2026年10月運行開始 名古屋〜賢島の美食列車
ベストカレンダー編集部
2025年10月31日 19:34
レ・サヴール志摩運行
開催日:10月1日
名古屋と伊勢志摩を結ぶ“美食の列車”が2026年秋に始動
近畿日本鉄道株式会社(以下「近鉄」)、株式会社近鉄・都ホテルズ(以下「近鉄・都ホテルズ」)、および株式会社近鉄リテーリング(以下「近鉄リテーリング」)は、2026年秋から、近鉄名古屋駅と賢島駅を結ぶレストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴ―ル・しま)」の運行を開始します。本列車は“美食が誘う、優雅な列車旅”をコンセプトに掲げ、車内で本格的なフランス料理を提供する新しい観光商品です。
列車運行は週6日(季節により週7日となる場合あり)を予定し、運行開始時期は2026年秋です。往路は近鉄名古屋発11:00頃、賢島着13:30頃、復路は賢島発16:30頃、近鉄名古屋着19:30頃のダイヤが想定されています。停車駅は伊勢市、宇治山田、五十鈴川、鳥羽、鵜方の各駅です。
料理構成と監修――樋口宏江総料理長の監修メニュー
提供料理は2種類あり、4号車で提供される本格的な「フレンチコース」と、1号車・2号車で提供される手軽に楽しめる「フレンチ膳」に分かれます。いずれも近鉄・都ホテルズが監修し、車内での料理・ドリンク提供は近鉄リテーリングが担当します。
フレンチコースは、志摩観光ホテル総料理長である樋口宏江氏が監修。志摩観光ホテルの伝統と技術を列車という移動空間へ持ち込み、三重の海と山が育んだ食材を用いたコースを提供します。フレンチ膳は木箱に彩り豊かなフレンチを詰めたスタイルで、気軽に志摩の食を楽しめる内容です。
フレンチコース(4号車)詳細
フレンチコースは志摩の食材を主役にしたコース料理です。メニューは入荷状況により変更される場合がある旨が明記されていますが、公表されている想定メニューは以下の通りです。
樋口総料理長は、列車という特別な空間で志摩観光ホテルの伝統的なフレンチを体験できることを喜びとし、車窓の風景とともに三重の食材を味わう旅が記憶に残るものになることを期待する旨のコメントを出しています。
- 熊野地鶏のコンフィとあおさのキッシュ
- 鮑のテリーヌ 茸のマリネとサラダを添えて
- 海の幸のパピヨット(伊勢海老・伊勢まだい・蛤をブイヤベースで)
- ビーフシチュー
- 柑橘のタルトレットとアイスクリーム
- 小菓子(生チョコレート、伊勢茶フィナンシェ、レモンマカロン、パート・ド・フリュイ・オ・トマト)
フレンチ膳(1・2号車)詳細
フレンチ膳は三重県産食材を中心にした、木箱に詰めた彩り豊かなメニューです。気軽さと志摩らしさを両立させた構成で、車窓を楽しみながら食事ができるようレイアウトも配慮されています。
公表されているフレンチ膳の料理例は次の通りです。こちらも食材の入荷状況により変更される場合があります。
- 三重県産和牛のパルマンティエ風 キャベツのルーロー
- 真珠貝柱とドライトマトのマリネ
- 伊勢あかりのポーク ローストポーク
- 伊勢どりのバロティーヌ バルサミコソース 三重県産温製野菜
- 伊勢湾産あさりのクラムチャウダー など
車両設計・座席構成とデザインの考え方
「Les Saveurs 志摩」は4両1編成の特急車両(12400系)を改造して運行します。エクステリアは志摩の海・白砂・太陽の開放感を、深みのある青と白で表現し、青のメタリック塗装やゴールドのラインで高級感を演出するデザインを採用すると発表されています。
車内は提供する料理に応じて号車ごとに異なる設計が施されます。座席数は合計50席(全席座席指定)で、車内レイアウトと設備は移動中の食事と快適性を重視して設計されています。
座席内訳・設備
座席の内訳は以下のとおりです。4号車をフレンチコース専用車とし、1号車・2号車をフレンチ膳用とすることで、サービスの品質と客席の使い分けを行います。
- 総座席数
- 50席(全席座席指定)
- 4号車(フレンチコース)
- 4人席×2卓、2人席×4卓 計16席
- 1号車・2号車(フレンチ膳)
- 2人席×15卓、1人席×4卓 計34席
設備面では、4号車に革張りの家具調シート、間接照明、手荷物置きラック、大型荷物置場、女性用および共用トイレ、パウダールームを設置予定です。1号車・2号車は窓に対して各席を斜め配置し、木目調の仕切りでプライベート感を確保します。
また、1号車には車いすスペース3台分、多目的トイレ、女性用トイレ、パウダールームを備える計画です。車両の両端部には大型荷物を収容できる荷物置場を設け、旅行者の利便性に配慮します。
デザイン上の特徴
外観は「志摩の海・白砂・太陽」をテーマにした色彩計画でまとめられており、イメージ図では深い青と光を感じさせる白を基調に高級感を出すゴールドラインが配されています。内装は食事をより引き立てる柔らかな照明や素材選定が意図されています。
列車は既存の12400系特急車両を改造することで、既存車両の走行特性を活かしつつ、内外装を観光列車仕様へと最適化する方針です。
運行計画、運営体制、投資額および利用案内
運行に関する基本計画や運営体制、投資額といった実務面についての発表内容を整理します。料金や詳細な運行時刻、販売方法等は決定次第別途発表されます。
運行に関しては近鉄を中心に、近鉄・都ホテルズが料理監修、近鉄リテーリングが車内サービス(食事・ドリンクの提供・サービス運営)を担う体制です。これにより、交通事業者とホテル運営会社、リテール運営会社の連携で列車型観光商品の実現を図ります。
運行計画(予定)と投資額
以下が公表されている運行計画の要点です。詳細な運賃・予約方法・出発日別の運行日は今後の発表を待つ必要があります。
| 項目 | 内容(予定) |
|---|---|
| 運行開始 | 2026年秋 |
| 運行日 | 週6日(季節によって週7日営業する場合あり) |
| 停車駅 | 伊勢市・宇治山田・五十鈴川・鳥羽・鵜方 |
| 運行時刻(予定) | 往路:近鉄名古屋発 11:00頃 → 賢島着 13:30頃 / 復路:賢島発 16:30頃 → 近鉄名古屋着 19:30頃 |
| 投資額 | 約7.5億円 |
| 車両 | 4両1編成、特急車両(12400系)改造 |
利用にあたっての注意点と情報確認先
座席は全席指定(50席)で、号車により提供料理が異なるため、予約時に希望する号車とメニューを確認する必要があります。食材の入荷状況により料理内容が変更になる可能性がある旨が告知されています。また、運転時刻やご利用料金等の詳細は今後の発表となります。
最新情報や詳細は近鉄の特設サイトにて案内されます。公式特設サイトのURLはリリースに記載されている通りです。
まとめ:本記事の要点整理
以下の表に、本件で公表されている主要項目を整理しました。列車のコンセプト、運行予定、料理内容、座席数や投資額、運営体制など、本文で触れた情報を一括で確認できます。料金や発売日、詳細ダイヤなどは未定で、決定次第発表される予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 列車名 | Les Saveurs 志摩(レ・サヴ―ル・しま) |
| コンセプト | 美食が誘う、優雅な列車旅(車内でフランス料理を提供) |
| 運行区間 | 近鉄名古屋駅 ⇄ 賢島駅 |
| 運行開始 | 2026年秋(予定) |
| 運行日 | 週6日(季節により週7日あり) |
| 停車駅 | 伊勢市、宇治山田、五十鈴川、鳥羽、鵜方 |
| 運行時刻(予定) | 往路:名古屋発11:00頃 → 賢島着13:30頃 / 復路:賢島発16:30頃 → 名古屋着19:30頃 |
| 座席数 | 50席(全席座席指定) |
| 座席内訳 | 4号車(フレンチコース)16席 / 1・2号車(フレンチ膳)34席 |
| 料理監修 | 樋口宏江(志摩観光ホテル 総料理長)および近鉄・都ホテルズ |
| 車内サービス | 近鉄リテーリングが担当(飲食提供等) |
| 投資額 | 約7.5億円 |
| 車両 | 12400系 特急車両を改造(4両1編成) |
| 注意事項 | 料理内容は食材の入荷状況で変更の可能性あり。運賃・発売日等は未定。 |
| 情報確認先 | 特設サイト |
以上が、近鉄グループが発表したレストラン列車「Les Saveurs 志摩」に関する公表内容の要旨と整理です。運行スケジュールの詳細や料金、発売情報については、近鉄の公式発表や特設サイトで今後案内される予定です。
参考リンク: