11月22日配信決定 三谷かぶき第二作を映像で
ベストカレンダー編集部
2025年11月2日 21:55
歌舞伎絶対続魂配信
開催日:11月22日
歌舞伎座の舞台から配信へ──三谷かぶき第二作が映像で届けられる
2025年11月2日に歌舞伎座で初日を迎えた「吉例顔見世大歌舞伎」。夜の部で上演中の三谷かぶき第二作『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな』が、11月22日(土)にライブ配信されることが決定した。配信は17:50開演(予定)で、時刻は公演の状況により前後する場合がある。
今回の発表は松竹株式会社によるもので、ライブ配信の視聴料、販売期間、配信プラットフォーム、アーカイブ公開期間などの詳細が公表されている。ライブ配信は舞台の臨場感をそのまま映像で伝えることに加え、配信限定の特典映像も用意される。
原作と経緯:東京サンシャインボーイズの伝説的コメディが歌舞伎に
『歌舞伎絶対続魂 幕を閉めるな』の原点は、三谷幸喜が主宰した劇団・東京サンシャインボーイズが1991年に書き下ろしたコメディ『ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな』である。テレビ化もされたこの作品は劇団を代表する一作となり、再演の度に話題を呼んだ。
三谷幸喜は2006年に『決闘!高田馬場』などを経て、2019年に初めて「三谷かぶき」として歌舞伎座に登場した。第一弾は『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』であり、そこから6年を経て発表されたのが今回の第二作である。元のバックステージものの要素を踏まえつつ、歌舞伎として新たにブラッシュアップされた点が特徴である。
舞台設定とあらすじ:伊勢の芝居小屋「蓬莱座」で巻き起こる大騒動
今作の舞台は伊勢にある芝居小屋「蓬莱座」。劇中では、狂言作者・花桐冬五郎や座元・藤川半蔵らが、人形浄瑠璃で人気を博した『義経千本桜』を歌舞伎として上演しようとするところから物語が始まる。
山本小平次が演じる役に向けて準備が進められるが、次々にトラブルや大騒動が発生し、舞台の裏側を舞台にした群像劇が展開される。原作の「バックステージもの」としての魅力が歌舞伎の技法や演出と融合し、笑いと緊張が交錯する作品になっている。
登場人物の主要構成と舞台の特徴
登場人物は芝居小屋の関係者や役者たちが中心で、それぞれが舞台への熱意や矛盾を抱く群像として描かれる。演出は三谷幸喜が担当し、歌舞伎の様式美を活かしながらコメディ要素を徹底して磨き上げている。
舞台の演出や演技、音楽・音響などの舞台装置全体が物語のテンポを支え、観客は客席側・舞台裏側双方の視点で物語の進行を追うことになる。
キャスト、スペシャル映像、そして配信の詳細
出演者は豪華な顔ぶれが揃う。前作『月光露針路日本 風雲児たち』に続いて三谷と組む松本幸四郎、片岡愛之助、そしてこれまで三谷作品に数多く出演してきた中村獅童が名を連ねる。出演者たちは個性的な芝居小屋の人々をユーモラスかつ熱量をもって演じる。
ライブ配信だけの特典として、稽古の模様を収録したスペシャルメイキング映像が配信に含まれる。メイキングは舞台の“裏側”をさらに掘り下げる内容で、配信視聴者のみが閲覧できる。
配信・視聴に関する重要なポイント
視聴料金は4,830円(税込)で、そのうちシステム利用料が330円に相当する。アーカイブはライブ配信終了後から11月30日(日)23:59まで公開される。販売期間は11月2日(日)20:00 ~ 11月30日(日)21:00までで、購入後はアーカイブ配信中は何度でも視聴可能となる。
ライブ配信中は途中からの巻き戻しや追いかけ再生は出来ない仕様のため、ライブ中に見逃した部分はアーカイブで確認する必要がある。配信の開始時間は公演の進行により前後する場合がある点にも注意が必要である。
配信プラットフォームと申込開始日
配信は以下のプラットフォームで販売される。歌舞伎オンデマンドのストアページおよびイープラスの「Streaming+」を通じて購入できる。
- 歌舞伎オンデマンド ストア:https://kabukiondemand-japan.stores.play.jp
- イープラス「Streaming+」ページ:https://eplus.jp/kabuki_showmust/(受付開始は11月7日(金))
なお、同作『歌舞伎絶対続魂』は上演翌月の歌舞伎オンデマンドでの配信は予定していないと明記されているため、ライブ配信およびそのアーカイブ期間内に視聴手続きを行う必要がある。
視聴に際しての注意事項と公式情報へのリンク
ライブ配信に関する詳細は、歌舞伎ビト(公式)の案内ページおよびライブ配信公式X(旧Twitter)で確認できる。配信中の視聴方法やトラブル対応、アーカイブ視聴に関する案内も各サイトに掲載されている。
配信に関する公式情報は以下のリンクで確認できる。販売期間・開始日時・料金などは案内の通り実施されるが、やむを得ない事情で変更となる場合は公式サイトでの告知が優先される。
- ライブ配信詳細(歌舞伎ビト)
- https://www.kabuki-bito.jp/kabuki-contents/ondemand/news/cat1/6852.html
- ライブ配信公式 X(旧Twitter)
- どこでも歌舞伎ー松竹 舞台配信情報【公式】:https://twitter.com/dokodemo_kabuki
- 「吉例顔見世大歌舞伎」公演詳細
- https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/939
配信情報の要点を表で整理
以下に本記事で触れた配信に関する主要な情報を表でまとめる。視聴を検討する際の参考にしてほしい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 三谷かぶき『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな』 |
| 配信日時(ライブ) | 2025年11月22日(土)17:50 開演(予定。前後する場合あり) |
| 視聴料金 | 4,830円(税込)※うちシステム利用料 330円 |
| アーカイブ公開期間 | ライブ配信終了後 ~ 2025年11月30日(日)23:59 |
| 販売期間 | 2025年11月2日(日)20:00 ~ 2025年11月30日(日)21:00 |
| 配信プラットフォーム | 歌舞伎オンデマンド(ストア)/イープラス「Streaming+」※イープラス受付開始は11月7日(金) |
| 配信特典 | 稽古の模様を収録したスペシャルメイキング映像(配信限定) |
| 主要出演 | 松本幸四郎、片岡愛之助、中村獅童 ほか |
| 注意事項 | ライブ中は巻き戻し不可。アーカイブで見逃し部分を視聴可能。上演翌月の歌舞伎オンデマンドでの配信は予定していない。 |
| 公式案内 | https://www.kabuki-bito.jp/kabuki-contents/ondemand/news/cat1/6852.html |
以上が配信に関する主要事項の整理である。1991年の原作を土台に、三谷幸喜が歌舞伎として再構築した舞台は、舞台上と舞台裏が交錯する群像劇であり、ライブ配信と配信限定のメイキング映像を通じてその全体像を映像で追うことができる。視聴を検討する際は販売期間やアーカイブ公開期間、配信時の仕様に留意のうえ、公式案内の情報をあわせて確認することが推奨される。
参考リンク: