CEグループがセディック全株取得、制作体制を強化

セディックのグループ参画

開催日:10月31日

セディックのグループ参画
今回の買収で何が変わるの?
CEグループはセディックを迎え制作プロダクションを3社体制に拡充し、企画から配給・宣伝まで連携した一貫体制で制作力と海外展開を強化します。
セディックってどんな会社なの?
1995年設立の映像制作プロダクションで80本超の作品を手掛け、『おくりびと』など国際的に評価された作品実績があり海外展開にも強みがあります。

カルチュア・エンタテインメント グループにセディックインターナショナルが参画 — 取得の概要

カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 社長執行役員:中西一雄、以下 CEグループ)は、2025年10月31日14時00分付の発表において、映像制作会社の株式会社セディックインターナショナル(本社:東京都港区、代表取締役:厨子健介、以下 セディックインターナショナル)の全株式を取得し、同社をCEグループに迎え入れたことを公表しました。

本件はCEグループが映像事業を中核ビジネスの一つと位置づける戦略の一環であり、取得日は2025年10月31日です。今回のグループ参画により、CEグループは既存のC&Iエンタテインメント、ブリッジヘッドと合わせ、制作プロダクション3社体制を確立します。

カルチュア・エンタテインメント グループに映像制作会社 株式会社セディックインターナショナルがグループイン 画像 2

取得の意義と公表時点の情報

CEグループ側は、これまでの共同製作や協業実績を踏まえたうえで、セディックインターナショナルの全株式取得を決定しました。発表文には、グループとしての制作力強化と海外市場を見据えた展開の加速が明記されています。

発表文には取得後の体制や連携の方向性についても言及され、セディックインターナショナルが持つ企画力や海外での実績を、CEグループの流通・プロモーション力と結びつける意図が示されています。公開日時は2025年10月31日14時00分とされています。

セディックインターナショナルの歩みと主要作品

セディックインターナショナルは1995年3月に名プロデューサーの中沢敏明氏により設立され、以降80本を超える作品を企画・製作してきた映像制作プロダクションです。実写からアニメ、舞台まで多岐にわたる企画プロデュースを行い、国内外の製作者と協業することで市場を広げてきました。

代表的な製作作品として、2008年公開の映画『おくりびと』(監督:滝田洋二郎)は、第81回アカデミー賞® 外国語映画賞を受賞し、国内外で合計103冠を獲得しました。社会現象ともなった同作に加え、『NANA』(2005年/大谷健太郎監督)、『十三人の刺客』(2010年/三池崇史監督)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010年/山崎貴監督)など、多彩なヒット作を手掛けています。

実績と制作領域の特徴

セディックインターナショナルは、劇場・配信・テレビ向けの映像作品と舞台作品の両方で企画性を重視する制作方針を取っており、海外マーケットへの展開も積極的に行ってきました。設立以来の作品数や、多様なジャンルに対応する制作力が特徴です。

会社概要としては以下の通りです。会社名:株式会社セディックインターナショナル、代表:代表取締役 厨子健介、所在地:東京都港区南青山7-13-28 CAPRICE#203、資本金:1,000万円、設立:1995年3月、公式サイト:https://www.sedic.co.jp/。事業内容には映画、テレビ・ラジオ番組等の企画・制作、著作権管理、演劇企画・制作やタレントマネージメント等が含まれます。

CEグループとの協業実績と今後の制作計画

CEグループとセディックインターナショナルは近年、共同製作や協業の機会を重ねてきました。具体的な協業作品として、劇場公開された『雨の中の慾情』(監督:片山慎三)や、『旅と日々』(監督:三宅唱、2025年11月7日公開予定)などが挙げられます。

『旅と日々』は第78回ロカルノ国際映画祭 インターナショナル・コンペティション部門において日本作品として18年ぶりに金豹賞(グランプリ)を受賞しており、セディックインターナショナルが国際映画祭で高い評価を得る機会を生み出しています。こうした実績が今回のグループ参画につながったことが示されています。

2026〜2028年の制作体制と作品群

セディックインターナショナルは、2026年から2028年にかけて次の制作計画を公表しています。自社企画の映画作品14作品、シリーズ作品2作品、舞台作品4作品を制作・製作する計画です。いずれも国内市場だけでなく海外市場を見据えた作品群であると明記されています。

CEグループとの連携により、人員体制の拡充やグループ各社・各メディアとの協働が進み、企画プロデュースから配給、宣伝、メディアミックスに至るまで一貫した体制での取り組みが期待されます。CEグループは既に『ドライブ・マイ・カー』(2021年/濱口竜介監督、共同製作幹事)で第94回アカデミー賞® 国際長編映画賞をはじめカンヌ国際映画祭 脚本賞などを含む国際的評価を得ており、グループ内での制作・発信力の相乗効果が想定されます。

企業情報の詳細と要点の整理

以下は、CEグループおよびセディックインターナショナルの主要な企業情報と、今回のグループ参画に関連する事実を整理したものです。会社の所在地、資本金、設立年月、代表者名など、プレスリリースで明示された項目を網羅しています。

本節では、事業内容の一覧や関連リンク、今回の組織体制の変化(制作プロダクション3社体制の確立)および今後予定している作品群の数値を含めて、読者がすぐに参照できる形でまとめます。

主要事項の一覧
項目 内容
発表日(公表日時) 2025年10月31日 14時00分
買収・参画企業 株式会社セディックインターナショナル(全株式取得、グループ参画)
買収を行った企業 カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社(CEグループ)
CEグループ 代表 代表取締役 社長執行役員 中西 一雄
セディックインターナショナル 代表 代表取締役 厨子 健介
セディック創業者(設立時) 中沢敏明(1995年設立)
セディック主要作品 『おくりびと』(2008年、滝田洋二郎監督、81回アカデミー賞 外国語映画賞等103冠)、『NANA』(2005)、『十三人の刺客』(2010)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)等
協業実績(CEGとの共同作) 『雨の中の慾情』(片山慎三監督)、『旅と日々』(三宅唱監督、2025年11月7日公開/第78回ロカルノ国際映画祭 金豹賞受賞)等
セディック将来計画(2026–2028) 自社企画 映画14本、シリーズ作品2作、舞台作品4作を制作・製作予定
CEグループの体制変化 C&Iエンタテインメント、ブリッジヘッド、セディックインターナショナルの3社体制での制作力強化
セディック 会社情報 所在地:東京都港区南青山7-13-28 CAPRICE#203/資本金:1,000万円/設立:1995年3月/公式:https://www.sedic.co.jp/
CEグループ 会社情報 所在地:東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア6F/資本金:148,460万円(資本準備金含む)/設立:2014年12月/公式:https://ceg.co.jp/

上の表は、本リリースで示された主要な事実を分かりやすく整理したものである。報道発表は、両社の協業実績と制作体制の強化、ならびに具体的な制作計画(数値ベースの作品本数)を明示しており、CEグループが映像コンテンツの企画・制作からメディアミックスに至る一貫した体制をさらに強める意図が読み取れます。

関連リンク(プレスリリース参照)
カルチュア・エンタテインメント グループ:https://ceg.co.jp
セディックインターナショナル 公式サイト
https://www.sedic.co.jp/

本記事は、CEグループによるセディックインターナショナルの全株式取得およびグループ参画に関するプレスリリースの内容を基に、発表日時、関係者、実績、今後の制作計画、企業情報を網羅的に整理したものである。関係各社が公表した数値や日付、作品名などの情報は本文中の通りである。

参考リンク: