成瀬シリーズ舞台化決定、山下美月主演で2026年7月上演
ベストカレンダー編集部
2025年11月14日 19:51
成瀬シリーズ舞台化決定
開催日:7月1日
本屋大賞受賞作が舞台化 — 原作の魅力を舞台へ移す試み
宮島未奈によるデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が、シリーズ累計の人気を受けて舞台化されることが正式に発表されました。発表元は株式会社新潮社で、リリースは2025年11月14日07時00分付です。原作は2023年刊行後、2024年に本屋大賞を受賞し、坪田譲治文学賞など複数の賞にも輝いた作品です。
今回の舞台化は原作の世界観をそのままなぞるのではなく、『成瀬は天下を取りにいく』と続編『成瀬は信じた道をいく』の内容を合わせたオリジナル脚本として上演されます。原作の持つ青春の痛切さや登場人物たちの関係性を、舞台ならではの表現で再構成する意図がうかがえます。
原作の実績とシリーズの規模
プレスリリース冒頭ではシリーズ累計発行部数が160万部突破と記載されています。一方で、著者紹介の項目にはシリーズ累計発行部数が150万部を突破した旨の記載もあります。いずれの数値も刊行後におけるシリーズの大きな到達点を示しています。
受賞歴や売れ行きから、原作は平成・令和の読者層に広く支持されてきたことが確認できます。今回の舞台化は、紙の本で培われた読者の支持を舞台観客へとつなげる取り組みとして注目されます。
主演・キャストと上演スケジュールの詳細
舞台版の主演には山下美月が起用され、成瀬あかり役を演じます。共演には藤野涼子が島崎みゆき役として名を連ねます。脚本・演出はG2が担当し、製作は松竹株式会社が務めます。
上演は2026年7月より実施され、会場は東京のサンシャイン劇場、京都の南座、滋賀県大津市の大津市民会館の三都市で行われます。舞台化の制作チームとキャストがどのように原作の情景や人物像を舞台上で描くかが注目されます。
キャストと制作陣の構成
主要キャスト・制作陣は以下の通りです。山下美月が成瀬あかり役を演じ、新たな舞台上の主人公像が提示されます。藤野涼子は島崎みゆき役として出演し、原作での二人の関係性が舞台上でどう表現されるかが焦点となります。
- 主演:山下美月(成瀬あかり役)
- 出演:藤野涼子(島崎みゆき役)
- 脚本・演出:G2
- 製作:松竹(株)
- 公演時期・劇場:2026年7月 東京・サンシャイン劇場、京都・南座、大津・大津市民会館
上演地のうち京都・南座は日本の伝統的な劇場空間を持ち、原作の完結編の舞台である京都の情緒を引き出す舞台装置や演出が期待されます。大津は物語の発端となった地域であり、地域性と作品の結びつきが舞台公演に反映されることになります。
刊行情報と山下美月のコメント
原作シリーズの完結作となる第3作『成瀬は都を駆け抜ける』の発売日が2025年12月1日に決定しています。舞台化の発表とほぼ時期を合わせる形での刊行発表となり、物語はシリーズ完結へと至ります。
刊行情報と併せて、舞台主演の山下美月からのコメントが公開されています。山下は作品について「成瀬が愛おしくて、羨ましくて、誇らしい。──気づけば涙が滲んでいた」と述べており、主人公成瀬あかりへの深い共感と感情の動きを示しています。
『成瀬は都を駆け抜ける』のあらすじと舞台の舞台設定
完結編『成瀬は都を駆け抜ける』では、成瀬あかりが滋賀県立膳所高校を卒業し、京大生として京都に進む物語が描かれます。舞台は千年の都・京都となり、新たな仲間との出会いや旧知の登場人物たちとの関係が物語を動かします。
あらすじの要点は次の通りです。成瀬は高校卒業後に京大へ進学し、京都で新たな目標として「京都を極める」ことを掲げます。東京に進学した島崎みゆきのもとに成瀬からある知らせが届くエピソードも含まれ、登場人物それぞれの進路と感情の行方が描かれます。
- 発売日
- 2025年12月1日(『成瀬は都を駆け抜ける’)
- 舞台化の公演時期
- 2026年7月(東京・京都・大津)
著者紹介と書誌データの詳細
著者の宮島未奈は1983年静岡県富士市生まれ、滋賀県大津市在住で京都大学文学部卒です。2021年に発表した『ありがとう西武大津店』で「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞し、2023年に『成瀬は天下を取りにいく』でデビューしました。
著者紹介には、2024年の本屋大賞や坪田譲治文学賞を含む多数の受賞歴が記載されています。著作には『婚活マエストロ』『それいけ!平安部』などもあります。著者の出自と居住地域は作品の地域性とも結びついています。
各巻の書誌データ
公表されている各巻の書誌情報は次の通りです。文庫・四六判それぞれの仕様、発売日、定価、ISBNと公式URLが明記されています。販売情報は出版社の公式ページに詳細があります。
- 成瀬は天下を取りにいく
発売日:2025年6月25日
造本:文庫
定価:693円(税込)
ISBN:978-4-10-106141-2
URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/106141/ - 成瀬は信じた道をいく
発売日:2024年1月24日
造本:四六判
定価:1,760円(税込)
ISBN:978-4-10-354952-9
URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/354952/ - 成瀬は都を駆け抜ける
発売日:2025年12月1日
造本:四六判
定価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-10-354953-6
URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/354953/
また、舞台化に関する特設サイトのURLも公開されています。詳細な公演情報や今後の発表は同サイトで随時更新される見込みです。
特設サイト:https://www.shinchosha.co.jp/special/naruten/
要点整理
以下の表は、本リリースで触れられた主要情報を整理したものです。発表日、主要キャスト、上演時期、書誌データ、公式リンクなどを一覧できるようにまとめています。記事の最後に簡潔に事実関係を確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表元・日時 | 株式会社新潮社/2025年11月14日 07時00分 |
| 原作タイトル | 『成瀬は天下を取りにいく』および『成瀬は信じた道をいく』 |
| 舞台タイトル | 成瀬は天下を取りにいく(舞台版) |
| 脚本・演出 | G2 |
| 主演・出演 | 山下美月(成瀬あかり役)、藤野涼子(島崎みゆき役) |
| 公演時期・劇場 | 2026年7月:東京・サンシャイン劇場、京都・南座、大津・大津市民会館 |
| 製作 | 松竹(株) |
| シリーズ累計部数(本文記載) | 160万部突破(冒頭記載)/150万部突破(著者紹介内の記載) |
| 完結作 発売日 | 『成瀬は都を駆け抜ける』 2025年12月1日 |
| 主要書誌データ(代表) | 成瀬は天下を取りにいく:発売日 2025年6月25日/文庫/定価 693円(税込)/ISBN 978-4-10-106141-2 |
| 公式リンク | https://www.shinchosha.co.jp/special/naruten/ |
この記事では、プレスリリースに記載されたすべての事実を網羅して整理しました。舞台化は原作の物語を新たな形で提示する場となり、刊行と上演のスケジュールが相互に作用してシリーズの完結を印象づける展開となります。読者は公式サイトや各書誌ページで詳細情報を確認できます。
参考リンク: