石井一成と朝久泰央が戴冠 K-1代々木で新王者誕生

K-1開幕戦代々木

開催日:11月15日

K-1開幕戦代々木
この大会で誰が新王者になったの?
バンタム級は石井一成が黒川瑛斗に判定勝ちして第2代王者に。スーパー・ライト級は朝久泰央が稲垣柊を判定で下し第8代王者に輝きました。
次の大会はいつどこであるの?
次回は2026年2月8日(日)に代々木競技場第二体育館で開催予定。チケットは先行〜一般発売が設定されており、詳細は公式サイトで確認できます。

代々木に刻まれた新たな二つのベルト──大会の概要と開催要領

K-1実行委員会は、2025年11月15日(土)に東京・代々木第一体育館で『K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~』を開催した。本稿は大会当日の結果と詳細を整理した事後レポートである。

プレスリリースは同日20時07分に発表され、K-1/Krushの運営を行うK-1実行委員会が主催。会場ではトーナメントのほか、バンタム級およびスーパー・ライト級のタイトルマッチが行われ、いずれも日本人選手による熱戦の末に新王者が誕生した。

【K-1大会事後レポート】引退覚悟で「石井一成」、世界を挑発する「朝久泰央」がタイトルマッチで新王者に! 画像 2

大会開催に関する基本情報

本大会は代々木第一体育館を舞台に行われ、トーナメント開催とタイトル戦が組み合わされた大会構成となった。放送・配信はABEMA、GAORA SPORTS、K-1公式YouTubeチャンネルなどで行われている。

主催・著作はK-1実行委員会、企画・制作は㈱M-1スポーツメディア、後援は渋谷区、運営は㈱グッドルーザーが担当している。大会当日の全試合映像は公式チャンネルでアーカイブ配信中である。

  • 発表日時:2025年11月15日 20時07分(K-1実行委員会発表)
  • 会場:国立代々木競技場第一体育館(東京)
  • 主催・著作:K-1実行委員会
  • 企画・制作:㈱M-1スポーツメディア
  • 運営:㈱グッドルーザー
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石井一成──引退覚悟から再起、K-1バンタム級新王者へ至る戦い

第14試合は第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦(3分3R・延長1R)。挑戦者としてリングに上がったのは石井一成(日本/ウォーワンチャイプロモーション)、対するは黒川瑛斗(日本/team VASILEUS)であった。判定は3-0(28-26×3)で石井が勝利し、新王者に輝いた。

石井はこれまでに数々のタイトルを獲得し、日本軽量級のトップ選手として知られるが、2022年12月の初代K-1バンタム級トーナメント決勝で黒田斗真に延長判定で敗れてから一度K-1を離れムエタイに専念していた。2025年7月、白幡裕星戦でK-1へ復帰してからの再挑戦での戴冠である。

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試合経過の詳細

1Rでは石井がプレッシャーをかけながらローキックを多用。サウスポー構えの黒川もローを返すことで対応した。石井は右ミドルなどで腕を狙いつつ冷静にパンチを探る場面が続き、黒川のパンチがかすめる場面や石井のショートがアゴにヒットするシーンがあった。

2Rは両者の攻防が激しく、黒川の左ハイキックからワンツーで一時的にダウンを奪われるも、石井が左フックで取り返す展開となった。3Rでは打ち合いから石井の右が入りダウンを奪う場面もあり、判定は石井に軍配が上がった。

試合形式
3分3R・延長1R(第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦)
勝者
石井一成(判定3-0 28-26×3)
敗者
黒川瑛斗
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石井の試合後コメント

石井はリング上で自身の来歴と心境を語った。過去の敗北を受けて「このままでは格闘技人生は終われない」と考え、再起を決意した経緯を明かした。K-1のベルトを巻くことを目標に掲げ、勝利の喜びや自らのパンチが形成逆転につながった経過を振り返った。

当初は引退を伝えていたが、準備や支援、応援を受ける中で決意が変わり、「もう一回、一番を目指していきたい。チャンピオンになったからには、世界最強を目指していきたい」と述べた。家族へ向けて「お父さん、お母さん、もうちょっとやらせてください」との言葉も残している。

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朝久泰央──二階級制覇への道程とスーパー・ライト級王座決定戦

第16試合は株式会社torio PRESENTSの第8代K-1 WORLD GP K-1スーパー・ライト級王座決定戦(3分3R・延長1R)。朝久泰央(日本/朝久道場)と稲垣柊(日本/K-1ジム大宮チームレオン)が対戦し、判定2-0(30-29、29-29、30-28)で朝久が勝利して2階級制覇を達成した。

朝久は2024年12月のRIZIN大晦日大会での勝利以降、2025年にかけてRIZIN参戦やK-1での勝利を重ね、スーパー・ライト級へ階級を上げて本大会に臨んだ。一方の稲垣はKrushスーパー・ライト級王者としてトーナメントや対外試合で実績を積んできた選手である。

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試合の流れと決定場面

1Rは朝久のスイッチする構えやカーフ、前蹴りが有効に機能し、稲垣は右ジャブで対抗。朝久は足払いで稲垣を転倒させる場面も作り、ローキックを集めていった。2Rは互いに前蹴りやパンチの応酬が続き、3Rは最後まで差が詰まらないまま激しい打ち合いで終了し、判定へ持ち込まれた。

判定は朝久に傾き、新王者としての戴冠後、朝久は感謝とともに「愛と誇り」をモチーフにしたコメントを残した。自身の苦しさやこれまでの怪我、ファンへの感謝を口にし、K-1の舞台で世界挑戦を呼びかける力強い表明を行った。

試合形式
3分3R・延長1R(第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦)
勝者
朝久泰央(判定2-0 30-29、29-29、30-28)
敗者
稲垣柊
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朝久のコメントと今後の意志

朝久は「KOで勝ちたかった」と語りつつ、苦しい戦いを経ての王座獲得に言及した。自身を支えた仲間や応援してくれる人々への感謝も述べ、「これを機に世界に挑戦します、なんて言うわけないだろう。K-1が世界なんで、お前らが挑戦に来い!」と場内に向けて強い意志を示した。

試合後は平本蓮選手との記念撮影も行われ、勝利による達成感を見せた。直接的な世界挑戦表明は抑えつつ、王者としての姿勢を鮮明にした発言が印象に残る。

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放送・配信、次回大会、チケット情報の詳細

本大会のアーカイブ映像はK-1公式YouTubeチャンネルのほか、ABEMA格闘チャンネルおよびCSチャンネル『GAORA SPORTS』で視聴可能となっている。放送スケジュールと視聴URL、配信先は以下の通りである。

放送スケジュールは大きく分けてBS/CSと配信プラットフォームでの公開があり、初回放送およびリピート放送の予定が組まれている。

  • K-1公式YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/k1wgp_pr(大会当日映像のアーカイブ)
  • ABEMA(格闘チャンネル)視聴URL: https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/984K9Q1MFDLurX(アーカイブ配信中)
  • GAORA SPORTS 放送ページ: https://www.gaora.co.jp/fight/4072690
  • 番組名:K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~(11.15国立代々木競技場第一体育館)
  • 放送日時(CS GAORA)
    1. 初回放送:11月29日(土) 14:00 ~ 24:00
    2. リピート放送:12月31日(水) 9:30 ~ 19:30

次回大会は2026年2月8日(日)に代々木競技場第二体育館で開催される予定で、日程や会場、開始時刻は次の通りである。開催予定は変更になる場合があるため、公式HPの確認が推奨される。

  • 大会名:K-1 WORLD GP 2026 ~ -90kg世界最強決定トーナメント~
  • 日時:2026年02月08日(日)
  • 会場:代々木競技場第二体育館
  • スケジュール:11:00開場/11:30プレリミナリーファイト開始/12:00第一部開始/15:00開会式・第二部開始(※開始時刻は変更の可能性あり)
  • 大会HP: https://www.k-1.co.jp/schedule/16660

チケットの発売スケジュール、価格、販売窓口も詳細に発表されている。先行から一般発売、会場先行販売まで段階的に発売が行われる予定である。

  • 「K-1.CLUB」先行予約:11月22日(土)10時〜11月28日(金)23時59分(予定)
  • 会場先行予約:11月15日(土)(K-1 WORLD MAX2025会場で販売)
  • 一般発売:11月29日(土)10時〜2月5日(木)23時59分(予定)
  • チケット料金(前売/当日)
    • ロイヤルシート 70,000円 (当日 70,500円)
    • アリーナSRS席 50,000円 (当日 50,500円)
    • アリーナRS席 30,000円 (当日 30,500円)
    • アリーナS席 15,000円 (当日 15,500円)
    • スタンドS席 15,000円 (当日 15,500円)
    • スタンドA席 10,000円 (当日 10,500円)
    • スタンドB席 7,000円 (当日 7,500円)
    • 小・中学生シート(自由席) 無料(数量限定)
  • 購入可能な主な窓口:ぴあ(https://t.pia.jp/)、イープラス(https://eplus.jp/)、ローソンチケット(https://l-tike.com/)、K-1.CLUB(https://fan.pia.jp/K-1/)、K-1.SHOP(https://k-1.shop/)、じゃらんnet(https://www.jalan.net/activity/?ccnt=global_navi)
  • 問い合わせ:㈱グッドルーザー tel.03-6450-5470、問い合わせフォーム https://www.k-1.co.jp/contact/

試合結果・放送・次回大会の要点まとめ

本稿では大会当日の主要な結果と関連情報を整理した。以下の表は大会で判明した重要事項を一覧にまとめたものであり、試合結果、放送情報、次回大会日程、チケット情報などを網羅している。

項目 内容
大会名 K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~
開催日 2025年11月15日(土)
会場 国立代々木競技場第一体育館(東京)
主催・企画・運営 主催・著作:K-1実行委員会、企画・制作:㈱M-1スポーツメディア、運営:㈱グッドルーザー
バンタム級王座決定戦 石井一成(判定3-0 28-26×3) vs 黒川瑛斗 → 勝者:石井一成(第2代K-1 WORLD GPバンタム級王者)
スーパー・ライト級王座決定戦 朝久泰央(判定2-0 30-29、29-29、30-28) vs 稲垣柊 → 勝者:朝久泰央(第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者)
映像配信 K-1公式YouTube、ABEMA(格闘チャンネル)、GAORA SPORTS(放送スケジュールあり)
次回大会 K-1 WORLD GP 2026 ~ -90kg世界最強決定トーナメント~ 日時:2026年2月8日(日) 会場:代々木競技場第二体育館
チケット主要情報 先行:11/22〜11/28、一般発売:11/29〜2/5。料金はロイヤルシート70,000円〜スタンドB席7,000円、当日券は+500円。小・中学生は数量限定で無料。
問い合わせ ㈱グッドルーザー tel.03-6450-5470/K-1お問い合わせフォーム https://www.k-1.co.jp/contact/
関連リンク 試合結果ページ:https://www.k-1.co.jp/schedule/16650、関連スケジュール:https://www.k-1.co.jp/schedule/16659

以上が本大会の主要な事実と各種情報の整理である。大会の模様は公式配信で確認でき、次回大会は2026年2月8日に代々木第二体育館で開催予定となっているため、詳細は公式サイトでの最新情報を参照されたい。

参考リンク: