11/12開幕 第1回リサイクルテック ジャパンの見どころ

第1回リサイクルテック

開催期間:11月12日〜11月14日

第1回リサイクルテック
展示会に行けば具体的に何が見られるの?
廃棄物を資源化する最新技術や製品が一堂に会します。キヤノンのプラスチック判別装置や再生PETのHELIX™、抗菌リサイクル袋、廃灰由来の人工石などの実機デモや技術説明が見られます。
一般でも参加できるの?取材はどうすればいい?
はい、一般来場は主催の公式案内から事前登録で参加可能です。取材希望は事務局へ申し込みをすれば出展社インタビューやデモ撮影のスケジュール調整に対応してもらえます。

廃棄から活用へ転換する潮流:展示会が示す政策と産業の接点

RX Japan株式会社は2025年11月7日16時30分、廃棄物を「処理」する対象から「活かす」資源へと位置づけ直すことを主題とした展示会「第1回 リサイクルテック ジャパン」を、2025年11月12日(水)から14日(金)まで幕張メッセ(1~8ホール)で初開催すると発表しました。開催時間は各日10:00~18:00、最終日のみ17:00終了となります。

背景には資源価格の高騰、廃棄物量の増加、そしてGX(グリーントランスフォーメーション)や脱炭素への対応があり、経済産業省の資源自律経済戦略や環境省の循環型社会形成推進基本計画がこの流れを後押ししています。こうした社会的要請を受け、従来は有効活用が難しかった素材に対して新たな技術で価値を回復する動きが活発化している点が本展示会の意義です。

“捨てる”から”活かす”へ──循環型社会を動かす、素材リサイクルの最前線 画像 2

政策と産業が交差する場としての位置づけ

行政レベルの方針と産業界の技術革新が合流することで、廃棄物を再資源化するビジネスモデルや設備投資の合理性が高まりつつあります。展示会はその現状を可視化する場となり、企業や自治体、研究機関が実地の技術を持ち寄ります。

出展規模は、同時開催展を含めて出展社数1,050社を見込んでおり、素材リサイクルや高機能素材、電子ディスプレイ、光・レーザー技術など関連分野が一堂に会します。主催はRX Japan株式会社です。

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具体的な技術と製品:出展社が示す再資源化の多様性

会場では、廃棄物を原料にした製品や、素材そのものに機能を付与する技術、未選別廃プラの大規模処理設備など、多様なソリューションが展示されます。以下に、プレスリリースで紹介された出展社と主な製品・技術の特徴を漏れなく記載します。

各社の取り組みは、素材の再評価・回収・加工・再投入というサプライチェーンの各段階に対応しており、産業的な実装可能性と環境側面の両面で注目される内容です。

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出展社と出展製品の詳細

ここではプレスリリースに記載された出展社ごとの製品説明を、記載順のまま具体的にまとめます。表現は原文の要旨を保持しています。

  • FKGコーポレーション

    燃焼灰を再資源化して作る機能性人工石「お陰石®」。吸水性・浄水性・CO₂吸収力に優れ、地盤の液状化や浸食に対する耐性を備える点が特徴です。強度は天然材の5倍、高吸収性は6倍で、災害対応・作業効率向上に寄与する技術として紹介されています。

    循環型社会と防災を両立させる新たなビジネスの可能性を示す製品として掲示されます。

  • 豊田通商株式会社

    三陸沖で生産される国内わかめの約70%を背景に、従来廃棄されてきた硬い元茎部位を回収し、有効成分を抽出してバイオ素材化する取り組みを紹介します。海藻をパウダー化し、合成皮革への応用を実現した点がポイントです。

    この手法はブルーカーボン生態系の保全にも寄与する取り組みとして説明されています。

  • 株式会社yuni

    企業から発生する副産物や廃棄物をデータベース化し、再利用を希望する他企業とマッチングするクラウドサービスを提供しています。廃棄コストの削減と再生素材の安定調達を同時に実現する仕組みとして位置づけられます。

    プラットフォーム型のソリューションにより、これまで処分されていた副産物を新たな資源へと変換する点が強調されます。

  • ネクサスマテリアルズ ジャパン

    リサイクルPEを100%使用したゴミ袋を展示。さらに世界初の特許技術により、薬剤を表面に塗布するのではなく素材自体に抗菌機能を付与することが可能で、効果は最長1年間持続し、摩耗や洗浄でも失われにくい点が特長です。

    製品そのものに機能を組み込むアプローチは、衛生面の要求がある用途において再生素材の採用を促進する可能性があります。

  • キヤノン株式会社

    黒色を含むプラスチック片の判別が難しい点に着目し、見分けが難しい黒色プラスチックを一括で高精度に判別できる分析装置を初公開します。回収されたプラスチックをリアルタイムで材質ごとに選別するデモも実施予定です。

    実質的には「素材の目利き」を機械が担うという表現が当てはまり、選別精度の向上はリサイクル効率の改善に直結します。

  • ペットリファインテクノロジー株式会社

    使用済みペットボトルから再生PET樹脂「HELIX™」を製造し、再びボトルへと戻す取り組みを紹介します。ケミカルリサイクル技術により、使用後も再びHELIX™に戻すことが可能で、資源を何度も循環させる社会の実現を目指す概念的な命名が示されています。

    「螺旋(HELIX)」のように繰り返し循環するプロセスを、技術基盤で支える点が強調されています。

  • J&T環境株式会社

    1日200トンの使用済みプラスチックを処理できる国内最大級の施設を紹介します。自治体や事業者から回収された未選別の廃プラを焼却せずにマテリアル・ケミカルリサイクルで再資源化する設備であり、圧倒的スケールと技術力が現場を変える要素として説明されています。

    地域と連携したごみゼロ社会の実現に向けた取り組みの一環として、実証的な処理能力が示されます。

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展示会の構成と参加・取材に関する案内

第1回 リサイクルテック ジャパンは、同時開催展として「第16回 高機能素材 Week」「第35回 FINETECH JAPAN -電子ディスプレイ産業展-」「第25回 Photonix -光・レーザー技術展-」が開かれ、関連分野の技術や製品が相互に接続する構成とされています。主催はRX Japan株式会社です。

出展社数は同時開催展を含めて1,050社を見込む大規模展であり、各社による技術デモや製品初公開の場が設定されています。キヤノンの分析装置の初公開や各社のデモンストレーションが予定されています。

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来場と取材の手続き

プレスリリースでは取材申し込みの案内があり、出展社へのインタビューや製品デモンストレーションの撮影を希望する場合、事務局側でスケジュール調整が可能であると明記されています。事前に取材対象やテーマの相談にも応じる旨が示されています。

一般来場希望者の登録は、主催側の案内ページから行うことができます。関係する情報は公式案内に掲載されており、詳細は以下のリンクから確認できます。

展示会公式(来場登録・詳細案内)

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開催概要の要点

以下はプレスリリースで明示された開催概要の要点です。日時・会場・主催・同時開催展など、運営面の主要事項を整理しています。

展示会名
第1回 リサイクルテック ジャパン
会期
2025年11月12日(水) – 14日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会場
幕張メッセ 1~8ホール
主催
RX Japan株式会社
同時開催展
第16回 高機能素材 Week/第35回 FINETECH JAPAN -電子ディスプレイ産業展-/第25回 Photonix -光・レーザー技術展-
出展社数見込み
1,050社(同時開催展含む)
プレスリリース発表
RX Japan株式会社 2025年11月7日 16時30分

整理表:展示会の主要情報と出展技術の要点

以下の表に、本記事で取り上げた展示会の主要情報と、プレスリリースで紹介された主な出展製品・技術の要点をまとめます。出展各社の技術的特徴と会期・会場などの開催情報を一覧化しています。

項目 内容
展示会名 第1回 リサイクルテック ジャパン
会期 2025年11月12日(水) – 14日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会場 幕張メッセ 1~8ホール
主催 RX Japan株式会社
出展社数(見込み) 1,050社(同時開催展含む)
FKGコーポレーション 燃焼灰を再資源化した機能性人工石「お陰石®」。強度は天然材の5倍、高吸収性は6倍。吸水性・浄水性・CO₂吸収力を有し、防災と循環型社会の両立を図る。
豊田通商(株) 三陸沖のわかめの元茎部位を回収・抽出してバイオ素材化。海藻パウダーを合成皮革に応用し、ブルーカーボン生態系の保全へ貢献。
(株)yuni 副産物や廃棄物をデータベース化して企業間でマッチングするクラウドサービス。廃棄コスト削減と再生素材の安定調達に寄与。
ネクサスマテリアルズ ジャパン リサイクルPEを100%使用したゴミ袋。素材自体に抗菌機能を付与する世界初の特許技術を導入し、効果は最長1年間持続。
キヤノン(株) 黒色を含むプラスチック片を高精度に判別する分析装置を初公開。回収プラスチックを材質ごとにリアルタイム選別するデモを実施。
ペットリファインテクノロジー(株) 使用済みペットボトルから再生PET樹脂「HELIX™」を製造し、再びボトルへ戻すケミカルリサイクルを実現。何度も循環することを目指す。
J&T環境(株) 1日200トン処理可能な国内最大級施設。未選別廃プラを焼却せずにマテリアル・ケミカルリサイクルで再資源化。
関連キーワード/カテゴリー リサイクル、廃棄物、循環型社会、再利用、資源、素材、GX、脱炭素、展示会、幕張メッセ/電気・ガス・資源・エネルギー、鉄鋼・金属・ガラス・土石・ゴム
公式案内(来場登録) https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp/visit/rtj.html?utm_campaign=prtimes_251107&utm_medium=other&utm_source=other
発表日時 RX Japan株式会社 2025年11月7日 16時30分

以上がプレスリリースの要旨および出展内容の整理です。展示会は政策的背景と民間の技術の接点を示す場として設計されており、廃棄物を資源として再定義する取り組みが多面的に提示される予定です。取材希望や詳細は主催の案内ページで確認できます。

参考リンク: