10月31日配信、SAMANSAが短編5作品を公開

サーモンから沖縄旧盆まで――10月第5週に揃った短編5本の顔ぶれ

株式会社SAMANSAは2025年10月30日12時30分に発表し、運営するショート映画配信サービス「SAMANSA」にて2025年10月31日(金)に新作5本を配信開始することを明らかにしました。配信開始日に合わせて公開されるのは『僕とサーモンの共通点』『大っ嫌いな友達』『南通の夜』『二十五番目の孝』『肝愛さ』の5作品です。

今回のラインナップはコメディ、ヒューマンドラマ、フィルム・ノワール的アプローチなどジャンルが幅広く、短時間で完結する多様な物語を通じて、通勤や休憩時間などのスキマ時間に楽しめる構成になっています。発表資料では作品のあらすじ、監督、作品時間などが明記されています。

ラインナップ詳細と各作の見どころ

以下に配信開始となる5作品のあらすじ、監督、上映時間を作品ごとに整理して紹介します。各作品は短編として30分以下に収まっており、異なる国や文化を舞台にした作品も含まれます。

作品ごとに要点をまとめたうえで、制作陣や物語のテーマに触れ、視聴の際に注目してほしいポイントも補足しています。

『僕とサーモンの共通点』

あらすじは、赤ちゃんの誕生を見守るひとりの男性がふと「鮭はなぜ命を懸けて川をのぼるのか」と考え、その思索が自身の性的成長をめぐるちょっと奇妙で笑える思い出の旅へと発展していくコメディ作品です。物語はユーモアと個人的回想を交えながら進行します。

監督はRaynor Arkenbout、作品時間は13分2秒です。短い時間の中で自己認識や成長のモチーフをコミカルに描く作風が特徴で、視点の転換や比喩表現に注目すると作品の意図が見えやすくなります。

作品名

僕とサーモンの共通点

監督

Raynor Arkenbout

上映時間

13分2秒

『大っ嫌いな友達』

あらすじは、誕生日の前夜に一緒に過ごす相手のいないアンディと、どうしても手に負えない幼なじみロブとのやり取りを描く作品です。ロブを振り切ろうとするアンディの奔走が、笑いと切なさを織り交ぜた夜の物語を生み出します。

監督はEli Shapiro、作品時間は11分38秒です。限られた時間で関係性の揺れや登場人物の内面を描く形式が用いられており、キャラクター同士の会話や行動のやり取りが作品の核となっています。

作品名

大っ嫌いな友達

監督

Eli Shapiro

上映時間

11分38秒

『南通の夜』

中国の南通を舞台にした本作は、酔った客の車を運転する「イードライバー」ジアンが主人公のフィルム・ノワール的短編です。ある晩、彼が乗せた客はただの酔っ払いではなく、街の影に潜む秘密や変わりゆく都市の姿が浮かび上がります。

監督はLeopold Dewolf & Emma Qian Xu、作品時間は12分29秒です。夜の都市風景、濃厚な空気感、登場人物が抱える不確かな背景が映像表現の中心となっており、映像美や照明の使い方にも注目できます。

作品名

南通の夜

監督

Leopold Dewolf & Emma Qian Xu

上映時間

12分29秒

『二十五番目の孝』

物語は妹を亡くした母を慰めるため、息子が妹のワンピースをまとい“妹”として振る舞うという設定から始まります。母の期待が膨らむ中、息子は愛と承認を得るために次第に限界を超える行動へ向かっていきます。家族の関係性とアイデンティティの問題を扱う重層的なドラマです。

監督はLeon Cheo、作品時間は14分47秒です。心理的な緊張感と小さな日常の変容を丁寧に描く構成となっており、演技や細部の演出が物語の説得力を担っています。

作品名

二十五番目の孝

監督

Leon Cheo

上映時間

14分47秒

『肝愛さ』

『肝愛さ』は都会の暮らしを離れて島で暮らすハナが、オバーのもとで過ごす中、母が思いがけず“不慮の知らせ”を携えてやってくるところから始まる物語です。沖縄旧盆の3日間を通して、それぞれの胸に湧き上がる感情と向き合う過程を描きます。

監督は宮城夏鈴、作品時間は24分16秒です。作品はウチナーグチ（沖縄方言）や伝統行事「エイサー」、海の風景など沖縄固有の文化的要素を織り込みつつ、家族や喪失、再生をテーマにしています。スタッフからのコメントでは「25分間に沖縄の魅力がぎゅっと詰まった一本」との表現があり、風景描写や方言表現も見どころとして挙げられています。

作品名

肝愛さ

監督

宮城夏鈴

上映時間

24分16秒

上映形態とSAMANSAの取り組み、ミニシアターでの展開

SAMANSAはショート映画に特化した配信サービスで、月額料金は490円、2025年10月時点で500本以上のショート作品を配信しています。配信作品はすべて30分以下で完結するため、短時間で完結する映画体験を提供することを目的としています。

同社は世界中のクリエイターと直接ライセンス契約を結ぶことで、他の国内VODでは視聴できない多様な作品を届けるとしています。こうした取り組みは、短編映画をより身近に、日常の一部として楽しめる文化の創出を志向するものです。

• 月額料金: 490円
• 配信本数: 500本以上（2025年10月時点）
• 上映時間: 30分以下で完結する短編中心
• ライセンス: 世界中のクリエイターと直接契約

また、那覇空港併設のミニシアター「ファミンチュシアター」では、毎月SAMANSAの作品が上映されています。ここでは季節に合わせたテーマの上映や心温まる作品が定期的に公開され、配信だけでなく劇場での観賞機会も設けられています。

SAMANSAのサービス情報と会社概要

SAMANSAのサービスサイトや各ストアのダウンロードページ、会社の公式情報は以下の通りに公開されています。サービスや会社に関する基本情報、問い合わせ先も明記されています。

ブラウザ版サイト、アプリ版、SNSの各種リンクは公開済みで、詳細な会社情報や事業内容もコーポレートサイトで確認できます。

• ブラウザ版アプリサイト: https://samansa.com/
• iOS版（App Store）: https://apps.apple.com/jp/app/samansa/id1600425602
• Android版（Google Play）: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.samansa
• コーポレートサイト: https://about.samansa.com/
• サービスサイトURL: https://lp.samansa.com
• YouTube: https://www.youtube.com/@samansajp/about
• TikTok: https://www.tiktok.com/@samansajp/
• Instagram: https://www.instagram.com/samansajpn/
• X: https://x.com/samansajpn/
• X(広報): https://x.com/samansajpn_pr

会社概要は以下の通りです。設立は2021年4月で、代表取締役や所在地、事業内容が公表されています。問い合わせはメールアドレスが指定されています。

社名

株式会社SAMANSA

本社所在地

東京都渋谷区渋谷2-14-13 岡崎ビル 603

代表取締役

岩永 祐一

共同代表

遠山 孝行

設立日

2021年4月

事業内容

ショート映画配信サービス『SAMANSA』の運営

お問い合わせ先

info@samanthajpn.com

配信作品一覧の要点整理（表形式）

以下にこの記事で紹介した5作品の主要情報を表に整理します。作品タイトル、監督、上映時間、配信開始日、あらすじの要旨を一覧で確認できます。

以上が今回SAMANSAで配信開始となる5作品の要点です。配信は2025年10月31日からで、視聴はSAMANSAのブラウザ版サイトや各種アプリから可能です。サービスや会社の詳細、問い合わせ先は前章のリンクおよび会社概要を参照してください。