入間・金子で始動 世代交流を目指す「金子e運動会」
ベストカレンダー編集部
2025年10月30日 10:19
金子e運動会
開催期間:10月27日〜12月19日
高齢者とこどもが画面を囲む「金子e運動会」が市民提案型クラウドファンディングで始動
入間市金子地区で、世代間交流を軸にした新しい地域イベント「金子e(いい)運動会」が企画され、クラウドファンディング(CF)による資金募集が2025年10月27日から始まりました。募集期間は令和7年10月27日(月)から令和7年12月19日(金)までの54日間で、目標金額は350,000円です。本プロジェクトは、入間市が募集するふるさと納税制度を活用した「市民提案型クラウドファンディング」の第1号プロジェクトに位置づけられます。
CFはAll or nothing方式(オール・オア・ナッシング方式)を採用しており、寄附目標金額に到達して初めてプロジェクトが成立します。目標額に未達の場合は寄附は寄附者に返金され、プロジェクトは実施されません。プロジェクトの詳細はCFサイト上で公開されています(詳細リンクは本文内に記載)。
名称の由来とイベントの狙い
イベント名の「金子e運動会」は、eスポーツの「e」と「良い(いい)」を掛け合わせ、世代を問わず親しみやすい『運動会』という言葉を用いることで、地域住民の参加を促すねらいがあります。単にゲームを競うだけでなく、「プレイを通じて人とつながる」ことを重視しており、笑顔が生まれることで地域を元気にすることを目的としています。
金子地区区長会が企画主体となり、地域の高齢者やこども、その他住民がともに楽しめる運営方法や種目(ゲーム)を地域全体で検討し、地域ならではの工夫を取り入れた実施を目指します。イベント開催は2026年の夏を予定しています。
- 募集期間:令和7年10月27日(月)~令和7年12月19日(金) 54日間
- 実施主体:金子地区区長会
- 目標金額:350,000円
- 募集方式:All or nothing方式(目標額未達成時は返金)
- CFサイト:https://camp-fire.jp/projects/898317/view
プロジェクトの具体的な内容と資金使途
本プロジェクトは、地域の交流拠点にeスポーツを導入することで、多世代交流を図ることを主眼としています。金子地区センター内に、誰でも気軽にeスポーツを楽しめるコミュニティ空間を設置し、運動会当日は高齢者とこどもが一緒に参加・対戦・応援できる種目を実施します。
プロジェクトの実施に当たっては、単なる競技進行だけでなく、地域住民が一体となって企画運営や種目選定に関わることを重視しています。これにより、従来の地域イベントに参加しづらかった層の参加を促すことも目指します。
資金使途の内訳
募集する350,000円は、下記のように具体的な用途へ配分されます。各項目はイベントの準備と運営、継続的な地域交流空間の整備に充てられます。
| 用途 | 金額(円) | 用途の詳細 |
|---|---|---|
| ① eスポーツ機材購入費 | 100,000 | 参加者用のコントローラーや必要周辺機器の調達 |
| ② eスポーツコーナー設置費用 | 150,000 | 金子地区センター内に常設または準常設のプレイスペースを整備 |
| ③ イベント運営費等 | 100,000 | 会場設営、運営スタッフ費、備品レンタル、広報費等 |
上記は目標達成時に充当される計画であり、資金はイベントの実現性とその後のコミュニティ活動への投資に使われます。All or nothing方式のため、目標に到達することが実施の前提となります。
地域課題とプロジェクトの背景
金子地区では、ここ10年間で自治会加入率が約2割減少し、地域イベントに参加する自治会も全盛期に比べて半分以下となるなど、地域活動の参加率低下という課題があります。こうした背景のもとで、地域のつながりをいかに回復するかが重要な検討課題となっていました。
2025年1月には「eスポーツ×まちづくり」をテーマにしたまちづくり講演会を金子地区で実施。参加者の約9割が「eスポーツのイベントをしたい」と回答したことから、区長会は実践的な取組として「金子e運動会」の開催を決め、CFによる資金調達を開始しました。
世代間交流の設計と実施方針
本プロジェクトは、単に競技を提供するだけでなく、地域住民同士の対話や共同作業を生む設計を重視します。高齢者とこどもが同じプログラムに参加することで、共通の話題が生まれ、自然な交流が促進されることを期待しています。
運営側は勝敗だけでなく「一緒にプレイする体験」や「観戦を通じた交流」を重要視します。地域ならではの種目選定や参加方法は、住民のアイディアを取り入れながら決定する方針です。
実施体制、窓口と入間市の位置付け
実施主体は金子地区区長会で、プロジェクトは入間市の「市民提案型クラウドファンディング」制度を利用して実施されます。入間市は本事業を第1号プロジェクトとして位置づけ、地域課題解決のモデルケースとなることを想定しています。
入間市自体は「Well-being Cityいるま」を掲げ、SDGs未来都市として持続可能なまちづくりに取り組んでいます。狭山茶の伝統やジョンソンタウン、三井アウトレットパーク入間といった多様な地域資源とあわせ、地域の価値を高める取り組みの一環と位置づけられます。
連絡先と問い合わせ先
プロジェクトおよび取材・広報に関する問い合わせは、入間市役所の企画部へ連絡することが可能です。以下に窓口を記載します。取材や記事掲載の検討にあたっては、事前に連絡を入れて日程調整を行ってください。
- 企画部 企画課 未来共創政策推進室
- 担当:吉田、髙野
- 住所:入間市豊岡1-16-1
- TEL:04-2964-1111(内線3130)
- メール:ir113013@city.iruma.lg.jp
- 企画部 秘書広報課
- 担当:中村、田崎
- 住所:入間市豊岡1-16-1
- TEL:04-2964-1111(内線3122)
- メール:ir111000@city.iruma.lg.jp
CFページのURL:https://camp-fire.jp/projects/898317/view
入間市の地域資源と本プロジェクトの位置付け(まとめ)
入間市は「狭山茶の郷」としての伝統や、ジョンソンタウンや三井アウトレットパーク入間といった都市的要素を併せ持つ地域です。2022年に内閣府から「SDGs未来都市」に選定され、「Well-being Cityいるま」というビジョンを掲げ、地域資源を活かしたまちづくりを推進しています。
本プロジェクトは、こうした入間市のビジョンと整合しながら、地域コミュニティの再生や世代間交流の創出という課題に直接取り組む試みとして位置づけられます。県内外から注目される可能性があるとともに、他地域への波及効果も期待されます。
実施主体コメント(要旨)
金子地区区長会 会長 三木敏正氏は、eスポーツについて「簡単で楽しい」「身体を動かすことで運動不足の解消にもなる」「こどもから大人まで一緒に楽しめる」と評し、知らない人同士でも画面を通じて盛り上がれる点を評価しています。地域でも取り入れたいという意向が示されています。
このコメントは、地域の課題を解決するための具体的な試みとしての意義を示すものであり、地域住民の参加や理解がプロジェクトの成否を左右します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | 金子e(いい)運動会 |
| 実施時期(予定) | 2026年夏 |
| 募集期間 | 令和7年10月27日~令和7年12月19日(54日間) |
| 目標金額 | 350,000円 |
| 募集方式 | All or nothing方式(目標達成が実施条件) |
| 実施主体 | 金子地区区長会 |
| 資金使途 | ①eスポーツ機材購入(100,000円) ②eスポーツコーナー設置(150,000円) ③イベント運営費等(100,000円) |
| CFサイト | https://camp-fire.jp/projects/898317/view |
| 問い合わせ | 入間市 企画部 企画課 未来共創政策推進室(TEL 04-2964-1111 内線3130/ir113013@city.iruma.lg.jp)ほか |
上表は本記事で示したプロジェクトの主要事項を整理したものです。地域の実情と住民の意向を踏まえた上で、目標額の達成がイベント実施の前提となる点、そしてeスポーツを通じた世代間交流と地域活性化を図るという基本方針が本プロジェクトの骨子であることが確認できます。
取材や記事掲載を希望する場合は、上記の連絡先に問い合わせのうえ、取材日程や内容を調整してください。プロジェクトの具体的な進捗や今後の予定は、CFページおよび入間市の公式広報を通じて随時公表されます。