初音ミク V6ティザー公開　歌唱デモ『プリズム』を試聴可

ティザーページ公開──まずは歌唱デモ『プリズム』を公開

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社は、2025年10月31日（金）に新製品『初音ミク V6』のティザーページを公開しました。プレスリリースの配信日時は2025年10月31日 19時03分で、ティザーページ上では現在開発中の製品による歌唱デモ動画を試聴できます。

公開された歌唱デモの楽曲は『プリズム』（ろじ feat. 初音ミク）で、ページ上で実際の歌唱サンプルを確認できます。ティザーページのURLは以下です。

• https://sonicwire.com/product/virtualsinger/special/miku-v6

ティザーページの公開は、ユーザーやクリエイターに対して新バージョンの音色や歌唱表現の方向性を早期に提示する意図があり、デモ動画では開発中のボイスライブラリーがどのように機能するかを実際に確認できます。

ページ内にはデモのほか、関連する素材やダウンロード可能なプレスリリース用画像も用意されており、報道や紹介に利用できる旨が明記されています。

製品の概要と搭載予定の機能

『初音ミク V6』は、クリプトンが開発するVOCALOID版の最新作に位置付けられています。正式リリースは2026年上半期を予定しており、ティザーページ公開時点で示された仕様と提供計画の要点は以下のとおりです。

本製品は複数のボイスライブラリーを搭載予定で、リリース時には日本語・英語・中国語の各ライブラリーが想定されています。ただし中国語は正式リリース後の無償アップデートにて対応する見込みとされています。

対応言語

日本語、英語、（中国語は正式リリース後の無償アップデートにて対応予定）

搭載技術

VOCALOID6における新機能として、VOCALOID:AI（AI技術を用いた機能）が導入されます。これにより、より自然で流暢な多言語混在の歌唱が可能になることが期待されています。

正式リリース時期

2026年上半期を予定

また、既存のVOCALOID版『初音ミク』ユーザー向けに、無償で提供されるEarly Access版の配布が予定されています。配布対象や範囲は以下のとおりです。

• 対象: 旧来のVOCALOID版『初音ミク』シリーズのユーザー
• 内容: 『初音ミク V6』Early Access版（日本語ボイスライブラリーのみ）
• 提供時期: 2025年12月中旬頃を目処に無償提供予定

このEarly Access版は日本語ボイスライブラリーに限定された内容で、正式版のリリース前に新しい歌声合成の感触を試すことができるように設計されています。正式版ではAIを活用した合成機能や多言語対応がより拡張される想定です。

『初音ミク』の位置づけとこれまでの展開

『初音ミク』は2007年8月31日に発売された『VOCALOID2 初音ミク』が起点で、歌詞とメロディを入力することで歌わせることができる歌声合成ソフトウェアです。ヤマハの歌声合成エンジン「VOCALOID」を搭載した製品として始まり、インターネット上でのユーザー生成コンテンツの広がりを通じて、イラストや楽曲、ダンスなど多様な創作を生み出す文化現象へと発展してきました。

ソフトウェアとしての発展は続いており、現在は2つのエンジン系統が存在します。ひとつは本稿で扱うVOCALOIDエンジン搭載製品（VOCALOID版）、もうひとつはクリプトン独自開発のエンジンを搭載した製品（NT版）です。直近ではNT版の最新バージョンとして『初音ミク NT（Ver.2）』が2025年3月に正式リリースされています。

『初音ミク』は単なるソフトウェアの枠を超え、バーチャルシンガーとして国内外で幅広く認知されており、コンサートやグッズ展開、コラボレーションなど多方面で活動しています。代表的な関連イベントと実績は次のとおりです。

• 『初音ミク「マジカルミライ」』：2013年からの累計で58万人超を動員。2026年はOSAKA、TOKYO、HAMAMATSUの3都市で開催予定。
• 『HATSUNE MIKU EXPO』：これまでに46都市で111公演を実施。2025年11月にシリーズ初のアジアツアー、2026年には北米ツアーを予定。

これらのイベントやコラボレーションは、伝統芸能や著名アーティストとの共同企画などにも及び、国内外での関連コンテンツ展開が継続しています。

入手方法、関連サービス、企業情報のまとめ

『初音ミク V6』に関する追加情報や配布物、関連サービスは主にクリプトンが運営するダウンロードストア「SONICWIRE」を通じて案内されます。SONICWIREはソフトウェアや音源、サウンド素材を取り扱うプラットフォームで、プロ用途の音源から効果音・BGMまで幅広いラインナップを提供しています。

SONICWIREおよびクリプトンの公式アカウントは以下のとおりです。プレスリリースではこれらをフォローすることを案内しています。

• 公式WEBサイト: https://sonicwire.com/
• 公式X: https://x.com/cfm_sonicwire
• 公式YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/@cfm_sonicwire
• 公式Instagram: https://www.instagram.com/cfm_sonicwire
• 公式TikTok: https://www.tiktok.com/@cfm.sonicwire

プレス対応や取材に関する問い合わせ先も公開されています。取材・広報担当への連絡は以下のURLから行えます。

• 取材・広報担当お問い合わせ: https://www.crypton.co.jp/cfm/inquiry-media

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の基本情報もプレスリリースに明記されています。主な項目は次のとおりです。

会社名

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

代表者

代表取締役 伊藤博之

所在地

〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西4丁目1-1 日本生命札幌ビル11F

設立

1995年7月

コーポレートサイト

https://www.crypton.co.jp/

関連リンクとダウンロード素材

プレスリリースに付随する画像や素材はダウンロード可能で、報道用途向けに提供されています。関連リンクはティザーページのほか、初音ミクの歴史やPIAPROなどの参照先も案内されています。

参考情報としてプレスリリースは『初音ミクとは』の解説や、SONICWIREのサービス紹介を含め、音声合成や音楽制作に関するキーワードとあわせて配信されています。配布されている素材は報道目的での利用ガイドラインに従って利用することが想定されています。

要点の整理

ここまでで取り上げた情報を表形式で整理します。重要な日付、提供内容、技術面、関連サービスや企業情報を明確に示します。

以上が今回のプレスリリースから抽出した主要な情報の整理です。公開されたティザーページとデモ動画、Early Accessの提供予定、VOCALOID:AIの搭載など、技術面と提供スケジュールの両面が明示されています。追加情報や正式版の詳細はSONICWIREおよびクリプトンの公式アナウンスを通じて順次公開される見込みです。