明治安田、保険料にPayPay対応　条件と注意点を解説

明治安田生命がPayPay決済に対応──導入の背景とリリース情報

明治安田生命保険相互会社と株式会社ネットスターズは、ネットスターズが提供するマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を通じて、PayPayによる保険料支払いに対応したことを発表しました。プレスリリースは2025年11月4日14時00分に配信されており、実運用は2025年10月29日から開始されています。

本件は、明治安田（本社：東京都千代田区、執行役社長：永島 英器）とネットスターズ（本社：東京都中央区、代表取締役社長CEO：李 剛）による連携がもたらすサービス拡充の一環です。今回の対応により、従来の支払い手段に加えて、利用者が日常的に使い慣れたコード決済を保険料支払いに利用できるようになります。

どの保険料がPayPayで払えるのか・具体的な利用条件

PayPay（正確にはPayPayアプリ上の残高種別「PayPayマネー」）を利用して支払える保険料の対象範囲は、プレスリリースで明確に示されています。対象となる代表的な保険料は初回保険料（第1回保険料・不足保険料等）および月掛保険料等のお支払いができなかった場合などです。

支払い手続きは明治安田のお客さま専用サイト「ＭＹほけんページ」から行います。支払いに利用できるPayPayの残高はPayPayマネーのみであり、PayPayマネーを使用するにはPayPayアプリ上での本人確認が必要です。PayPayマネー限定の決済に関する詳細はPayPay公式の説明を参照してください。

お支払い可能な保険料（明細）

プレスリリースに記載のとおり、支払い対象に含まれる主要な項目を列挙します。以下は本件で明記されたすべての対象項目です。

初回保険料

第1回保険料、初回に発生する不足保険料等を含みます。契約の初期段階で発生する支払いが対象です。

未払月掛保険料等の支払い

月掛保険料の支払いができなかった場合など、未納分の精算に利用可能です。

利用にあたっての注意点

必ずPayPayマネーの残高で支払う必要があり、その他の残高種別（PayPayボーナス等）は本対応の支払手段として利用できない点に注意が必要です。PayPayアプリの本人確認（本人確認書類の提出や手続き完了）が完了していることが条件となります。

支払い手続きは利用者自身が明治安田の「ＭＹほけんページ」にログインして行う形式で、窓口での代行や店舗での支払い方法とは異なります。利用方法や不明点はあらかじめ確認することが推奨されます。

StarPayとネットスターズ――技術基盤と提供形態

「StarPay」はQRコード決済、クレジットカード、電子マネー、ポイントなど多様なキャッシュレス決済に対応し、それらを一括で申し込み・管理できるマルチキャッシュレス決済ソリューションです。国内外合わせて50以上のサービスをサポートし、店舗のみならず自動販売機や無人店舗など多様な導入形態に対応しています。

ネットスターズは2009年創業以来、ゲートウェイ事業を中心に展開してきました。2015年にはQRコード決済サービス「WeChat Pay」を日本に代理店として初導入した実績があり、以降、複数の国内外コード決済を一括で導入・管理できる「StarPay」を展開しています。

StarPayの主な特徴

• QRコード、クレジットカード、電子マネー、ポイントに対応
• 国内外合わせて50以上の決済サービスに対応
• 店舗、無人店舗、自動販売機など多様な設置形態を支援
• 一括申し込みと集中管理が可能で、導入の手間を削減

StarPayの技術を基盤に、ネットスターズは多角的なサービス展開を行っています。詳細は公式サイト（https://www.netstars.co.jp/）を参照することで、導入事例や対応サービスの一覧を確認できます。

明治安田生命の方針と今回対応の意義

明治安田生命は経営理念に「確かな安心を、いつまでも」を掲げる相互会社です。長期に安定した経営を行うとともに、お客さま一人ひとりの人生に寄り添うアフターフォローの提供を目指しています。社会的課題として超高齢社会の進展に伴う健康寿命の延伸や社会保障費の抑制があり、その対策の一環として「みんなの健活プロジェクト」を通じた健康寿命の延伸に注力しています。

今回のPayPay導入は、決済手段の多様化によって利用者の利便性を高める取り組みであり、デジタル決済を日常的に利用する世代にとって保険料支払いのハードルを下げる効果が期待されます。一方で、PayPayマネー限定という制約があるため、利用可能な顧客層は残高利用や本人確認の有無によって変わります。明治安田とネットスターズは今後もStarPayを通じて顧客ニーズに応える決済サービスの提供を続けるとしています。

なお、プレスリリースではQRコードに関する記載として、QRコードが株式会社デンソーウェーブの登録商標であることも明記されています。これはQRコード表記に関する標準的な注記です。

関係各社の概要

株式会社ネットスターズ

2009年創業。ゲートウェイ事業を展開し、2015年にWeChat Payを日本で初めて代理店として導入。マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を展開。公式サイト: https://www.netstars.co.jp/

明治安田生命保険相互会社

経営理念「確かな安心を、いつまでも」を掲げる相互会社。長期安定経営とお客さまへのアフターフォローを重視。「みんなの健活プロジェクト」を通じた健康寿命の延伸に注力。公式サイト: https://www.meijiyasuda.co.jp/index.html

要点まとめ（項目別一覧）

以下の表に、本記事で取り上げた内容を項目ごとに整理しています。表を参考にすれば、今回のPayPay対応に関する主要事項が一目で把握できます。

表は本記事で扱った全ての主要情報を整理しています。支払い利用を検討する際は、PayPayの残高区分や本人確認の要否、明治安田の「ＭＹほけんページ」からの手続き方法などを事前に確認することが重要です。この記事はプレスリリースの内容を基に、対応対象・条件・関係企業の概要を整理した報告です。