12/3開催 食品工場Weekで食品ロス削減技術が集結

食品工場Week開催

開催期間:12月3日〜12月5日

食品工場Week開催
展示会では具体的にどんなものが見られるの?
工場現場で導入可能な実装技術が中心で、X線×AI検査機、食品残渣のアップサイクル、地域堆肥化ソリューション、薬剤不使用の鮮度保持などの製品やデモが並びます。
一般でも参加や取材ってできるの?
事務局は出展社インタビューやデモ撮影のスケジュール調整に対応。一般来場や取材は公式サイトで来場登録・申込みが可能で、会期は2025/12/3〜12/5です。

食品ロス年間約464万トン――工場現場の対策が持続可能な食を左右する

環境省の推計によれば、日本では年間約464万トンの食品ロスが発生しており、その約半分が事業系由来とされています(環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値の公表について」)。この数値は製造・流通・小売りの各段階での無駄が積み重なった結果であり、とりわけ食品工場における生産工程や検査工程、廃棄物処理の非効率が大きな要因です。

2025年11月、政府は「フードテック」を国家の成長戦略における重点分野に位置づけました。AI、バイオ、GX(グリーントランスフォーメーション)と並び、食料供給力の強化や社会課題解決を担う中核産業として扱われています。こうした政策の方針に呼応する形で、食品工場のスマート化や資源循環、脱炭素化を実現する具体的な技術の社会実装が急速に進んでいます。

年間400万トンの食品ロスに挑む!持続可能な食の未来を支える技術が幕張メッセに集結 画像 2

幕張メッセに集う“現場で使える”ソリューション群

RX Japan株式会社が主催する「第6回 食品工場Week(旧称:フードテックWeek)」は、2025年12月3日(水)~5日(金)に幕張メッセで開催されます。開催時間は10:00~17:00で、食品ロス削減に直結するAI・IoT・資源循環技術や、脱炭素型設備などが一堂に出展されます。

本展示会は、研究段階の技術ではなく、実際の工場運用で導入・運用可能な製品とサービスに焦点を当てています。製造ラインの検査精度向上や残渣のアップサイクル、流通段階での品質保持といった具体的課題を解決するための実装事例やデモンストレーションが予定されています。

年間400万トンの食品ロスに挑む!持続可能な食の未来を支える技術が幕張メッセに集結 画像 3

イベントの基本情報

下記は展示会の開催情報と公式窓口です。取材申込みや出展社とのスケジュール調整について、事務局が支援を行います。

取材に関しては出展社へのインタビューや製品デモの撮影希望を事務局が調整可能です。事前に取材対象やテーマの相談を受け付ける旨の案内が出されています。

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注目の出展製品と技術紹介:現場の課題を直接解決する4つ

出展社が持ち寄る技術は多岐にわたります。ここではプレスリリースに記載された製品・サービスを漏れなく紹介します。各項目は製品の目的と具体的な運用イメージを明示しています。

以下の4製品・サービスは、食品残渣の再利用、検査精度向上、鮮度保持など、食品ロスを起点から抑制するための具体的ソリューションです。

食品残渣のアップサイクル技法(出展社:株式会社 YSC)

企業向けのノベルティグッズ企画・製造を手掛ける株式会社 YSCは、食品残渣や産業廃棄物を永続的に再利用可能な資源へと変える独自技術を展示します。回収した食品残渣を原料の一部として利用し、ボールペンなどのプラスチックグッズ、タオルやTシャツなどの綿製品、マグカップなどの陶器、紙製品へとアップサイクルする工程を紹介します。

想定される導入効果としては、廃棄量削減と企業の循環型資源利用の実現、ノベルティを通じたブランド価値の向上が挙げられます。

地域食品資源循環ソリューション(出展社:NTTビジネスソリューションズ 株式会社)

NTTビジネスソリューションズが提案するサービスは、廃棄コストと廃棄量の削減を目的とし、食品残渣から堆肥をつくり、その堆肥を農家へ提供する循環モデルです。これにより、廃棄物が地域の農業に還元され、SDGsの達成に寄与します。

事業系廃棄物の処理コスト低減と、地域連携による資源循環の具体化が特徴です。現場から排出される残渣を定期回収する物流と堆肥化プロセスの統合がポイントとなります。

高性能「X線 × AI」検査(出展社:株式会社 VRAIN Solution)

株式会社 VRAIN Solutionは、高感度X線センサと画像認識AIを融合した次世代型検査機を出展します。本機は微細な異物や欠陥を検出し、内観と外観の検査を1台で同時に行うことで検査工程の効率化と品質向上を図ります。

検査精度の向上は不良によるロスの削減に直結します。誤検出や見逃しの低減により、廃棄対象となる製品の割合を下げることが期待されます。

世界初の鮮度保持技術(出展社:株式会社四国総合研究所)

株式会社四国総合研究所が展示する技術は、薬剤を使わずに短時間の光照射で青果物の品質低下を抑える鮮度保持技術です。本技術はカビや腐敗、味の低下を防ぐ効果が報告されており、ほとんどすべての青果物に適用可能とされています。

流通段階での品質保持が向上すれば、店頭・流通で発生するロスを大幅に削減できます。薬剤不使用である点は、食品安全性の観点からも重要です。

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展示会での取材方法・運営側サポートと関連情報

展示会事務局は、出展社インタビューや製品デモの撮影希望に対してスケジュール調整を行うと明示しています。取材を予定しているメディアは、事前に対象企業やテーマを相談のうえ、撮影やインタビューの時間を確保すると効率的です。

また、展示会は単なる製品紹介に留まらず、政策との整合性や導入事例を示す場としても機能します。政府が位置づけた成長戦略としてのフードテックと、出展される実装技術の関連性を確認することが取材価値を高めます。

カテゴリ・キーワード・参考資料

プレスリリースに記載されたカテゴリー、キーワード、関連リンクは以下の通りです。取材・調査の際に参照すると情報整理が容易になります。

カテゴリ
食品・お菓子、ソフトドリンク・アルコール飲料
キーワード
食品ロス、フードロス、食品残渣、資源循環、アップサイクル、成長戦略、脱炭素、SDGs、食品工場、幕張メッセ
関連リンク
https://www.foodtechjapan.jp/ftw/ja-jp.html#/
出典(食品ロス統計)
環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値の公表について」 (https://www.env.go.jp/press/press_00002.html)

展示会の要点を表で整理

以下の表は本記事で取り上げた重要項目を整理したものです。開催情報、出展技術、主催者、参考情報などを一目で確認できます。

項目 内容
プレスリリース発信元 RX Japan株式会社(発信日:2025年11月18日 11時00分)
日本の食品ロス量 年間約464万トン(環境省推計)、約半分が事業系由来
開催名 第6回 食品工場Week(旧称:フードテックWeek)
会期・時間 2025年12月3日(水)~5日(金) 10:00~17:00
会場 幕張メッセ
主催 RX Japan株式会社
公式サイト https://www.foodtechjapan.jp/ftw/ja-jp.html#/
出展製品・サービス(抜粋)
  • 食品残渣のアップサイクル技法(株式会社 YSC)
  • 地域食品資源循環ソリューション(NTTビジネスソリューションズ 株式会社)
  • 高性能「X線 × AI」検査(株式会社 VRAIN Solution)
  • 世界初 鮮度保持技術(株式会社四国総合研究所)
取材・撮影 事務局でスケジュール調整可能。出展社インタビューやデモ撮影が申請可能
関連政策 2025年11月にフードテックを成長戦略の重点分野に指定(政府)
参考資料 環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値の公表について」

本記事では、プレスリリースで示された統計データ、政策の位置づけ、展示会の開催情報、出展製品の性格と期待される効果、取材・撮影に関する事務局の支援など、リリースに記載された情報を漏れなく整理して提示しました。展示会は製造現場の食品ロス削減と資源循環の実装を検証する場として、業界関係者やメディアにとって有益な情報を得られる機会となる見込みです。

参考リンク: