孫子の教えを地方ブランディング化、イマジナ講演で実践手法を解説

地方で勝つブランディング

開催日:11月10日

地方で勝つブランディング
どうやって地方の資源を自分の会社の強みに結びつければいいの?
地域資源×自社の強み×物語の掛け算で組み立てるのが基本。市場(敵)分析と自社(己)の評価軸を明確にし、提示されたフレームや事例、ツールで実務的に落とし込むと現実的な差別化になる。
山梨県の支援って具体的に何が受けられるの?
補助制度や支援メニューの案内、拠点確保や資金調達の相談、申請手続きのサポートなどが受けられる。個別相談会では担当者が事業計画に即した実務的な助言を行ってくれる。

孫子の教えを地方ブランディングに落とし込む――「敵を知り、己を知る」戦略の実践

2025年11月10日、株式会社イマジナ代表取締役の関野吉記氏が、山梨県産業政策部スタートアップ・経営支援課主催の起業家勉強会(会場:SHIBUYA QWS)に特別講師として登壇し、地方発スタートアップが生き残り、差別化するためのブランディング戦略を解説しました。講演の主題は孫子の兵法から引用した「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」。この古典的な戦略理論を、地域資源と企業の強みを掛け合わせた実践的な地方創生のアプローチへと翻訳した点が特徴です。

関野氏は、単純な強みの列挙ではなく「地域資源×企業の強み×物語の掛け算」としてのブランディングを提示しました。地域固有の資源や文化、自然環境をどのように自社の価値と結びつけ、顧客に伝える物語として組み立てるか――具体的なフレームワークと過去の支援事例を交えながら、地方発のビジネスが首都圏と差異化して競争優位を築くプロセスを示しました。

株式会社イマジナ、11/10山梨県主催の起業家勉強会に登壇。地方で「勝つ」ブランディング戦略に、起業志望の若手ら約50名が熱視線 画像 2

戦略のコアとなる考え方

講演では、市場(=敵)を正しく見定めることと、自社(=己)の価値を深く理解することの両輪が強調されました。市場を見誤れば需要に応じない商品開発や誤った顧客層への訴求につながり、己を誤認すればブランドの一貫性が失われると説明されました。これを回避するための分析ツールや質問項目も提示され、参加者は自らの事業プランに当てはめて検討できるようになっていました。

関野氏はまた、イマジナと山梨県が協働で取り組んだ起業家支援の成功事例を提示し、定量的・定性的な評価軸を用いた効果測定の方法論も共有しました。これにより、単なる理論ではなく、実務として使えるノウハウとしての再現性が示されました。

講演と個別相談会──約50名の参加者が実践への関心を示す

当日の勉強会には起業や独立を志す若手社会人や学生を中心に約50名が参加しました。講演時間は18:30~19:45。会場はSHIBUYA QWSで、参加者は終始真剣な表情でメモを取り、関野氏の示すフレームワークや事例に耳を傾けました。

講演後には山梨県が主催する個別相談会が19:45~20:45の1時間実施され、参加者の大半がこの相談会に参加しました。個別相談会では、山梨県の担当者への具体的な質問が飛び交い、支援メニューや補助制度の詳細、地域で事業化する際の拠点確保や資金調達の実務的な課題などが議論されました。

参加者の関心と質問の傾向

質疑応答や相談会で寄せられた主な問いには以下のようなものがありました。

  • 自身のアイデアをどのように具体化すればよいか
  • 山梨県で受けられる具体的な支援内容や申請手続き
  • 地域資源を活用した製品やサービスの市場性の検証方法
  • 首都圏から山梨へ移転・拠点設置する際の課題と解決策

これらの質問に対し、山梨県の担当者は支援制度や申請の流れ、拠点支援の可否などを詳細に説明し、参加者は自らの事業計画に即した助言を受けていました。相談会は実務的なやり取りが中心となり、参加者の高い実行意欲を伺わせる場となりました。

イマジナの役割と山梨県との連携体制

株式会社イマジナは企業の組織強化コンサルティングを主要事業とする企業で、本社は東京都千代田区に所在します。代表取締役は関野 吉記氏。講演では同社の強みであるブランディングと人事コンサルティングの知見を、地方創生の現場に適用する形で示しました。

イマジナは山梨県と協働し、起業家支援プログラムの設計や事業化支援に取り組んできた経緯があります。今回の勉強会はその一環であり、地域のスタートアップ・エコシステムの強化と、未来の起業家育成を目的とした取り組みの一端です。

支援の具体的領域と事業内容

イマジナの事業領域は以下の通りです。

  1. 企業ブランディング(インナー/アウター)
  2. 人事コンサルティング
  3. 人事制度設計
  4. 採用ブランディング
  5. 地方創生プロジェクト支援

これらのサービスを通じ、企業の人材力を最大限に引き出しつつ、地域に根ざしたブランド構築を支援することがイマジナの基本的な立ち位置です。山梨県側のスタートアップ支援施策と連携して、具体的な事業化支援や相談窓口の運営が行われています。

勉強会の概要、連絡先、次回開催予定のまとめ

今回の勉強会の主催は山梨県産業政策部スタートアップ・経営支援課、開催場所はSHIBUYA QWS。講演は2025年11月10日(月)に実施され、講演時間は18:30~19:45、個別相談会は19:45~20:45でした。参加者は約50名で、起業志望の若手や学生が中心でした。

本章では、本文で紹介した重要事項を見やすく整理した表を掲載し、最後に会社概要や問い合わせ先を含めて改めて情報をまとめます。

項目 内容
登壇者 関野 吉記(株式会社イマジナ 代表取締役)
主催 山梨県産業政策部 スタートアップ・経営支援課
開催日 2025年11月10日(月)
会場 SHIBUYA QWS
参加者数 約50名(起業・独立を目指す若手社会人・学生中心)
講演時間 18:30~19:45
個別相談会 19:45~20:45(山梨県担当者による支援説明・相談)
主題 地方ブランディングの本質:「敵を知り、己を知る」戦略
次回開催予定 2026年1月20日(火)18:15より渋谷QWSにて開催予定(参加申込の案内あり)

以下に、株式会社イマジナの会社概要および本件問い合わせ先を整理します。企業プロフィールは設立年や所在地、事業内容などを網羅しています。

社名
株式会社イマジナ
代表者
代表取締役 関野 吉記
本社所在地
東京都千代田区麹町3-5-2 ビュレックス麹町
設立
2006年6月5日
事業内容
企業ブランディング(インナー/アウター)、人事コンサルティング、人事制度設計、採用ブランディング、地方創生プロジェクト支援 他
URL
https://www.imajina.com/
本件お問い合わせ先(担当)
株式会社イマジナ 担当:青江 美波
TEL:03-3511-5525
MAIL:info@imajina.com
関連リンク
https://startup-yamanashi.com/

以上が、2025年11月10日に行われた山梨県主催の勉強会における講演と個別相談会の要点と、株式会社イマジナの役割や連携の概要です。今回のセッションは、地方での事業化を現実的に検討する参加者に対して、実務的な支援情報と実践可能なブランディング手法を提供する場となりました。

参考リンク: