HP製PCに『Rakuten AI』を2026年春〜夏搭載へ

楽天AI搭載でHP導入

開催期間:3月1日〜8月31日

楽天AI搭載でHP導入
いつから使えるの?
2026年春〜夏にかけて、日本国内で販売されるほぼすべてのHP製PCに順次プリバンドルで提供される予定。個人向け・法人向けとも対象で、機種ごとの出荷時期は追って公表される。
オフラインでもちゃんと使えるの?
オンデバイスLLMにより要約・ライティング・翻訳など主要機能はローカルで動作しオフライン利用が可能。ただし取引連携や楽天サービスとのやり取りはオンラインが必要な場合がある。

HP製PCにプリバンドルされる『Rakuten AI』の全体像

楽天グループ株式会社と株式会社日本HPは、HPが日本国内で販売するPCに楽天のエージェント型AIツール「Rakuten AI」デスクトップ版を導入することで合意しました。プレスリリースは2025年11月11日 12時07分に出され、導入は2026年春から夏にかけて順次行われる予定です。

本契約により、HP製の個人向けおよび法人向けデバイスには、出荷時に「Rakuten AI」がプリバンドルされた状態で提供されます。両社は導入を通じて国内HPユーザーの生産性向上や意思決定支援を包括的にサポートすることを目指しています。なお、画像は参考用であり、実際の製品やサービスは異なる場合があります。

導入の範囲と初の試み

契約のもと、ほぼすべてのHPのPCにデスクトップ版「Rakuten AI」を導入する方針が示されています。個人向け・法人向け問わず幅広いデバイスに適用される見込みです。

加えて、本件は「他社デバイスへの『Rakuten AI』導入」および「オンデバイスAIによりオフラインでもオンラインでも利用可能となる」点で初の取り組みと明示されています。これにより従来のクラウド中心の提供形態とは異なる、エッジとクラウドを組み合わせたハイブリッドなAI体験が広く提供されます。

発表日 2025年11月11日 12時07分
導入対象 日本国内で販売されるほぼすべてのHP製PC(個人・法人向け)
導入時期 2026年春〜夏に順次販売開始(プリバンドル)

オンデバイスLLMとハイブリッド利用の仕組み

デスクトップ版「Rakuten AI」は、楽天が開発した日本語に最適化された大規模言語モデル(LLM)を採用しており、オンデバイス(ローカルモデル)としてデバイス上で実行可能です。これにより、機密性の高いタスクをローカルで処理することができ、データのプライバシー保護が強化されます。

同時にサービスはクラウドやエッジも活用可能なハイブリッド設計になっており、状況に応じてデバイス上・エッジ・クラウドのいずれか適切な処理環境を選定します。この仕組みにより、オフライン環境でもAI機能が継続して利用でき、クラウド依存を最小化することでパフォーマンス向上や実質的なコスト削減が見込まれます。

設計のポイント

  • ローカル実行:機密データをデバイス外に出さずに処理可能。
  • ハイブリッド最適化:クラウド、エッジ、デバイスの中から最適な処理場所を選択。
  • オフライン対応:通信が途絶した環境でも継続的に機能提供。
  • コスト効率:クラウド処理依存の低減によるランニングコスト削減。
プライバシー保護
ローカルでの処理により機密情報の流出リスクを低減し、日本のデータ保護法規にも配慮した運用を想定しています。
パフォーマンス
デバイス上での即応性によりユーザー体験が向上し、クラウド待ち時間を回避できます。

ユーザー向け機能と楽天エコシステムとの連携

導入される「Rakuten AI」は、要約、ライティング、翻訳といった汎用的なエージェント機能に加え、ユーザーの意図を汲み取り意思決定を支援する専門的な取引エージェント機能を提供します。これらの機能は、オンライン・オフラインの環境により利用可能性が異なります。

具体的には、ショッピングや旅行予約、家計管理など日常的なタスクの支援が可能です。さらに「Rakuten AI」は楽天が展開する70以上のサービスとの連携を意図しており、エコシステム内での利便性が高められます。日本語および日本文化に最適化されている点も強調されています。

提供される主な機能

  1. 要約・情報整理機能:文章や会議メモの要点抽出
  2. ライティング支援:メールやレポート作成の補助
  3. 翻訳機能:日本語を中心とした翻訳サポート
  4. 取引エージェント機能:ショッピングや予約、家計管理などの意思決定支援

楽天のエコシステム連携により、これらの機能は単独で完結するのではなく、楽天IDやサービス群と結びついた利便性向上を狙います。たとえば、商品比較から購入手続き、ポイント管理まで一連のフローをスムーズにすることが想定されます。

導入スケジュール、法令遵守、関係者コメント

導入スケジュールは2026年春から夏にかけて段階的に展開されます。導入対象は日本国内で流通するHPの個人向け・法人向けPCで、出荷時にプリインストールされた状態で販売される予定です。導入にあたっては、日本のプライバシーおよびデータセキュリティに関する法令の遵守が明記されています。

プレスリリースでは両社の責任者からのコメントも掲載されています。楽天のGroup Chief AI & Data Officer(CAIDO)、ティン・ツァイは、HPとの連携によりエージェント型AIをより利用しやすくし、働き方や創造性、人とのつながりの進化に寄与する意図を述べています。日本HPの代表取締役 社長執行役員、岡戸伸樹は、エッジとクラウドを組み合わせたハイブリッドAIによる高い価値提供に期待を示し、安全で費用対効果の高いAI体験を目指すとコメントしています。

また、リリース内には以下の注意点も明記されています。

  • 利用可能な機能はオンライン環境かオフライン環境かで異なる。
  • 画像は参考であり、実際の製品・サービスは異なる場合がある。

主要ポイントの整理

発表元 楽天グループ株式会社(発表日:2025年11月11日 12時07分)
協業先 株式会社日本HP
製品 デスクトップ版「Rakuten AI」(楽天開発の日本語最適化LLM、オンデバイス実行可)
導入形態 HP製PCへのプリバンドル(個人向け・法人向け)、2026年春〜夏に順次販売
機能 要約、ライティング、翻訳、取引エージェント機能(オンライン/オフラインで異なる)
技術の特徴 オンデバイスLLM、ハイブリッド(クラウド/エッジ/デバイス)運用、プライバシー強化
エコシステム 楽天の70以上のサービスとの連携を想定、日本語・日本文化に最適化
法令遵守 日本のプライバシーおよびデータセキュリティ法規に準拠

上記表は発表内容を要点別に整理したものであり、導入時期や提供機能の詳細は製品の出荷時期や運用方針により順次明らかにされる見込みです。利用可能な機能はオンライン環境とオフライン環境で異なる点に留意する必要があります。

以上が、楽天と日本HPによるHP製PCへの「Rakuten AI」デスクトップ版導入に関するプレスリリースの要点と詳細の整理です。