3月5日開幕｜やきものワールドin名古屋 240ブースの器展

会場で広がる「笑顔」の器と全国産地の出会い

2026年3月5日（木）から3月9日（月）まで、ポートメッセなごや 第1展示館で「やきものワールドinポートメッセなごや」が開催されます。会期中の開場時間は10:00〜17:00、最終日は16:00終了となり、最終入場は閉場30分前です。前回のポートメッセ開催は4万人を超える来場者を記録しており、本年はさらに充実した内容で2回目の開催を迎えます。

会場には全国の有名産地から約240ブースの窯元や産地が並び、日常使いの食器から希少な陶磁器、漆器まで多彩なテーブルウェアが一堂に会します。会場内では産地巡り、企画展、テーブルコーディネート展示、ワークショップ、体験コーナーなどを通じて、やきものの多様な魅力に触れることができます。

日本最大級のテーブルウェアマーケットの構成

本展は日本最大級のテーブルウェアマーケットとして、瀬戸、常滑、美濃などの伝統的産地から、輪島塗、川連塗などの漆器まで幅広いジャンルが揃います。来場者は直接産地の作り手と対話しながら選ぶことができます。

出展予定の主な産地とジャンルは下記のとおりです。会場には約240のテーブルウェアブースが順次出展予定です。

• 瀬戸（せともの）
• 常滑
• 美濃
• 伊賀
• 萬古
• 有田
• 波佐見
• 伊万里
• 火の川
• 肥前吉田
• 九谷
• 唐津
• 信楽
• 京（京焼）
• 清水
• 砥部
• 備前
• 萩
• 三川内
• 越前
• 仙台
• 津軽烏城
• 益子
• 輪島塗、川連塗 ほか

テーマ「笑顔」をつむぐ特別企画とアートの共演

本年のテーマは「笑顔」。産地の伝統や現代的な表現を通じて、食卓や日常に笑顔をもたらす器を紹介します。テーマに沿った企画展示や出展者の新作公募、コラボレーション企画などが用意され、来場者は多面的に“やきもの”の魅力に触れることができます。

主催者は展示を通じて「やきもの」が持つ文化的価値や生活の中での役割を示し、若手作家や地域の職人、企業連携による新たな表現も提示します。各企画は出展者・協力団体による協働で運営されます。

アンバサダー矢野きよ実と「書と陶のコラボレーション」

やきものワールドのアンバサダーは矢野きよ実氏。名古屋市大須出身で、タレント・ラジオパーソナリティとして地域に根ざした活動を続ける一方、書家としても活動しています。矢野氏は自身の書の世界とやきものを融合させる企画を継続実施し、やきものの新しい魅力を発信します。

企画では書の表現と陶磁器の造形や色彩を組み合わせた展示が行われます。来場者は書とやきものが織り成す視覚的な対話を通じて、器の持つ表現領域の広がりを体感できます。

横山美術館所蔵「千年の都が彩るやきもの美　京焼」と丸美屋新作器展

横山美術館所蔵の京焼展示は、明治・大正期の輸出陶磁器を中心に構成されます。京都は西洋絵具が導入されてから今年で150周年を迎え、京焼の色彩表現が豊かになった歴史的背景が紹介されます。上絵金彩や複雑な意匠を施した作品など、京焼の雅を感じられる作品群が会場に並びます。

また、特別協賛の丸美屋食品工業株式会社による「新作器展」は、今年のテーマ『笑顔』にちなむ新作器を出展者から募集し、「カレー皿」と「どんぶり」の2部門で展示・表彰を行います。優秀作品は会場内で表彰され、来場者に注目される機会となります。

体験・ワークショップ・職人の技が織りなす展示群

会場ではただ鑑賞するだけでなく、実際に手を動かして学べる体験コーナーやワークショップが多数用意されています。ろくろ体験や手ひねりといった陶芸体験に加え、七宝焼きのアクセサリー作りやグルー継ぎなど多彩なプログラムを通じて、作る喜びにも触れられます。

さらに、地域の伝統工芸や職人の実演、若手作家の展示販売なども企画されており、産地や作家との直接のやりとりを通じて、作り手の思いや技術を直に知ることができます。

ワークショップと参加型プログラムの内容

ワークショップは初心者向けの短時間プログラムから、より本格的な体験まで幅広く用意されています。参加方法や受付は会場で案内され、材料費や参加費の案内は各ブースや主催者発表に従ってください。

主な体験・ワークショップ例は次のとおりです。

• ろくろ体験、手ひねり陶芸
• 七宝焼きアクセサリー作り
• グルー継ぎによるアクセサリーや小物制作
• 瑞浪土人形の展示・ワークショップ（岐阜県郷土工芸品）
• 地酒の試飲・販売（東海の酒造）

職人展・新人アーティスト展・地域の技

「全国匠の職人展」では日本各地の伝統工芸品と職人の実演が行われます。出品例にはあけび細工（青森）、南部鉄器（岩手）、熊野筆（広島）、つげ櫛（愛知）などが含まれ、職人技の現場を会場で確認できます。

「令和の東海工芸」や「新人アーティスト展」では、若手作家による展示販売と在廊が予定されています。作家との対話を通じて作風や制作背景を知り、直接購入できる機会が設けられます。

開催概要、チケット、アクセス、主催・協賛

本章では開催に関する具体的な情報を整理します。会期・時間、入場料、チケット購入先、会場へのアクセス、主催・後援・協賛の体制、問い合わせ先まで網羅します。

やきものワールドはやきものワールド実行委員会主催（愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市、中日新聞社、テレビ愛知）で運営され、NPO法人 食空間コーディネート協会や日本陶磁器関連の団体、ジェトロ名古屋貿易情報センターなど多くの後援を受けています。特別協賛は丸美屋食品工業株式会社、協賛企業も多数あります。

開催の主要情報（日時・会場・料金）

タイトル：やきものワールドinポートメッセなごや

会期：2026年3月5日（木）〜3月9日（月）5日間

開場時間：10:00〜17:00（最終日16:00終了）※最終入場は閉場30分前

会場：ポートメッセなごや 第1展示館（名古屋市港区金城ふ頭2-2）

入場料：前売券800円、当日券1,200円。小学生以下は無料。身体障害者およびその介護者は当日窓口で購入時800円（障害者手帳等の提示が必要）。また「やきものワールド」公式FacebookまたはInstagramをフォローされた方は当日窓口での購入時800円となります。

チケット購入先・会場アクセス・問い合わせ

チケットは各種プレイガイドで取り扱われます。店頭での販売やマルチコピー機でも購入可能です。

オンライン・プレイガイド

Boo-Wooチケット、ローソンチケット、イープラス、セブンチケット、アソビュー

店頭チケット販売

ローソン・ミニストップ（Loppi）、ファミリーマート（マルチコピー機）、セブンイレブン（マルチコピー機）

アクセス

名鉄、JR、近鉄、地下鉄の「名古屋駅」からあおなみ線「金城ふ頭駅」下車、連絡通路を徒歩3分（名古屋駅〜金城ふ頭駅 約24分）。あおなみ線は名古屋市発行の敬老パスが利用可能です。

問い合わせ

やきものワールド実行委員会事務局（テレビ愛知 事業部内）TEL: 052-229-6030（平日10:00〜17:00）

主催、後援、協賛の主な組織は次のとおりです。

• 主催：やきものワールド実行委員会（愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市、中日新聞社、テレビ愛知）
• 後援：NPO法人 食空間コーディネート協会、日本陶磁器工業協同組合連合会、日本陶磁器卸商業協同組合連合会、日本陶磁器産業振興協会、日本貿易振興機構（ジェトロ）名古屋貿易情報センター、名古屋商工会議所、FM AICHI、TOKAI RADIO
• 特別協賛：丸美屋食品工業株式会社
• 協賛：近藤産興株式会社、株式会社中島屋本店、諭吉のからあげ

まとめ：開催の要点と出展・参加情報の一覧

以下の表は本記事で触れた開催要点と主な出展・参加情報をまとめたものです。来場前に日時・会場・チケット情報・アクセス・問い合わせ先を確認いただけます。

このイベントは伝統と現代、地域と作り手をつなぐ場として構成されています。多様な出展と参加型プログラムを通じて、やきものが持つ実用性と美術的価値の両面に触れることができる内容となっています。