展は「漫画ONE PIECEの世界を通して熊本復興の軌跡を『見て、知って、体感する』」ことを掲げ、視覚資料、制作過程の記録、体験型の映像演出などを組み合わせた展示を行います。以下に展示の主要な構成要素を挙げます。
展示の核となる要素には、麦わらの一味の銅像制作過程の展示、ONE PIECEの名場面と復興の風景を重ね合わせたイメージシアター、そしてプロジェクト10年の記録をまとめたアーカイブ展示が含まれます。
展示の主な見どころ
- 銅像の制作過程展示:「麦わらの一味」銅像が完成するまでの原型、鋳造、仕上げといった工程を写真や模型、映像で紹介します。制作にかかわった技術者や地元関係者のコメントも含む予定です。
- イメージシアター:ONE PIECEの名場面と熊本の復興のシーンを映像で重ね合わせる上映空間を設置。物語性と地域の歴史を結びつける演出で、来場者が視覚的に両者の関係を理解できる構成です。
- プロジェクト記録アーカイブ:スタンプラリー、復興列車、設置されたパネルや銅像、コラボ企画など、2016年のプロジェクト開始以来の取り組みを年表や写真、関連資料で整理して展示します。
これらの展示は、単に資料を並べるだけでなく、来場者が発見し、学び、記憶として持ち帰ることができるように多様な表現手法が採用されます。視覚的な訴求と事実の伝達を両立させる構成です。
プロジェクトの経緯と開催の意義、関連企画・実績
「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」は熊本地震以降、コンテンツの力を用いて被災地域の復興支援と地域活性化を図ることを目的に開始されました。ここでは2016年から2025年までの主な取り組みを年次ごとに整理します。
プロジェクトの10年間は、尾田栄一郎先生や関係団体の協力のもと、地域内外で多様な連携イベントと恒常的な施策が積み重ねられてきました。本展はその成果をまとめ、感謝の意を含めて発信すると同時に、将来の記録として後世に残す役割を担います。
年次別の主な取り組み
- 2016年:尾田先生からの応援メッセージとイラスト寄稿。湯前町・高森町・上天草市でのスタンプラリーや復興列車の実施。被災した熊本城関連では復興応援城主への返礼品提供や熊本城マラソンとのコラボレーションが行われました。
- 2017年:県内の新成人とのコラボ(ONE PIECE発刊20周年に関連)。益城町では広安西小学校のラッピングスクールバス贈呈が地元有志の協力で実施されました。
- 2018年:県庁プロムナードにルフィ像を設置。熊本空港や駅にONE PIECEパネルを設置し、県内外での周知と連携を進めました。
- 2019~2022年:麦わらの一味の銅像を県内9市町村に順次設置し、観光資源や交流拠点としての役割を果たしました。
- 2023年:サニー号トレインの運行を開始し、移動型の展示・観光資源の展開が行われました。
- 2024年:「ONE PIECE熊本復興プロジェクト ヒノ国再生編」というコラボ動画を公式YouTubeチャンネルで公開。さらに「ONE PIECE」×清和文楽の定期公演上演開始、「ONE PIECE 大海賊百景」設置など、多角的な文化連携が進みました。
- 2025年:「ONE PIECE 麦わらの一味像ひとつなぎバスツアー」運行開始など、展開の継続と発展が図られました。
本展は、これらの取り組みをまとめて紹介する機会となり、国内外から寄せられた支援や協力を踏まえた復興の軌跡と、地域の賑わいの復活を改めて伝える場となります。展示を通じて、プロジェクトが果たしてきた役割や具体的な成果を分かりやすく提示します。
連動企画と情報確認先
企画展に合わせて、連動企画や地域での関連イベントが実施される予定です。連動企画の詳細情報は復興プロジェクトの公式HPで随時告知されます。
公式情報を確認する場合は、以下の特設ページと公式HPを参照してください。イベントの詳細、入場制限時の対応、会期中のプログラム変更等はこれらのサイトで更新されます。
- 10年展特設ページ
- https://op-kumamoto.com/op10y/
- 復興プロジェクト公式HP
- https://op-kumamoto.com/
展示の要点まとめ
以下の表は本記事で紹介した「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト 10年展」に関する主要事項を整理したものです。会期・会場・入場料・主な展示内容・コンセプトなどを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | ONE PIECE 熊本復興プロジェクト 10年展 |
| 開催期間 | 令和8年3月20日(金・祝)~5月24日(日)[予定] |
| 開館時間 | 午前10時00分~午後5時00分 |
| 休館日 | 原則月曜休館(5月4日(月祝)は開館、5月7日(木)は振替休館) |
| 会場 | 熊本県立美術館 本館1階(熊本市中央区二の丸2番) |
| 入場料 | 無料(混雑時は入場制限あり) |
| 展示コンセプト | SHI-RU-SHI(しるし):ONE PIECEと熊本が共に歩んだ10年を記す |
| 主な展示内容 | 麦わらの一味銅像の制作過程展示、イメージシアター、プロジェクト記録アーカイブなど |
| 関連サイト | 特設ページ:https://op-kumamoto.com/op10y/ / 公式HP:https://op-kumamoto.com/ |
| 著作表記 | ©尾田栄一郎/集英社 |
上表は本展の開催概要と主な見どころを整理したものです。展示の詳細や連動企画は特設ページ・公式HPで告知されますので、最新情報の確認を推奨します。