300万円達成:気候変動を学ぶ協力型カードゲーム、製品化へ

カーボンゲーム製品化

開催期間:9月9日〜10月31日

カーボンゲーム製品化
これはどんなゲームなの?
地域リーダーになって仲間と協力し脱炭素アクションを実行する協力型カードゲーム。推奨10歳以上、約25分、3ラウンドでカーボンバジェットや地域差を科学データに基づき体感的に学べる設計です。
いつ買えるの?発売はいつ?
クラウドファンディングは成功済みで、製品化を本格化。年内に最終調整・試作検証を行い、2026年前半の製品リリースを目指しています。無料の印刷データ公開も予定されています。

クラウドファンディングで300万円を達成、製品化に向けた資金を確保

石川県野々市市に拠点を置く株式会社LODU(代表:島田高行、亀田樹)は、気候変動対策を楽しく学べるカードゲーム教材『カーボンバジェットゲーム』の製品化に向けたクラウドファンディングで目標金額を達成しました。クラウドファンディングはREADYFOR上で2025年9月9日から10月31日まで実施され、All-or-Nothing方式での募集により、目標の300万円を上回る支援を得ています。

支援者は合計で56名にのぼり、最終的な支援総額は目標額を上回りました。プロジェクト期間中には多数の個人・企業から応援メッセージが寄せられ、本ゲームが提示する「気候変動対策を自分ごとにする」取り組みへ共感が集まったことが示されました。支援に対する感謝の意が表明されています。

  • クラウドファンディング期間:2025年9月9日〜2025年10月31日
  • 実施プラットフォーム:READYFOR
  • 方式:All-or-Nothing
  • 目標金額:300万円(達成)
  • 支援者数:56名

ゲームの構成と教育的狙い:楽しみながら学ぶカーボンバジェットの理解

『カーボンバジェットゲーム』は、プレイヤーが地域リーダーとなり仲間と協力して脱炭素アクションを実行し、地球温暖化を阻止することを目標とする協力型カードゲームです。競争ではなくチームワークを重視した設計となっており、子どもから大人まで幅広い世代が参加できるよう、推奨年齢は10歳以上、プレイ時間は約25分に設定されています。

ゲームは3ラウンド制で進行し、各ラウンドごとに累積される「カーボンバジェット(排出許容上限)」の概念を導入しています。ラウンドが進むにつれて累積排出量が増えると気温上昇リスクが高まる仕組みになっており、排出に限りがあることや時間経過と共にリスクが蓄積する性質を体感的に学べる設計です。

科学的根拠に基づくカード効果と地域差の再現

ゲーム内で提示される様々な脱炭素アクションの効果(CO₂削減量)は、専門機関の科学的データに基づいて設定されています。これにより、ゲーム中で強力なカードは現実世界でも削減効果が大きい行動を反映しており、単なる寓話的な表現ではなく実務的な理解を促します。

加えて、同じ行動でも地域特性により効果が変化する点を再現しています。例えば、公共交通が発達している都市部では電気自動車の相対的な効果が限定的になる一方、寒冷地では住宅の断熱改善が大きな効果をもたらすといった地域差をゲーム内で体験できます。これにより、単純な正解を学ぶのではなく、地域状況に応じた施策選択の重要性を理解することが可能です。

対象年齢
10歳以上
プレイ時間
約25分
ゲーム形式
協力型カードゲーム、3ラウンド制

製品化スケジュールと普及戦略:教育現場と地域展開を見据える

クラウドファンディング成功を受け、LODUは製品化に向けた開発スケジュールを本格化させます。年内にゲームデザインの最終調整と試作品検証を行い、2026年前半の製品リリースを目指して制作を進める計画です。これにより、教材としての品質確保と現場での活用しやすさの両面を重視した開発が継続されます。

完成後は環境省が設置する全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)のネットワークと連携し、完成したゲームを全国各地の地域センターへ展開する予定です。学校・企業・自治体での利用を前提に、実務的な普及ルートを確保する方針が示されています。

ファシリテーター育成とデータ公開

広く活用されるための人材育成も計画されています。ゲームを効果的に運用できるファシリテーターを育成する研修を各地で実施し、教育現場や地域活動、企業研修での活用促進を図ります。研修実施により、単独の教材提供に留まらない実践的な導入支援を行う見込みです。

また、ゲームのデータをオンライン上で無料公開し、誰でも印刷して遊べる形で提供する計画です。これにより、支援者以外の一般の方や国内外のより多くの人が気軽に体験できるようにし、普及のハードルを下げる狙いがあります。製品版の発送と同時に利用者コミュニティを立ち上げ、プレイヤー同士や教育現場での情報共有を促進する取り組みも検討されています。

株式会社LODUの事業内容とプロジェクト要点の整理

株式会社LODU(ロデュ)はSDGs・サステナビリティに関する教育ゲーム教材の開発・提供を中核事業としています。企業・自治体・教育機関向けの研修やワークショップ実施、ゲームを用いた組織開発や地域活性化支援など幅広い活動を展開しています。所在地は石川県野々市市、代表は島田高行氏と亀田樹氏です。

以下では、本プレスリリースで示された主要な情報を表形式で整理します。製品の特徴、クラウドファンディングの結果、今後のスケジュールや普及施策を一目で確認できるようにまとめています。

項目 内容
製品名 カーボンバジェットゲーム(カードゲーム教材)
開発・運営 株式会社LODU(代表:島田 高行、亀田 樹)
所在地 石川県 野々市市
対象 推奨年齢:10歳以上、プレイ時間:約25分、協力型 3ラウンド制
特徴 専門機関のデータに基づくCO₂削減効果、地域差の再現、カーボンバジェット概念の体得
クラウドファンディング READYFORにて2025/9/9〜2025/10/31実施、All-or-Nothing方式、目標300万円を達成、支援者56名
製品リリース目標 2026年前半(年内に最終調整・試作品検証を実施)
普及施策 JCCCAネットワークとの連携による全国展開、ファシリテーター育成研修、データのオンライン無料公開、利用者コミュニティの設立
コーポレートサイト https://lodu.co.jp/

上表は本リリースで示された事実を整理したものであり、製品の持つ教育的意義、クラウドファンディングの成果、今後の開発・普及スケジュールを簡潔にまとめています。LODUはゲームを通じて気候変動対策の理解を深める教材提供を推進し、地域性を踏まえた実効性のある学習機会の普及を目指しています。