横浜赤レンガ倉庫で3D体験──KDDIがデジタルツイン実証

赤レンガ倉庫デジタル実証

開催期間:11月7日〜3月31日

赤レンガ倉庫デジタル実証
デジタルツインって具体的に何ができるの?
3Dで実際の店舗や空間を再現し、来館前に座席配置や景観、料理の雰囲気を直感的に体験できる。アクセスや滞在時間、予約数などを計測して来訪誘因を定量評価する技術です。
実証に参加すると何がもらえるの?
本実証の参加者にはリアル店舗で使える体験者限定クーポンが提供される。ただし特典内容は予告なく変更・終了する可能性があり、実施期間は2025/11/07〜2026/03/31です。

横浜赤レンガ倉庫で進むデジタルツインの実証──目的と期待される効果

KDDI株式会社は、デジタルツインプラットフォーム「TwinCraft for Biz」を用いて、三菱商事都市開発株式会社が実施する横浜赤レンガ倉庫での実証実験(本実証)に協力します。プレスリリースは2025年11月7日13時00分に公開され、実証開始日も同日となっています。

本実証の主目的は、3Dで再現したバーチャル店舗を通じて来訪動機の醸成効果を検証する点にあります。デジタルツインが、実際の来店や予約行動に与える影響を定量的に把握することが狙いです。

横浜赤レンガ倉庫での集客実証にデジタルツインを提供 画像 2

実証が目指すポイント

実証では、遠方在住や来訪が困難な利用者に対して、施設の空間価値や提供されるサービスを事前に体感させることで、リアルな来店への誘引を図ります。都市空間設計やスマートシティ化に向けた知見の獲得も重視されます。

検証ではアクセス数、滞在時間、バーチャル経由でのリアル店舗予約数などの指標を収集・分析します。これらのデータをもとに、BtoCおよびBtoBでの活用可能性を評価します。

横浜赤レンガ倉庫での集客実証にデジタルツインを提供 画像 3

バーチャル化される店舗と体験の詳細

本実証で3Dバーチャル化されるのは、横浜赤レンガ倉庫内の2店舗、「Re:Wharf(リワーフ)」「Disney HARVEST MARKET By CAFE COMPANY」です。どちらの店舗も店舗独自の空間演出や食体験を重視する点が特徴で、来訪前に具体的なイメージ形成が行えるように再現されます。

バーチャル化により、座席配置・見える景観・提供される料理や個室の雰囲気などを直感的に確認できる設計です。実際の来店に近い体験を3D空間で提供することにより、来店の意思決定にどう影響するかを観測します。

対象店舗ごとの特徴(デジタルツインで再現)

Re:Wharf(リワーフ)

高級ステーキや新鮮なシーフードを提供するレストランで、横浜港を望む開放的なロケーションが特徴です。利用者は座席や料理、景観のイメージを来訪前に得ることで、特別な日などの利用を検討しやすくなります。

バーチャル店舗URL:https://user.k-d2.kddi.com/rewharf / 店舗公式HP:https://rewharf.jp/

Disney HARVEST MARKET By CAFE COMPANY

「心も体も満たされるDisneyの食体験」をテーマとし、ディズニーキャラクターをモチーフにした健康志向のフードメニューや個性豊かな個室を備えます。視覚的に楽しめる空間がファミリーやカップルに人気です。

バーチャル店舗URL:https://user.k-d2.kddi.com/disney_harvest_market / 店舗公式HP:https://d-harvestmarket.com/

実証の実施期間、測定項目、参加者特典

本実証は2025年11月7日から2026年3月31日まで実施されます。期間中に得られる利用データを通じて、デジタルツインが来店行動に与える効果を検証します。

実証で収集・分析される主な指標は以下の通りです。これらのデータを組み合わせて因果関係や行動変容の傾向を評価します。

  • バーチャル店舗へのアクセス数
  • ユーザーあたりの滞在時間
  • バーチャル店舗経由でのリアル店舗予約数
  • 来訪動機の変化(アンケート等の主観データ)

参加者向けの特典について

本実証に参加した利用者には、リアル店舗などで使える体験者限定クーポンが提供されます。ただし、特典は予告なく変更または終了する可能性があります。

特典の提供は来訪誘導の一手段として位置付けられ、バーチャル体験が実際の消費行動にどのように結びつくかの一要素として評価されます。

TwinCraft for Bizの機能と三菱商事都市開発の役割

TwinCraft for Bizは、現実の施設・店舗をデジタルツイン化し、3D空間で直感的に体験できるプラットフォームです。来館前に空間や景観を把握できることにより訪問動機を高め、店舗誘致や販促施策など多面的な活用が想定されます。

KDDIは本サービスのユースケースを蓄積し、都市空間の最適設計やスマートシティの実現を目指すとしています。今回の実証はその一環です。

三菱商事都市開発の事業領域と本実証での役割

三菱商事都市開発は「構想力と実現力で、都市の未来を育む。」をPurposeに掲げ、インダストリアル領域とリテール・エンターテインメント領域を中心に不動産・都市開発を行っています。横浜赤レンガ倉庫でのイベント事業やアリーナの開発など、多様な事業に取り組んでいます。

本実証では施設の管理者・運営者として、実施環境の提供と来訪者データの活用協力を行い、デジタルツイン導入による実務的な可能性を検証します。

関連情報とまとめ

本実証に関する詳細は横浜赤レンガ倉庫の特設ページで公開されています。特設ページのURLは次の通りです:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/170

本稿では、プレスリリースに含まれる全情報を整理してお伝えしました。以下の表に本記事で取り上げた主要な情報をまとめます。

項目 内容
発表元 KDDI株式会社(代表取締役社長 CEO:松田浩路)
プレスリリース日時 2025年11月7日 13:00
実証実施主体(会場運営) 三菱商事都市開発株式会社(代表取締役社長:森田憲司)
実施期間 2025年11月7日~2026年3月31日
実施場所 横浜赤レンガ倉庫(特設ページ:リンク
対象店舗 Re:Wharf(リワーフ)/Disney HARVEST MARKET By CAFE COMPANY
使用プラットフォーム TwinCraft for Biz(KDDIのデジタルツインプラットフォーム)
主な測定項目 アクセス数、滞在時間、バーチャル経由予約数、アンケートによる来訪動機の変化等
参加特典 体験者限定クーポン(リアル店舗等で使用可能、内容は予告なく変更・終了の可能性あり)
関連リンク(バーチャル店舗) Re:Wharf:https://user.k-d2.kddi.com/rewharf
Disney HARVEST MARKET:https://user.k-d2.kddi.com/disney_harvest_market
カテゴリー・キーワード キャンペーン/旅行・観光/キーワード:赤レンガ倉庫、横浜、デジタルツイン、実証実験、ディズニー、グルメ

以上が本実証実験に関する要点の整理です。プレスリリースでは画像素材や関連ダウンロードも提供されており、視覚資料を交えて詳細を確認できます。実証の期間中に収集されるデータは、デジタルツインの都市空間への適用や来訪促進施策の設計に資する基礎情報となる見込みです。

参考リンク: