不二貿易の卓上コレクションケース、累計1,200万円突破

卓上コレクションケースの累計出荷額が1,200万円を突破した背景

家具・インテリア雑貨の企画・卸売を行う不二貿易株式会社（本社：福岡県北九州市、代表取締役：田坂 良祐）は、卓上タイプのコレクションケースの累計出荷額が1,200万円を突破したと2025年11月5日14時30分に発表しました。発表日は2025年11月5日で、プレスリリース本文は同日に公表されています。

不二貿易は大型のガラスコレクションケースにおいて大手通販サイトでトップシェアを占める企業です。その同社が、カプセルトイや小さなフィギュアを対象にした卓上サイズのコレクションケースに注力し、初の卓上ガラスケースを2024年4月に開発・発売したこと、さらに扱いやすさを重視したアクリル製の卓上コレクションケースを2025年6月に導入したことが、今回の累計出荷額達成の直接的な要因として示されています。

発表の要点と日時

プレスリリースは不二貿易株式会社より2025年11月5日14時30分に発表され、発表の要点は以下の通りです。

• 卓上型コレクションケースシリーズの累計出荷額が1,200万円を突破
• 2024年4月に卓上ガラスコレクションケースを初めて発売
• 2025年6月にアクリル製の卓上ケースを追加しラインナップを強化

以上の要点は、同社の既存の大型コレクションケースでの実績と、卓上ニーズの高まりに応じた製品展開が結びついて生まれた結果です。

カプセルトイ市場の拡大と「飾って愛でる」文化の変化

一般社団法人 日本カプセルトイ協会の調査によれば、2024年のカプセルトイ市場規模は製造元出荷ベースで約1,410億円に達しており、わずか2年間で約2倍に拡大したと報告されています。こうした市場の拡大は、平成ブームの再来を利用した話題性や、カプセルトイ自体の品質向上に支えられています。

消費者の行動も変化しており、単に集める段階から「飾って見せる」段階へとフェーズが進んでいます。SNSでの情報発信がその一役を担っており、Instagramのハッシュタグ「#ガチャ活」は2025年10月23日時点で13.9万件超の投稿が確認されています。購入後に持ち歩いたり、見せ方を工夫して発信する動きが、コレクションを飾るための収納・展示商品への需要を後押ししています。

市場動向が意味すること

カプセルトイの品質向上と大人のコレクター層の拡大は、コレクションを日常空間に溶け込ませるためのニーズを生み出しました。消費者はただコレクションを保有するだけでなく、手軽に飾れる・見せられる・手入れしやすい方法を求めています。

この文脈で不二貿易が開発した卓上タイプのガラスおよびアクリルコレクションケースは、従来の大型ケースにはなかった“手軽さ”と“日常使いの適合性”を持ち合わせています。

ユーザーが抱える3つの課題と製品による解決策

不二貿易は、製品購入者のレビューやSNS投稿を分析し、カプセルトイ購入後に多くのコレクターが直面する3つの課題を抽出しました。以下に各課題とそれに対するコレクションケースの具体的な対策を記載します。

課題1：ホコリ問題とコレクションの「死蔵化」への対処

消費者の声としては「むき出しで飾るとすぐホコリがたまり掃除が大変」「しまい込むと見返さなくなりコレクションが死蔵化する」といった指摘がありました。

不二貿易の卓上ガラスコレクションケースは、すき間を抑えた構造でホコリの侵入を軽減する設計と、透明で卓上サイズのためリビングやデスクに手軽に設置できるという特徴があります。これにより「守りながら毎日愛でる」体験を提供しています。

課題2：破損・安全性への懸念への対応

購入者からは「揺れや振動で倒れて破損する」「自立しにくいフィギュアがきれいに整列しない」といった不安が挙がっていました。

不二貿易では、アクリルタイプに透明のフィギュア固定用シールを付属し、フィギュアを安定して固定できるようにして落下や転倒を防止しています。大型のガラスコレクションケースにはケース本体を壁面に固定できる転倒防止具を付属して、安全性への配慮を行っています。

課題3：視覚的な「ごちゃつき」と統一感の欠如

「サイズや色がバラバラで雑多に見える」「おしゃれな空間に飾ると『オタク感』が出てしまう」といった指摘に対しては、ケース自体のデザインが解決策となります。

不二貿易のケースはシンプルなデザインを採用し、コレクションを邪魔しない設計にしています。アクリルタイプはPOPな色合いも用意し、コレクション群に視覚的なまとまりを与えて、明るくおしゃれな見せ方に昇華させます。

製品ラインナップ詳細、年末に予定する新製品、会社概要

プレスリリースでは製品の詳細スペックと、今後の発売予定についても明記されています。ここでは製品ごとのカラー、サイズ、JANコードを含む詳細情報を整理します。

また、同社は創業から60年以上にわたる事業経験を有しており、既存製品群や新ブランド展開に関する情報も含めて紹介します。

現在の製品ラインナップ（仕様とJAN）

以下はプレスリリースに記載された各製品のカラー、サイズ、JANコードを具体的に列挙したものです。

年末に向けた新製品の予定

プレスリリースでは、今年12月に木目調の卓上コレクションケースを発売予定であると明記しています。木目調の導入により、より幅広いインテリアに合わせやすく、温かみのある見え方でコレクションを演出すると説明されています。

同社はこの発売時期を、クリスマスや一年の節目での贈り物需要に重ね合わせた案内として提示しており、コレクションの整理・ディスプレイ用途に適する製品展開であると位置づけています。

会社概要と事業背景

不二貿易は創業から60年以上にわたり、家具やインテリア雑貨の企画、輸入、販売を手掛けています。長年の取引経験と広範なネットワークを活かし、自社開発製品を多数展開してきました。

代表的な事業実績として、ガラスコレクションケースは大手通販サイトでのトップシェアを誇り、15年以上にわたって支持されているカラーボックスなどのロングセラーブランドを有しています。近年はぬいぐるみ雑貨やペット商品など新ブランドも展開しており、デザイン性、品質、価格のバランスにより多くのユーザーから支持されています。

会社名

不二貿易株式会社

所在地（本社）

福岡県北九州市若松区大字安瀬64-36

設立

1964年（昭和39年）8月

代表取締役

田坂 良祐

事業内容

家具・雑貨などの輸入および卸売

販売先

全国の家具店や量販店、インテリアショップやECサイトなど

本記事のまとめと主要データの整理

以下は本稿で触れた主要な数値や日付、製品ラインナップを整理した表です。発表内容を時系列と仕様で確認することで、今回の累計出荷額1,200万円達成の要因と製品の選択肢が把握しやすくなります。

以上が不二貿易が今回発表した卓上コレクションケースに関する主要な情報の整理です。市場規模の拡大、ユーザーの「集める」から「飾って見せる」への嗜好変化、購入者が抱える3つの課題への具体的な対策、製品仕様と今後の投入予定まで、プレスリリースに記載された内容を網羅してまとめました。