11月1日発売　あべ弘士描き下ろしの山ぶどうサンド

絵本のように手に取る限定パッケージ――あべ弘士氏の描き下ろしイラスト

株式会社フェルム ラ・テール（本社所在地：北海道上川郡美瑛町）は、絵本『あらしのよるに』（講談社／文：きむらゆういち）の絵で知られる絵本作家、あべ弘士氏による書き下ろしイラストを採用した限定パッケージを制作しました。パッケージは絵本を開くような構成で、6種類のラベルが用意されています。

ラベルに描かれたどうぶつたちは、あべ氏が旭山動物園での長年の経験と北海道の自然への親しみをもとに自由に描いたものです。パッケージはコレクション性が高く、保存版としての価値も意図されています。

ラベルに描かれた6種類のどうぶつ

個々のラベルには、北海道の森や川に暮らす代表的な生き物が描かれています。作品ごとにふだん目にする姿とは異なる視点で表現され、どこか懐かしさを感じさせるタッチが特徴です。

• エゾタヌキ
• カワセミ
• エゾリス
• ルリボシカミキリ
• コノハズク
• キタキツネ

パッケージは6つの特別ラベルに加え、絵本をめくるような演出を施したオリジナルデザインで、手に取ると北海道の風景や生き物たちを思い起こす構成になっています。

新作『ダブルクリームサンド 山ぶどう』の味わいと製法

販売開始は2025年11月1日から、フェルム ラ・テール美瑛の各店舗およびオンラインショップ（新千歳空港 クラフトスタジオ店を除く）で取り扱います。プレスリリースは2025年10月30日 14時01分に配信されています。

新作は「ダブルクリームサンド 山ぶどう」。あべ氏が提案した「どうぶつたちの好物は山ぶどう」という一言がきっかけとなり、北海道余市産の山ぶどうを採用した季節限定のフレーバーです。

山ぶどうジャムと二層のクリーム構成

原料の山ぶどうはまず丁寧に下ごしらえされます。洗浄し、ツタから実を外して丸ごと大鍋で炊き上げ、皮と種を濾してジュースを得た後、自家製の山ぶどうジャムを炊き上げます。このジャムをベースに、サブレの上にジャムをのせ、その上から山ぶどうクリームを絞って2層仕立てにします。最終的にこの2層を2枚のサブレで合わせ、さらにサブレで蓋をして仕上げます。

仕上がりは、山ぶどうの野性味あふれる酸味と甘味が同居する味わいで、オホーツクの塩を効かせたサクサクのサブレがアクセントとして寄り添います。山ぶどう特有のほのかな酸味が、飽きの来ないアクセントになっている点が特長です。

価格と取扱い、商品構成

価格は以下の通りです。

• 1個：486円（税込）
• 6個入：3,564円（税込） ※プレーン、ショコラ、山ぶどう 各2個入

取り扱いはフェルム ラ・テール美瑛の各店舗およびオンラインショップ（新千歳空港 クラフトスタジオ店除く）で、販売開始は2025年11月1日からです。

ダブルクリームサンドの基本仕様とフェルム ラ・テール美瑛の背景

ダブルクリームサンドは、北海道の素材を生かした常温タイプのバターチーズサンドで、3枚のサブレで2層のクリームをはさんだ構造です。クリームは北海道産バターと、北海道産原乳から作られたクリームチーズパウダーを合わせたもので、まろやかで風味豊かな味わいが基礎になっています。

サブレ生地は「美瑛の風」と名付けられた美瑛小麦のオリジナルブレンド粉を使用し、隠し味にオホーツクの塩を加えています。生地を仕込んでから寝かせ、薄く焼き上げることで心地よい食感を実現しています。

フェルム ラ・テール美瑛のコンセプトと展開

フェルム ラ・テール美瑛は2017年の開業以来、「食と農をつなぐ夢」をミッションに、美瑛町や北海道産素材を用いた菓子、パン、料理づくりを通して生産者の思いを伝える活動を続けています。コンセプトは「自然に生きる」で、できる限り国産素材や添加物を使わない製法を目指しています。

店舗展開の一例として、2025年7月20日に新千歳空港クラフトスタジオ店を新設しました。今回の限定パッケージは地元ゆかりの作家との協働により、美瑛らしさを全国へ発信する意図があります。

あべ弘士氏の略歴（プレスリリースに基づく）

あべ弘士氏は1948年北海道旭川市生まれ、旭川市在住。1972年から25年間、旭山動物園の飼育係を務め、多くの動物と向き合う経験を重ねました。動物たちから学んだ観察や表現を絵本制作に活かし、1996年に動物園を退職して以降は絵本制作を中心に活動しています。

2011年からは、子どもも大人も楽しめるアートスペース「ギャラリープルプル」（旭川市7条8丁目）の運営を始め、作品展や講演会・ワークショップを全国で行っています。受賞歴としては『あらしのよるに』（講談社）での講談社出版文化賞絵本賞や産経児童出版文化賞などを含め、複数の賞を受賞しています。著書は250冊を超え、自然を感じ、自然から学び、自然を描く作風が評価されています。2026年には国際アンデルセン賞画家賞国内推薦作家に選出されています。

生年・出身

1948年 北海道旭川市生まれ

主な経歴

1972年より旭山動物園勤務（25年間）、1996年退職後絵本制作を中心に活動、2011年よりギャラリープルプル運営

主な受賞

講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞、経産児童出版文化賞美術賞、日本児童ペン賞絵本賞、北海道ゆかりの絵本大賞 ほか

重要事項の整理とまとめ

以下の表は、本記事で触れた主要な情報をわかりやすく整理したものです。発売日、価格、取扱店舗、パッケージの特徴、原材料や商品構成などを網羅しています。

本稿は株式会社フェルム ラ・テールによるプレスリリースの内容を基に、商品仕様、発売日、取扱店、価格、パッケージの特徴、製法、及びあべ弘士氏の経歴や受賞歴等の情報を整理して伝えるものです。掲載内容はプレスリリースの記載に従ってまとめています。