11/21公開『サウンド・オブ・ミュージック』初の4Kリマスター上映
ベストカレンダー編集部
2025年11月13日 15:06
サウンドオブミュージック4K
開催期間:11月21日〜12月4日
60周年を機に初の4Kデジタルリマスターで甦る名作の現在地
ロジャース&ハマースタインの不朽のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』が製作60周年を迎え、ウォルト・ディズニーのフィルム修復チームによる初の4Kデジタルリマスター版で劇場公開されます。日本での公開は2025年11月21日(金)からで、TOHOシネマズ 日比谷をはじめ全国の選定劇場で2週間限定の特別上映となります。
修復チームは保存フィルムを4Kでデジタルスキャンし、9ヶ月以上にわたる丹念な作業で汚れや歪み、色調の復元などを行いました。単に明るさを上げるだけでなく、当初製作側が意図した色味や陰影の深みを取り戻すことを目標にしたという点が今回のリマスターのポイントです。
修復作業の中身と関係者のコメント
ウォルト・ディズニー・カンパニー修復・ライブラリ管理部門ディレクター、ケビン・シェーファーは修復作業について次のように述べています。「この名作を修復し、世界中の観客に本来意図された映像と音響の栄光をそのままお届けできることを、チーム一同光栄に存じます」。修復は単なる画質向上にとどまらず、フィルム固有の風合いを残しながら高解像度化する作業だったことがうかがえます。
今回、オリジナル素材と4Kリマスター素材の比較画像が公開されており、劇場での大スクリーン鑑賞に適した深みのある色調と鮮明さが確認できます。4K化は映像の細部と色の階調表現を改善し、従来とは異なる印象で作品の名場面を再提示しています。
- 修復工程
- 保存フィルムの4Kデジタルスキャン、汚れ・歪みのデジタル補正、色調復元、音響品質の再評価・最適化(5.1ch 想定)
- 作業期間
- 9ヶ月以上の継続的工程
- 目的
- 製作当初の映像・音響意図に極力近づけること
劇場上映スケジュールと観賞環境の詳細
日本での公開は2025年11月21日(金)から始まり、TOHOシネマズ 日比谷ほか、全国の指定劇場での限定公開となります。上映権は2週間限定で、2025年12月4日(木)をもって日本での劇場上映権利は終了します。期間内にスクリーンで鑑賞することが求められる配給形態です。
上映素材は4K DCPですが、スクリーン設備により2Kでの上映となる場合がある旨の注記があります。音声は5.1ch、アスペクトはFLAT、想定本編上映時間は174分です。
公開初日以降の劇場一覧(公開順・地域表記)
以下は公開スケジュールと各劇場のリストです。日付ごとに開始が異なる劇場もあるため、訪問前に各劇場のスケジュールをご確認ください。
- 11/21(金)〜:TOHOシネマズすすきの(北海道)
- 11/21(金)〜:TOHOシネマズ日比谷(東京)
- 11/21(金)〜:109シネマズ二子玉川(東京)
- 11/21(金)〜:シネマイクスピアリ(千葉)
- 11/21(金)〜:イオンシネマ守谷(茨城)
- 11/21(金)〜:宇都宮ヒカリ座(栃木)
- 11/21(金)〜:イオンシネマ金沢(石川)
- 11/21(金)〜:福井メトロ劇場(福井)
- 11/21(金)〜:イオンシネマ名古屋茶屋(愛知)
- 11/21(金)〜:イオンシネマ常滑(愛知)
- 11/21(金)〜:大阪ステーションシティシネマ(大阪)
- 11/21(金)〜:109シネマズ箕面(大阪)
- 11/21(金)〜:八丁座(広島)
- 11/21(金)〜:イオンシネマ福岡(福岡)
- 11/21(金)〜:宮崎キネマ館(宮崎)
- 11/21(金)〜:桜坂劇場(沖縄)
- 11/21(金)〜:ファミンチュシアター(沖縄)
- 11/23(日)&12/1(月):山口情報芸術センター[YCAM](山口)
- 11/27(木)〜:ガーデンズシネマ(鹿児島)
- 11/28(金)〜:109シネマズ プレミアム新宿(東京)
- 11/28(金)〜:109シネマズ港北(神奈川)
- 11/28(金)〜:小山シネマロブレ(栃木)
- 11/28(金)〜:ミッドランドスクエア シネマ(愛知)
- 11/28(金)〜:塚口サンサン劇場(兵庫)
- 11/28(金)〜:鶴岡まちなかキネマ(山形)
- 11/28(金)〜:Denkikan(熊本)
- 11/29(土)〜:キネマ旬報シアター(東京)
料金体系と特別設備
特に注目すべきは、109シネマズ プレミアム新宿の全席プレミアムシート導入と、坂本龍一氏が監修した「SAION-SR EDITION-」という音響システムが全スクリーンに搭載されている点です。映画の世界に没入できる音響環境を追求した設計で、料金も特別価格となっています。
| 席種 | 一般料金 | シネマポイント会員 | 障がい者手帳 |
|---|---|---|---|
| CLASS A | 4,500円 | 4,000円 | 4,000円 |
| CLASS S | 6,500円 | 6,000円 | 6,000円 |
作品の数値情報、スタッフ・キャスト、歴史的背景
本作の原題はTHE SOUND OF MUSIC、本編上映時間は174分(予定)です。上映素材は4K DCP(スクリーンによって2Kになる可能性あり)、音声は5.1chの再生を前提としています。監督はロバート・ワイズ、製作はロバート・ワイズとソウル・チャップリン。脚本はアーネスト・レーマン、撮影テッド・マッコード、編集ウィリアム・レイノルズ。
出演はジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、エリノア・パーカー、ペギー・ウッド、ニコラス・ハモンドほか。音楽はリチャード・ロジャース(作曲)とオスカー・ハマースタイン二世(作詞)、楽曲構成にアーウィン・コスタルが関わっています。
公開当時から現在までの評価と受賞歴
1965年の初公開以来、ニューヨーク市リヴォリ劇場での93週間のロングランをはじめ、1966年にはアカデミー賞で作品賞を含む5部門を受賞するなど高い評価を得てきました。舞台・映画を通じて生まれた数々の名曲は現在でも広く知られ続けています。
今回の4Kリマスター公開に先駆けて、9月12日より世界28カ国以上、950館以上で順次公開された際には、北米での限定公開にもかかわらず公開初週末のわずか3日で興行収入1億6,000万円(約160,000,000円)を記録し、週末興行ランキングで10位にランクインする異例のヒットとなりました。この結果を受けて日本での劇場公開が急遽決定しています。
作品の出自(ロジャース&ハマースタインについて)
リチャード・ロジャース(1902-1979)とオスカー・ハマースタイン二世(1895-1960)は1943年に組み、ミュージカルの形式に革新をもたらしたコンビです。『オクラホマ!』以降、多くの名作を生み出し、舞台・映画界に大きな影響を与えました。『サウンド・オブ・ミュージック』はその代表作の一つとして、今も世界中で上演・上映され続けています。
著名人コメント、関連動画、パッケージ化の情報
本公開にあたり、多くの著名人から本作へのコメントが寄せられています。日本のミュージカル界で活躍する井上芳雄氏は、作品についてこう述べています:「ミュージカル映画のお手本のような作品です。次々出てくる名曲の数々。心を惹きつけて離さない物語。今回さらに美しくなった映像。私たちが忘れてはならない大切なことを『サウンド・オブ・ミュージック』は、何度でも教えてくれます」。
ほかにも石丸幹二氏は本作を「心の光」と評し、大地真央氏、平原綾香氏も各々の視点で作品の価値や鑑賞の意義を語っています。各コメントは五十音順・敬称略で紹介されています。
公開済み動画と出演者メッセージ
公開中のショート動画や出演者メッセージがYouTubeで視聴可能です。以下のリンクが紹介されています。
- サウンド・オブ・ミュージック(短尺): https://youtube.com/shorts/nbUAfQIlboI?feature=share
- ドレミの歌(短尺): https://youtube.com/shorts/jEwJSRepysw?si=47T9ijPt8kQrpgz5
- 出演者からのメッセージ: https://youtube.com/shorts/_4RGpK7fMjA?feature=share
パッケージ発売情報(初の4K UHD化)
劇場公開に続き、パッケージ商品として『サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD + ブルーレイ セット』が発売されます。発売日は2026年1月21日(水)で、価格は8,690円(税込)、3枚組(UHD1枚、ブルーレイ2枚)です。商品番号はWDUF-1174、POSコードは4907953233188です。
発売・販売元はウォルト・ディズニー・ジャパンおよびハピネット・メディアマーケティングで、公式サイトや関連ページには詳細な商品仕様とボーナスコンテンツの情報が掲載されています。
- ボーナス・コンテンツ(4K UHD、ブルーレイDisc1共通)
- ムービー・セレクション(シング・アロング)、出演者と監督による音声解説(ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー等)、ロバート・ワイズ監督による音声解説等
- ブルーレイDisc2収録予定
- メイキング・ガイド、バーチャル・ツアー、ビンテージ映像集、秘蔵映像・音声集、プロモーション素材集、ジュリー・アンドリュースのザルツブルク再訪など
- 封入特典
- ポストカード3枚セット
コピーライト表記については掲載年に応じた明記が必要で、画像や映像を使用する際は所定の表記を行うよう案内されています。劇場公開表記は「11/21(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか公開」、映画コピーライトは© 2025 20th Century Studios.、場面写真のコピーライト表記は”THE SOUND OF MUSIC”©1965 20th Century Studios, Inc. All rights reservedです。
要点まとめ
以下に、本記事で取り上げた主要情報を表で整理します。劇場上映は期間限定(〜12/4)で、4Kリマスターの特徴、主要劇場と日程、料金体系、パッケージ発売日と内容、著作表記などを一目で確認できるようまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開開始日 | 2025年11月21日(金)〜(日本) |
| 上映権期間 | 2週間限定(2025年12月4日(木)終了) |
| 修復形式 | 4Kデジタルリマスター(4K DCP、画面によって2K上映の可能性あり) |
| 音声/アスペクト | 5.1ch / FLAT |
| 本編時間 | 174分(予定) |
| 主要劇場(一部) | TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズすすきの、109シネマズ二子玉川、シネマイクスピアリ、イオンシネマ各地、他(記事内に全リスト掲載) |
| 特別設備 | 109シネマズ プレミアム新宿(全席プレミアムシート、SAION-SR EDITION 音響) |
| 料金(例) | CLASS A:一般4,500円(会員4,000円)、CLASS S:一般6,500円(会員6,000円)、障がい者割引あり |
| 北米での公開実績 | 世界28カ国以上・950館以上で公開(9/12〜)、北米限定公開で3日間の興行収入1億6,000万円超、週末ランキング10位 |
| パッケージ発売日 | 2026年1月21日(水)『4K UHD + ブルーレイ セット』 8,690円(税込)3枚組(UHD1、BD2) |
| 商品情報 | 商品番号 WDUF-1174 / POS 4907953233188、ボーナス・コンテンツ多数、封入特典:ポストカード3枚 |
| 配給/発売元 | 配給:カルチャヴィル合同会社 / 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン、ハピネット・メディアマーケティング |
| 公式情報 | 映画情報HP: https://www.culture-ville.jp/soundofmusic |
| コピーライト | © 2025 20th Century Studios.(掲載年により表記が変わる場合あり) |
本記事は、公開情報、修復チームの説明、劇場リスト、鑑賞料金、パッケージ発売情報、関係者コメント、及び過去の公開実績や歴史的背景を網羅してまとめたものです。公開スケジュールや商品仕様は変更になる場合があるため、最新の詳細は公式サイト(https://www.culture-ville.jp/soundofmusic)でご確認ください。
参考リンク: