11/29トーク付き開業 築150年の古民家宿『助七』

助七オープン

開催日:11月29日

助七オープン
予約はもうできるの?
はい。公式サイトで既に予約受付中です。助七は1日1組の一棟貸しで定員〜6名、料金は一棟66,000円〜(夕朝食はオプション)。チェックイン15:00、チェックアウト10:00。問い合わせはメールか電話で。
泊まるとどんなことが体験できるの?
藍染や草木染、石徹白民衣づくりなど手仕事体験が楽しめます。藍染は5〜9月、草木染と民衣づくりは通年。民具ギャラリーや囲炉裏のある古民家の暮らしを体感できます。

山里・石徹白で再生された暮らしの宿『助七』誕生

石徹白洋品店株式会社(本社:岐阜県郡上市、店主:平野馨生里)は、従来のアパレル事業に加えて宿の運営を開始し、2025年11月に築150年の古民家をリノベーションした一棟貸しの宿『助七(すけしち)』をオープンしました。公式サイトでは予約受付を開始しており、宿の運営を通じて地域の暮らしと建物を保存・継承する取り組みを進めます。

開業にあたっては単に建物を残すだけでなく、石徹白でかつて営まれてきた暮らしの空間や生活の知恵を取り戻し、その場で実際に暮らしが営まれる形で集落としての存続を目指すという意図が明確に示されています。石徹白洋品店が手がけてきた服作りと地域活動の延長線上に立つ新たな試みとしての宿事業です。

  • 施設名:石徹白洋品店の宿・助七(すけしち)
  • 所在地:岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
  • 電話番号:0575-86-3808(平日10:00-16:00)
  • 予約サイトhttps://itoshiro.org/pages/sukeshichi
クラファン目標達成率220%支援金額1,000万以上!人口200人を切った縄文時代からの山奥地域・石徹白にて、集落の形を未来に残すための宿『助七』をオープン 画像 2

クラウドファンディングと地域の取り組み:350名の支援で実現した改修

『助七』の開業は、地域の暮らしと建築を守るためのクラウドファンディングによって実現しました。石徹白洋品店は今回の宿事業のためにクラウドファンディングを実施し、目標金額500万円に対して支援金額は1,000万円を超え、350名の支援者からの寄付により達成率は約220%に達しました。単なる建物保存ではなく、暮らしの復元とコミュニティの継続を目的とした資金使途が支持を集めた結果です。

石徹白は岐阜県郡上市の最西奥に位置する小さな山里で、縄文時代からの営みを受け継ぐ地域です。白山信仰に結びつく歴史的背景を持ちますが、過疎化も深刻で、昭和30年代に約1,200人いた人口は現在200人を切るまでに減少しました。隣集落までの距離が約14キロと離れており「陸の孤島」と評されることもありますが、そこに残る暮らしの知恵や心のあり方は現代社会にとって重要な示唆を含んでいます。

クラウドファンディングの主旨
・古民家のリノベーション費用および地域の暮らしを残すための活動資金
・地域に根ざした雇用創出(石徹白洋品店の事業継続と連携)
・滞在を通じて伝統技術や手仕事を体験できる場の整備
結果
・目標500万円に対し支援1,000万円以上(350名)
・達成率:およそ220%
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建物の構成と滞在で得られる体験

『助七』は築150年以上の板張りの古民家を活かした一棟貸しの宿です。玄関から馬小屋、屋根裏の「つし」、囲炉裏のある「うちんなか」、畳の「でい」、仏間の「おくのでい」へと続く、石徹白らしい間取りをそのまま残しています。暮らしの痕跡を感じられる配置は、滞在者がそのまま生活の一部に参加するような感覚をもたらします。

古民具や手仕事で作られた生活道具は館内に展示され、自由に観覧できます。屋根裏のギャラリースペース『つし』からの眺望も滞在の魅力の一つです。滞在者は建物とそこに宿る時間の重なりを体験することができます。

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空間の詳細

以下は各室の概要です。名前は石徹白の在来の呼称を踏襲しています。

  • うちんなか(広間):リビング・ダイニング・キッチンとして使用。
  • 書斎(元子ども部屋):静かな作業や読書のための空間。
  • でい(畳の部屋):くつろぎのリビングスペース。
  • おくのでい(元仏間):ベッドを設置した寝室。
  • Gallery つし(屋根裏):民具ギャラリー、2階からの眺望を楽しめる。
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食事と体験プログラム

食事は石徹白の飲食店『MAGOEMON』と提携し、季節の食材を使った体にやさしい献立を提供します。郡上の郷土料理である「けいちゃん」、冬季には石徹白特有の漬物や肉漬け、鍋料理など、地域色の強いメニューを選択可能です。夕朝食はオプションで、予約時に有無を選べます。

体験プログラムは滞在と併せて提供されます。藍染は5月から9月に、草木染めと石徹白民衣づくりは通年で講座が開催されます。服作りや染色といった手仕事に没頭する時間が、宿泊と結びつく形で用意されています。

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オープン記念トークイベントと運営チームの紹介

一棟貸し宿『助七』のオープンを記念して、2025年11月29日(土)にオープン記念のトークイベント(お話し会)が開催されます。受付は13:00、開始は13:30で15:00終了予定、会場は東京都台東区池之端の元料亭『ふるかわ庵』です。参加費は3,000円(お茶代込み)で、事前予約が必要です。

トークの登壇者は設計を担当した藤沢百合(スタジオ伝伝)と、石徹白洋品店店主の平野馨生里です。両氏は設計や地域移住、服作りを通じて地域再生に関わってきた実務者であり、宿づくりの背景や地域との関係性について具体的に語ります。

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お話し会の詳細

日 時:2025年11月29日(土) 13:00受付開始 13:30開始(15:00終了予定)

会 場:ふるかわ庵(元料亭) 東京都台東区池之端4-15-7

参加費:3,000円(お茶代込み)*要予約(こちらのサイトでご注文ください:https://itoshiro.org/pages/sukeshichi

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登壇者プロフィール

以下に登壇者の略歴を示します。両者ともに地域の現場での実践経験が豊富です。

藤沢百合(設計士:スタジオ伝伝)

1975年岡山市生まれ。中学時代から横浜・東京で暮らし、大学では心理学を専攻した後、新築マンション建設の不動産会社で用地仕入れ等を担当しました。その後、古民家活用を学ぶため建築を再履修し、リノベーション会社で設計と不動産を兼務しました。

2014年に独立し、岐阜の郡上八幡を拠点に移住。東京との二拠点で設計・不動産・宿泊業を行い、古民家を活かした一棟貸し宿の設計・運営実績として『Art & Hotel 木ノ離』や『Private stay 水ノ理』などがあります。石徹白洋品店の衣服をルームウェアとして採用するなど、服と設計現場を横断する関係性もあります。

平野馨生里(石徹白洋品店店主)

1981年岐阜県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後にPR会社へ就職し、その後Uターンして郷里での地域づくりに従事。2011年に石徹白へ移住し、2012年に石徹白洋品店を創業しました。

地域に伝わる野良着(たつけ)をリデザインし、地元の植物で草木染や藍染を行うほか、自然の中での子育てや地域活動を続けています。地域を基盤とした服づくりと地域活性化の取り組みが評価され、外部でも注目される存在となっています。

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要点の整理とお問い合わせ先

本文で述べた宿『助七』の主要情報を以下の表で整理します。表の後に本文のまとめとなる自然な文章で締めくくります。

項目 内容
施設名 石徹白洋品店の宿・助七(すけしち)
所在地 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
運営 石徹白洋品店株式会社(本社:岐阜県郡上市、店主:平野馨生里)
開業時期 2025年11月(オープン記念トーク:2025年11月29日)
建物 築150年以上の板張り古民家(馬小屋、つし、うちんなか、でい、おくのでい 等)
宿泊定員 〜6名(1日1組限定)
宿泊料金 一棟66,000円〜(変動あり、夕朝食はオプション)
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00〜/チェックアウト 〜10:00
クラウドファンディング 目標500万円に対し支援1,000万円以上(350名、達成率約220%)
食事 MAGOEMONと提携(郷土料理けいちゃん、冬の漬物・肉漬け・鍋など)
体験 藍染(5月〜9月)、草木染・民衣づくりは通年
予約・問い合わせ 予約サイト:https://itoshiro.org/pages/sukeshichi
メール:media@itoshiro.org
TEL/FAX:0575-86-3808(平日10:00-16:00)
関連情報 石徹白洋品店の活動は2022年『第12回地域再生大賞』準大賞受賞、英国ロンドンで開催の展示『MINGEI: ART WITHOUT HEROS』にて紹介

地域固有の暮らしや建物を残すという目的のもと、石徹白洋品店は衣服製作で培ってきた技術と地域知見を宿事業へと拡張しました。クラウドファンディングで得た資金は改修と滞在プログラムの充実に使われ、宿『助七』は一棟貸しという形で石徹白の暮らしに触れる拠点として稼働します。問い合わせや予約は上記の連絡先・予約サイトから可能です。

参考リンク: