11月26日開幕 JR東日本が幕張で技術展示 タッチレス改札やE10系を体験
ベストカレンダー編集部
2025年11月12日 16:42
鉄道技術展出展
開催期間:11月26日〜11月29日
JR東日本が目指す「技術サービス産業」としての展示出展の狙い
東日本旅客鉄道株式会社は、2025年11月12日14時30分付のリリースにおいて、グループ経営ビジョン「勇翔2034」に基づき、最先端の技術力で商品・サービスを提供し社会を変える「真の技術サービス産業」をめざす取り組みを紹介するため、第9回鉄道技術展2025(Mass-Trans Innovation Japan 2025)に出展することを発表しました。
この発表は、JR東日本が日常の鉄道運行にとどまらず、モビリティと生活ソリューションを結びつける技術開発を幅広く展開していることを示すもので、展示を通じて社会実装に向けた具体的な取り組みや現場での技術課題解決の成果を広く紹介する意図があります。
発表日時と背景の要点
発表日:2025年11月12日 14時30分。発表文では、同社が掲げるビジョンと、現場の技術課題を社員自らが解決する仕組み(GENICHI=現場第一線による技術開発)など、組織的かつ現場志向の技術開発体制が強調されています。
出展は、社外に向けて技術の具体的な成果を示す場と位置付けられており、来場者に対して体験型の展示を用意している点も特徴です。展示内容は今後変更となる場合がある旨も明記されています。
- 発表組織
- 東日本旅客鉄道株式会社
- 発表日
- 2025年11月12日 14時30分
- ビジョン
- 勇翔2034(最先端技術で社会を変える取り組み)
体験できる展示と来場者が得られる“気づき”
JR東日本ブースでは、実際に体験できる展示と技術の成果を紹介する展示に二分されます。体験型としてはウォークスルー改札のゲート通過体験や、没入型遠隔観光体験(イマーシブ体験)が目玉です。技術紹介としては次世代新幹線や水素ハイブリッド電車など大型プロジェクトに関する解説が並びます。
来場者は、単に資料や説明を読むだけでなく、実際にタッチレスゲートを通過したり、没入型の映像・音響システムを通じて地域の魅力を遠隔で体験することで、技術が生活や地域振興にどう結びつくかを実感できます。
ウォークスルー改札(タッチレスゲート)
ウォークスルー改札は、どのようなシーンでもストレスを軽減することを目指して研究開発が進められています。鉄道技術展では、ミリ波通信を使ったタッチレスゲートを展示し、実際にゲートを通過する体験が可能です。
このシステムは、高速での1対1通信を含む通信技術を特徴とし、接触を必要としない改札通過を実現する点が見どころです。会場での体験により、実用化に向けた操作感や通過時の流れを具体的に確認できます。
- 技術要素:ミリ波通信、高速1対1通信、タッチレス認証
- 体験内容:実際のタッチレスゲート通過体験(会場限定)
- 狙い:ストレスフリーな移動の実現、公共空間での接触機会低減
没入型遠隔観光体験(イマーシブ体験)
没入型遠隔観光体験は、WaaS共創コンソーシアムの2024年度実証実験で得られた知見を基に構築された体験型コンテンツを展示します。展示は「青森バージョン」として用意され、会場で没入システムを通じて地域の魅力に触れられます。
同実証実験では、没入体験が地域訪問意欲や地域産品の購買意欲を高める可能性が確認されており、今回の展示はその延長線上にある取り組みです。実証実験の詳細は、2024年度のプレスリリース(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241203_ho01.pdf)にて確認できます。
- コンソーシアム名:WaaS共創コンソーシアム
- 目的:Well-being as a Service(WaaS)に基づく没入体験の社会実装検討
- 今回の展示:青森バージョンの没入型遠隔観光体験
技術開発の成果と注力領域:次世代車両と現場発の開発制度
展示では、次世代新幹線の実現に向けた開発、次期東北新幹線車両E10系、水素ハイブリッド電車の開発といった大型プロジェクトの取り組みを紹介します。これらは鉄道システムの効率化、環境配慮、利便性向上を目的とした技術開発の中核をなすものです。
また、GENICHI(現場第一線における技術開発)という制度も紹介されます。これは現場で直面する技術的課題に対して、現場の社員自らが主体的に技術開発に取り組む仕組みであり、現場起点の実用的な解決策を創出するための取り組みです。
次世代新幹線とE10系
次世代新幹線に関する展示は、将来的な車両設計、走行技術、快適性や環境性能の向上に関する開発状況の紹介が中心です。次期東北新幹線車両として予定されているE10系についても開発コンセプトや主な仕様、導入に向けた技術的課題等が説明される見込みです。
展示を通じて次世代車両の取り組みを具体的に示すことで、車両技術の進化が利用者体験や地域交通のあり方に与える影響を可視化します。
水素ハイブリッド電車と環境配慮技術
水素ハイブリッド電車の展示は、脱炭素化や燃料多様化を見据えた車両技術の一端を示します。水素をエネルギー源に用いることで、排出ガス削減や長距離運行時の環境負荷低減が期待されます。
展示ではシステム構成、エネルギー管理、実証段階での検討事項などが紹介され、将来的な運行シナリオやインフラ整備の視点も含めた解説が行われる予定です。
GENICHI(現場第一線による技術開発)の役割
GENICHIは、現場の社員が直面している実際の課題を出発点として技術開発を行う制度です。現場起点のため、実装可能性や運用時の課題を早期に把握し、実用に近い形での開発が期待されます。
鉄道技術展の場では、GENICHIから生まれた具体的な事例や試作の成果が紹介され、現場の声を反映した技術開発のプロセスが来場者に示されます。
開催概要、出展企業一覧、スケジュールと要点の整理
第9回鉄道技術展2025(Mass-Trans Innovation Japan 2025)の開催概要は以下の通りです。主催は産経新聞社で、会場は幕張メッセ。公式サイトはhttps://www.mtij.jp/です。
開催時間や会期は明記されており、来場を検討する際の基本情報として正確に把握できます。展示内容は変更される可能性があるため、参加前に最新情報を確認することが推奨されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2025年11月26日(水)~29日(土) |
| 開催時間 | 10:00~17:00(最終日29日(土)は16:00まで) |
| 会場 | 幕張メッセ |
| 主催 | 産経新聞社(公式HP: https://www.mtij.jp/) |
| 備考 | 展示内容は変更となる場合があります |
JR東日本グループの出展企業
JR東日本グループとして複数社が出展します。グループ全体で技術やサービスの連携を示すことで、幅広い領域での取り組みを見せる構成です。
出展企業一覧は以下の通りです。各社が担当する技術領域や製品・サービスにより、ブース構成の中で相互補完的に展示が行われます。
- 株式会社JR東日本運輸サービス
- 株式会社総合車両製作所
- 株式会社JR東日本環境アクセス
- JR東日本テクノロジー株式会社
- 株式会社JR東日本建築設計
- 株式会社JR東日本情報システム
- JR東日本ビルテック株式会社
- JR東日本コンサルタンツ株式会社
- ユニオン建設株式会社
- JR東日本メカトロニクス株式会社
- 株式会社日本線路技術
来場時のポイントと注意事項
来場を検討する際は、開催時間や最終日の終了時間(16:00)に注意してください。また、展示内容は変更の可能性があるため、事前に公式サイトや主催者情報、JR東日本の告知を確認することが望ましいです。
没入型体験やゲート通過のような体験型展示は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って行動することが推奨されます。展示は実証実験の成果を踏まえた内容であり、技術的説明も含まれるため、興味領域に応じて重点的に確認すると効果的です。
| 要素 | 内容のまとめ |
|---|---|
| 発表日 | 2025年11月12日 14:30(東日本旅客鉄道株式会社) |
| 展示会名 | 第9回鉄道技術展2025(Mass-Trans Innovation Japan 2025) |
| 開催期間・時間 | 2025年11月26日~29日、10:00~17:00(29日は16:00まで) |
| 会場・主催 | 幕張メッセ、主催:産経新聞社(公式:https://www.mtij.jp/) |
| 主な展示 | ウォークスルー改札(ミリ波・タッチレスゲート)、没入型遠隔観光体験(青森バージョン)、次世代新幹線・E10系、 水素ハイブリッド電車、GENICHIによる現場起点の技術開発等 |
| 関連コンソーシアム・資料 | WaaS共創コンソーシアム(実証実験:2024年度プレスリリース https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241203_ho01.pdf) |
| 出展グループ企業 | JR東日本運輸サービス、総合車両製作所、JR東日本環境アクセス、JR東日本テクノロジー、 JR東日本建築設計、JR東日本情報システム、JR東日本ビルテック、JR東日本コンサルタンツ、ユニオン建設、JR東日本メカトロニクス、 日本線路技術 |
以上がリリースに基づく出展内容の整理です。展示は体験型と技術紹介型を組み合わせ、ビジョン「勇翔2034」に沿った技術の社会実装に向けた取り組みを示すことが目的とされています。会期や展示内容は変更の可能性があるため、来場前に公式情報の確認を行うことが適切です。
参考リンク: