岡山大学、メッセナゴヤで四足歩行ロボットを実演

四足歩行ロボット出展

開催期間:11月6日〜11月7日

四足歩行ロボット出展
四足歩行ロボットって何ができるの?
不整地での安定移動や資材運搬、圃場監視の映像・センサー収集が可能で、防災やインフラ点検、害獣対策など農業以外の応用も想定された実装性の高い支援ロボットです。
実証やデモはいつどこで見られるの?
メッセナゴヤ2025では11/6・7に岡山大学学生チームが30分デモを実施。さらに11/14・15に岡山県浅口市寄島町のレモン畑でフィールド実証、12/2は岡山大R&D Showcaseが予定されています。

四足歩行ロボットが示した学生発のスマート農業の現場像

国立大学法人岡山大学は、2025年11月6日と7日にポートメッセなごやで開催された日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2025」において、株式会社TIMEWELLと共同出展し、四足歩行ロボットを活用したスマート農業の取り組みを紹介しました。本出展は、同学が推進する地域中核大学イノベーション創出環境強化事業における「シンク&アクションタンク構想」の一環として位置付けられます。

両日ともに午前10時から午後5時までブースを開設し、来場者に向けて30分程度のデモンストレーションを実施しました。デモでは岡山大学の学生チームがロボットの操作と説明を担当し、資材運搬や圃場(ほじょう)監視といった農作業支援の具体的な活用イメージを提示しました。

【岡山大学】メッセナゴヤ2025に出展 岡山大学学生チームが四足歩行ロボットを披露、スマート農業と多分野展開の可能性を発信 画像 2

デモの構成と来訪者の反応

展示ブースでは、デモの実演に加えて、学生による操作やプレゼンテーションを通じて以下のようなポイントが示されました。

  • 四足歩行ロボットによる不整地での安定移動と資材運搬の可能性
  • 圃場監視機能と遠隔観測を想定したセンサー・映像収集の運用イメージ
  • 防災・インフラ点検・防犯のような農業以外の応用分野の展望

二日間の来訪者は合計で約100人に上り、自治体関係者、企業、展示会参加者などから活発な意見交換が行われました。自治体からは、熊の出没対策として指向性スピーカーによる警告機能の実装など、実践的な提案が寄せられました。また、下水道・トンネル・災害現場など人が立ち入ることが難しい環境でのロボット活用ニーズも示され、フィールド実装への期待が高まっていることが確認されました。

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産学連携の手応えと今後の実証計画

今回の出展では、企業からの実証実験参加やスポンサーとしての協働意向が複数寄せられ、現在個別協議を進めているとのことです。展示会での反応を受けて、産学官連携の具体化に向けた動きが始まっています。

とくに注目されているのは、岡山県浅口市寄島町のレモン畑で予定されているフィールド実証です。来場者の中には、2025年11月14日・15日に予定されているその現地での検証に見学希望を出す関係者もあり、現場を起点とした共同研究・実証の展開が見込まれています。

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企業や自治体との協働イメージ

協働の種類
実証実験への参加、スポンサー提供、および共同開発・共同研究
期待される成果
スマート農業の効率化、地域課題(防災・出没対策・インフラ点検など)へのロボット適用、産業化に向けた新規事業化
次のステップ
個別協議の継続、フィールドでの実装と検証、拡大展開のための資金や技術支援の確保

学生が主体となって最新技術の社会実装に挑む姿勢は、来場者から高く評価され、次世代のスマート農業・地域課題解決人材の育成という側面でも重要性が認識される結果となりました。

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出展の背景と岡山大学の取り組み全体像

本出展は、岡山大学が進める「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業(J-PEAKS)」や、同大学の研究・イノベーション共創機構の取り組みと連動しています。大学発の技術を地域課題解決や産業化につなげることが目的の一つです。

岡山大学はまた、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援しており、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞も受賞しています。今回の四足歩行ロボットの社会実装に向けた取り組みは、SDGsの観点からも地域の持続可能性や安全性向上に寄与する活動と位置づけられます。

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関連する大学内の組織と公開イベント

大学が発表した関連組織、イベント、情報発信の例は以下の通りです。

  • 岡山大学研究・イノベーション共創機構:https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
  • 岡山大学 R&D Showcase 2025:2025年12月2日(火)、津島キャンパス創立五十周年記念館にて開催(年に一度の共同研究・新規事業化の機会)
  • メッセナゴヤ2025:https://www.messenagoya.jp/
  • 共同出展企業 株式会社TIMEWELL:https://timewell.jp/

これらの仕組みを通じて、学生・研究者・企業・自治体が一体となった共創を推進し、スマート農業をはじめとした多様な領域の地域課題解決を目指す姿勢が明確にされています。

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展示内容の細部と問い合わせ先情報

展示では、学生チームのプレゼンテーション、事務職員による事業説明、デモンストレーションの様子が公開され、プレスリリースに添付された画像素材のダウンロードも提供されました。メディアや企業向けの情報発信として、岡山大学は複数の媒体で関連情報を公開しています。

以下はプレスリリースに記載された主な問い合わせ先と参考リンクです。メールアドレスはリリースの表記に倣い「◎」を用いています。

項目 連絡先
岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部(本件問い合わせ) 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
TEL: 086-251-7151
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器企業向け) 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
問い合わせURL: http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
岡山大学病院 研究推進課(医療関係者・研究者向け) TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
問い合わせURL: http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
産学官連携本部 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
研究機器共用(チーム共用) TEL:086-251-8705
FAX:086-251-7114
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
URL: https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
スタートアップ・ベンチャー関連 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
URL: https://venture.okayama-u.ac.jp/

さらに、プレスリリース関連のオンライン資料やメディア掲載は以下のURLで確認できます(参考情報)。

  1. 岡山大学 ニュース記事: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14799.html
  2. R&D Showcase 2025 イベント案内: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/event/event_id3663.html
  3. 岡山大学研究・イノベーション共創機構: https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
  4. メッセナゴヤ2025: https://www.messenagoya.jp/
  5. 株式会社TIMEWELL: https://timewell.jp/
  6. 岡山大学メディア「OTD」(アプリ・ウェブ): PR TIMES掲載リンク

展示で用いられた画像やプレスリリース素材のダウンロードも案内されており、関心のある企業・自治体・研究者はこれらを参照のうえ、個別連絡を行うことが推奨されています。

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関連する評価と大学としての位置づけ

岡山大学は地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)に採択され、地域と地球の未来を共創する研究大学の実現を目指すことを掲げています。今回の出展は、大学発技術の社会実装と地域課題解決型プロジェクトの推進を広く発信する機会となりました。

加えて、同大学はSDGs支援やジャパンSDGsアワード(特別賞受賞)などの実績を持ち、地域貢献と国際的な持続可能性の観点からも本取り組みを位置づけています。

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今回の出展内容と今後の予定(要点まとめ)

以下の表は、本記事で扱った情報を整理したものです。出展日時・場所、共同企業、来場者数、今後の実証予定、問い合わせ先などをまとめています。

項目 内容
出展イベント メッセナゴヤ2025(ポートメッセなごや)
出展日 2025年11月6日・7日(両日とも10:00〜17:00、30分のデモ実施)
出展主体 国立大学法人岡山大学(学生チーム)/共同出展:株式会社TIMEWELL
展示内容 四足歩行ロボットを用いたスマート農業の取り組み(資材運搬、圃場監視など)および防災・インフラ点検・防犯等の応用提案
来訪者数 二日間で約100人
実証予定 2025年11月14日・15日:岡山県浅口市寄島町レモン畑でのフィールド実証(見学希望の申し出あり)
今後の動き 企業との実証協働やスポンサーシップに関する個別協議を進行中、産学官連携の拡大を目指す
関連イベント 岡山大学 R&D Showcase 2025:2025年12月2日(火)、津島キャンパス創立五十周年記念館
問い合わせ(代表) 岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 本部棟
TEL: 086-251-7151
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
参考リンク https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14799.html(プレスリリース元)ほか、https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/、https://timewell.jp/、https://www.messenagoya.jp/

本記事では、岡山大学がメッセナゴヤ2025で提示した四足歩行ロボットを中心としたスマート農業・地域課題解決の取り組みの詳細を整理しました。展示の概要、来場者の反応、産学連携の進展、今後のフィールド実証予定および問い合わせ先と参考リンクをすべて網羅してお伝えしています。関心を持つ企業・自治体・研究者は、上記の問い合わせ先や参考URLを通じて詳細の確認・連絡を行うことができます。

参考リンク: