11月17日開催｜CGWORLD 2025 プレカン再配信の見どころ

オンラインで再配信される意義 ─ CGWORLD 2025 プレカンファレンスの位置づけと配信スケジュール

株式会社ボーンデジタル（本社：東京都千代田区、CEO：新 和也、URL：https://www.borndigital.co.jp/）は、2025年11月17日（月）にオンライン開催される「CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス プレカンファレンス」を発表しました。これは、11月23日（日）に文京学院大学で開催される本番カンファレンスに先立ち、昨年度のカンファレンスで高評価を得たセッションを特別に再配信するものです。

今回のプレカンファレンスは無料で視聴できますが、視聴URLの配布には条件があります。視聴URLは、11月16日（日）23:59までに「CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス」への参加登録を完了した方に配布されます。配信のアーカイブは原則として11月22日（土）23:59まで視聴可能ですが、一部セッションはアーカイブ対象外となる点に注意が必要です。

注目セッションの構成と技術的テーマ

今回の再配信ラインナップは、映画、ゲーム、アニメーションといったジャンル横断的な制作ノウハウをカバーしています。現場で実際に使われた手法、アーティスト個々の考え方、制作フローの工夫などを具体例とともに再確認できる構成です。

下記に示すタイムテーブルに沿って、合計で約5セッションが当日配信されます。各セッションは実務で使える知見を中心に構成されており、CG制作に携わるプロフェッショナルから、業界を志す学生まで幅広く対象としています。

タイムテーブル（11月17日）

配信当日の時間構成は以下のとおりです。各セッションは登壇者や制作会社ごとに、映像・技術・アートの異なる側面を掘り下げます。

15:00～16:10

『数分間のエールを』 — Blenderで作った映画の絵作りについて（Hurray! ぽぷりか 氏）

16:15～17:15

ステルスワークスが作り出す『陰陽師0』の水、炎、破壊のデザイン（StealthWorks.）　©2024映画「陰陽師0」製作委員会

17:20～18:35

色と光を描くための勉強法（トンコハウス）

18:40～19:40

イラストライクなキャラクターモデリングにおける、原作再現のポイント（YOYOGI MORI）

19:45～20:45

『FINAL FANTASY VII REBIRTH』フェイシャルアニメーションの制作事例（スクウェア・エニックス）

各セッションはそれぞれ約1時間前後の構成で、ワークフローの紹介、アセット制作やレンダリング設定、表現上の工夫、チーム内連携の実例などが含まれます。実践的なスキル習得や技術理解のための材料が豊富に提供される点が特徴です。

セッション別の内容解説と期待される学び

以下では、当日の各セッションが伝える主な技術テーマや学びのポイントを整理します。各セッションは制作手法の詳細や事例に踏み込んでおり、単なる理論説明に留まらない実務寄りの内容が中心です。

『数分間のエールを』 — Blenderで作った映画の絵作り（Hurray! ぽぷりか 氏）

このセッションでは、Blenderを用いた映画的な絵作りの手法が語られます。色調設計、ライティング、マテリアル設計、カメラワークの統合など、映像の美術的側面に関する具体的な技術解説が予定されています。

また、短編映画の制約の中で如何にして印象的な画面を作るか、時間やリソースの制約を踏まえた工程管理やレンダリング最適化の実例も紹介されるため、個人制作・小規模チームにとって実践的な知見が得られます。

『陰陽師0』 — 水、炎、破壊のデザイン（StealthWorks.）

ステルスワークスによる本セッションは、『陰陽師0』における自然現象や破壊表現のデザインプロセスを扱います。水や炎といった流体表現、破壊表現の技術的アプローチと、それらをスクリーン上でリアルに見せるための演出意図について深掘りされます。

制作時のパイプライン、シミュレーションツールの選定、アニメーションとエフェクトの統合方法など、VFX・エフェクト制作に関わる技術的判断を学べます。権利表示は©2024映画「陰陽師0」製作委員会に準じます。

色と光を描くための勉強法（トンコハウス）

トンコハウスのセッションでは、色彩と光に関する基礎から応用までの学習法が提示されます。アニメーションやイラスト表現における色彩計画、照明設計、視覚的な読みやすさを高めるための訓練方法などがテーマです。

具体的には、リファレンスの探し方、短期間での観察力向上法、色彩感覚を実践的に鍛える演習など、日常的に取り組める学習メニューが紹介される見込みです。教育的な観点からも有用な内容が期待されます。

イラストライクなキャラクターモデリング（YOYOGI MORI）

YOYOGI MORIによる講演は、原作イラストを忠実に再現するためのモデリング技法に焦点を当てます。3Dでイラストの持つ特徴を維持するためのトポロジー設計、シェーディング、ノーマルやテクスチャの活用法などが含まれます。

原作のラインやシルエット、色の見せ方を3Dで再現するための工程や、表現上の妥協点とその回避方法についても具体的な事例を交えて説明されます。イラスト寄りの表現を目指すモデラーに有益な内容です。

『FINAL FANTASY VII REBIRTH』フェイシャルアニメーション（スクウェア・エニックス）

スクウェア・エニックスによるセッションでは、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』におけるフェイシャルアニメーション制作事例が紹介されます。表情の細かな制御、フェイシャルキャプチャの利用、ブレンドシェイプやリグ設計の工夫などが取り上げられます。

また、演技表現と技術実装の橋渡しとしてのワークフロー、パフォーマンスデータの編集や最適化の方法についても言及されるため、ゲーム開発におけるキャラクター表現の品質向上に直結する知見が提供されます。

参加方法・CG NIGHT（懇親会）・注意事項

プレカンファレンス本体はオンライン開催で、参加費は無料ですが視聴には「CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス」への参加登録が必要です。視聴URLは登録条件を満たした参加者に配布されますので、期限に注意してください。

イベント参加対象は、CG制作に関わる業界関係者、業界を目指す学生、その他CG業界に関心のある方です。アーカイブの視聴期限は11月22日（土）23:59までですが、一部セッションはアーカイブ対象外である点が明記されています。

視聴URL配布・アーカイブについて

視聴URL配布条件：11月16日（日）23:59までに「CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス」へ参加登録を行った方に配布されます。

アーカイブ視聴期限：11月22日（土）23:59まで。ただし一部セッションはアーカイブ除外の可能性があるため、見逃したくないセッションは当日視聴を推奨します。

懇親会『CG NIGHT』の追加募集と参加手順

本カンファレンス内で開催される懇親会『CG NIGHT』について、参加希望者が多数のため追加枠が開放されました。開催場所は会場1FのB’s Dining、開催時間は19:00〜20:30です。会場への集合はイベント当日19:00となります。

既にイベント登録済みの方は、クリエイターズIDのマイページから「CG NIGHT（懇親会）」にチェックを入れ、「登録する」を選択することで申し込みが可能です。既に先に申し込んでいる方が優先され、混雑状況により入場できない場合がある点に留意してください。

開催概要の整理と重要情報のまとめ

以下の表は、本プレカンファレンスの開催日時、参加方法、視聴条件、アーカイブ期限、主なセッションタイトル、懇親会の情報を整理したものです。重要な日時や手続きが一目で確認できるように構成しています。

以上がプレカンファレンスに関する主要な情報の整理です。視聴を希望する場合は参加登録の締切日時（11月16日 23:59）を確認のうえ手続きを行い、アーカイブ視聴の期限や一部セッションの除外についてもあらかじめ把握しておくと良いでしょう。