Bitcoin Japan、ロード氏が12/31から専任へ AI投資とビットコイン戦略

CEO専任と成長戦略

開催日:12月31日

ロード氏は本当にBakktを辞めるの?いつからBitcoin Japanに専念するの?
はい。フィリップ・ロード氏は2025年12月31日付でBakktの職務を退任し、以降はBitcoin Japanの代表取締役社長兼CEOとして専任で経営に当たる予定です。
これで株主還元やビットコインの運用方針はどう変わるの?
当面は利回り重視のビットコイントレジャリーを通じ安定的なリターンと配当方針を支える方針で、長期的投資と資本配分の規律強化を掲げています。

フィリップ・ロード氏、Bitcoin JapanのCEO職に専念することを表明

2025年11月17日 11時45分付のリリースにより、Bitcoin Japan株式会社(東京証券取引所 証券コード:8105)は、代表取締役社長兼CEOであるフィリップ・ロード氏が2025年12月31日付でBakkt Holdings, Inc.の職務を退任し、当社での経営責務に専念する体制へ移行することを発表しました。

本発表は、ロード氏が当社の長期成長戦略の遂行において全面的な時間と注意を投じることを明確にするものであり、取締役会が専任参画を必要と判断した背景には、AIインフラ投資や資本配分の重要な局面が控えている点が挙げられています。

ロード氏のコメントと決断の背景

ロード氏はプレスリリースの中で次のように述べています。

「世界的に長期的なAIインフラへの投資が加速する中、当社は重要な局面を迎えています。この規模の数十年にわたる機会を確実に捉えるには、全面的な集中力、運営上の規律、そして最高水準のガバナンスが不可欠です。私は、当社が明確性、自主性、そして長期的視点に基づくスチュワードシップを持って、この戦略を遂行できるよう、全時間を捧げてまいります」

この表明は、個人の職務再配分という人事面の変化を超え、企業戦略の実行力を高めるための意思決定であることが示されています。取締役会は、増大するAIインフラ分野における資本パートナーシップ機会を踏まえ、ロード氏の専任参画が目標達成に不可欠であると判断したとリリースは伝えています。

長期成長戦略の中核:AI関連投資とビットコイントレジャリー

Bitcoin Japanは、今後の成長戦略の中心にAI関連分野への長期的投資を据えるとともに、資本配分における規律を強調しています。投資先はAIインフラに関連する機会全般を想定しており、データセンター等のインフラ関連分野での協業や資本パートナーシップを想定した動きが含まれます。

併せて、当社はビットコインを長期的な価値保存手段(戦略的リザーブ資産)として位置づけ、慎重かつ利回り重視のビットコイン・トレジャリー戦略を通じて、安定的なリターンと目標とする配当方針を支える方針を明確にしています。

戦略の具体的要素

リリースでは、戦略の主要要素が示されています。これらは、投資機会の資本構造全体にわたる規律ある資本配分と、AIインフラに関する長期的視点に基づいた判断です。

  • AI関連分野における長期的な投資
  • 資本配分に対する厳格な運営上の規律
  • ビットコインを戦略的リザーブ資産としての活用(利回り重視のトレジャリー戦略)

これらの方針は、当社が狙う配当方針の持続可能性や、ステークホルダーに対する価値還元の観点から整合的に設計されています。

ガバナンス、コンプライアンス、ステークホルダー対応

プレスリリースは、ロード氏と取締役会が透明性と説明責任に基づくガバナンス体制を重視している点を明確に述べています。具体的なコミットメントとして、以下の取り組みを改めて表明しています。

  • 関係当局との定期的な対話
  • 適用される法令および取引所基準の完全な遵守
  • 透明性と説明責任に基づくガバナンス体制の維持

これらのコミットメントは、法令順守や取引所基準の遵守といった最低限の要請にとどまらず、外部ステークホルダーと継続的な対話を行い、企業統治の品質を維持・向上させる姿勢を明示しています。

ロード氏はさらに次の言葉を付け加えています。

「これは世代を超えた大きな機会です。私は、すべてのステークホルダーの利益のために、規律と誠実さをもって当社の戦略遂行に取り組むことを楽しみにしています」

経営者の経歴と会社の沿革:信頼性と転換の経路

リリースでは、フィリップ・ロード氏の経歴が、当社の長期戦略実行にとっての支えになる点が指摘されています。ロード氏はジェフリーズやその他の国際金融機関における上級役職を経験し、デジタル資産や金融テクノロジー分野でのリーダーシップを含むグローバルな資本市場での幅広い経験を有しています。

このような経歴は、透明性の高いガバナンスと規律ある資本配分を実現するうえで、実務面・人脈面双方での補完的な価値を提供するとリリースは説明しています。

会社概要と沿革の要点

Bitcoin Japan株式会社は、元をたどると1861年創業の堀田丸正株式会社を前身とする企業です。創業以来、長い歴史の中で大きな事業転換を遂げ、近年は社名変更を経て現在の事業方針へと舵を切りました。

創業
1861年(堀田丸正株式会社として創業)
現社名への移行
近年の事業転換に伴う社名変更により、Bitcoin Japan株式会社へ
現行の事業方針
AI関連投資を中心とした規律ある資本配分と、ビットコインを戦略的リザーブ資産とするトレジャリー戦略

会社のウェブサイトとして、リリースでは関連リンクが示されています。詳細な会社情報やIR情報の参照は以下の公式サイトが案内されています。

https://www.hotta-marusho.co.jp/

統合的な意味合い

経営陣の専任体制への移行、AI関連の長期投資戦略、そしてビットコイントレジャリーの活用という三つの柱は、短期的な市場変動に左右されない長期視点の投資戦略と、企業価値の持続的向上を目指す方針を示しています。

取締役会がロード氏の専任を要請した背景には、資本パートナーシップ増大の機会に対する迅速かつ一貫した意思決定が求められている点があることも明記されています。

以下の表は、本プレスリリースで明示された主要事項を整理したものです。発表内容を時系列・項目別に一覧化し、ポイントを明確にまとめています。

項目 内容
発表日時(リリース) 2025年11月17日 11時45分
発表主体 Bitcoin Japan株式会社(東京証券取引所 証券コード:8105)
主要人事 フィリップ・ロード氏が2025年12月31日付でBakkt Holdings, Inc.の職務を退任し、Bitcoin Japanの代表取締役社長兼CEOとしての職責に専念
ロード氏のコメント(抜粋) 「世界的に長期的なAIインフラへの投資が加速する中、当社は重要な局面を迎えています。…全時間を捧げてまいります」ほか
戦略の中核 AI関連分野への長期投資、資本配分の規律、ビットコイントレジャリー戦略(利回り重視)
取締役会の判断理由 AIインフラ分野における資本パートナーシップ機会の増大に対し、ロード氏の専任参画が目標推進に必要不可欠であると判断
コミットメント(対外)
  • 関係当局との定期的な対話
  • 適用法令および取引所基準の完全遵守
  • 透明性と説明責任に基づくガバナンス体制の維持
会社沿革 1861年創業(堀田丸正株式会社を前身)、近年の事業転換と社名変更を経てBitcoin Japanへ
関連リンク https://www.hotta-marusho.co.jp/

本稿はプレスリリースの内容を詳細に整理して伝えることを目的としています。発表日時、役職の変更、戦略の中核、ガバナンス方針、会社沿革および関連リンクを網羅的にまとめました。

参考リンク: