11月22日開幕 肥後細川庭園の紅葉ライトアップ
ベストカレンダー編集部
2025年11月18日 13:41
秋の紅葉ライトアップ
開催期間:11月22日〜11月30日
目白台の夜を彩る「秋の紅葉ライトアップ―ひごあかり―」
熊本県は、東京都文京区立肥後細川庭園において、2025年11月22日(土)~11月30日(日)の期間で夜間の特別開園を実施し、秋の紅葉ライトアップ「ひごあかり」を開催します。開園時間は17:30~20:00(最終入園19:30)で、入園料は300円(未就学児無料)です。荒天時は中止となるため、来園前に最新情報の確認が必要です。
肥後細川庭園は池泉回遊式庭園として、江戸時代以降に旗本や清水家・一橋家の下屋敷を経て細川家の下屋敷・本邸として受け継がれた歴史ある庭園です。庭園の地形や水面を活かしたライトアップは、紅葉と雪吊りが水面に映る景観を中心に、静かな秋の夜を彩ります。
来園に際しての注意点として、庭園はライトアップ期間中のみの夜間特別開園となり、西門と南門は16:15に閉門、中門は16:30に閉門し、中門のみ17:30から再開門します。園内は一方通行で一部段差があるため、歩行に注意が必要です。駐車場はなく、公共交通機関の利用が案内されています。
庭園の見どころと光の演出
肥後細川庭園の紅葉ライトアップでは、地形を活かした観賞動線により、紅葉の色づきや水面の反射を効果的に見せます。照明計画により、夜間に浮かび上がる木々や雪吊りのシルエットが、庭園の歴史的構成と相まって幻想的な景観を形成します。
光のオブジェは、全国で竹あかりのプロデュースを行っている「CHIKAKEN〈ちかけん〉」が手掛けます。竹あかりが放つ柔らかな光は、庭園の静寂に温かみを添え、紅葉と水面、そして庭園建築の調和を際立たせます。
- 開催期間
- 2025年11月22日(土)~11月30日(日)(荒天中止)
- 時間
- 17:30~20:00(最終入園19:30)
- 入園料
- 300円(未就学児無料)
- 会場
- 文京区立肥後細川庭園(東京都文京区目白台1-1-22)
熊本ゆかりの展示と地域文化を伝えるプログラム
ライトアップ期間中は、熊本県や熊本市、山鹿市などによる関連展示やイベントが行われます。震災後の支援に対する感謝と、熊本の現在の文化や観光情報を東京で発信することを目的として、竹あかりなどを通じて熊本の魅力を紹介します。
出展内容は多岐にわたり、熊本県による観光PR展示、細川家に縁のある文化資源を紹介するパネル展(熊本市)、山鹿灯籠踊りの実演や灯籠展示、物産・スイーツの販売などが含まれます。それぞれ日程や会場が定められており、訪問の際はスケジュールを参照するとよいでしょう。
- 熊本県 観光PR展示:くまモンのデビュー15周年を記念したロゴマーク等を掲出し、熊本の魅力と最新情報を紹介します。
- 悠久のときを綾なす細川文化展(熊本市):細川家と縁のある文化資源をストーリー化したパネル展。来場記念ノベルティとして先着900名にボールペンを配布します。
- 山鹿灯籠踊り・山鹿灯籠展示・スイーツ販売(山鹿市):11月22日(土)・23日(日)の2日間に山鹿灯籠踊りの披露と灯籠展示、物産販売を実施します。
山鹿灯籠踊りと関連イベントの詳細
山鹿灯籠まつりは例年8月15日・16日に開催されますが、今回の肥後細川庭園でのイベントでは、11月22日(土)・23日(日)の2日間限定で千人灯籠踊りなどの要素を取り入れた披露を実施します。踊りは西門広場で行われ、観覧が可能です。
具体的な時間は以下の通りです。ほかに松聲閣の和室で灯籠展示や物産販売が行われ、熊本の土産や菓子類が紹介されます。地域の舞踊を通じて、灯りと文化のつながりを伝える構成になっています。
- 山鹿灯籠踊り:①18:00~ ②19:00~(会場:西門広場)
- 山鹿灯籠展示・物産販売:会場は松聲閣 和室
ボランティアガイドツアー
庭園の歴史や見どころを解説するボランティアガイドツアーが実施されます。開催日は11月22日(土)と11月29日(土)で、集合は松聲閣入口、開始は14:00(約30分)です。参加費は無料で、定員は当日先着約10名程度となっています。
ツアーは庭園の構成や植栽の見所、歴史的背景を短時間で把握できる内容です。参加希望者は開始時間に集合場所へ向かうことで参加できます。
漱石山房記念館での竹あかり展示:漱石と熊本の縁を照らす光
新宿区立漱石山房記念館では、熊本と夏目漱石の縁に着目し、2025年12月3日(水)~12月26日(金)の期間、前庭において竹あかりの展示を行います。展示時間は午後4時30分~午後8時で、館内の入館は午後5時30分までです。会場は新宿区立漱石山房記念館 前庭(東京都新宿区早稲田南町7)です。
夏目漱石は明治29年(1896年)4月に第五高等学校(現熊本大学)に赴任し、約4年間を熊本で過ごしました。熊本滞在中に訪れた風景はのちの作品にも影響を与えています。今回の展示は、漱石と縁のある場所で熊本の現状や震災支援への感謝を伝える機会として企画されています。
- 展示期間:2025年12月3日(水)~12月26日(金)(午後4:30~午後8:00、館内入館は午後5:30まで)
- 会場:新宿区立漱石山房記念館 前庭(東京都新宿区早稲田南町7)
- 展示内容:くまモン15周年記念ロゴをモチーフにした竹あかりオブジェの展示、漱石縁の模様(猫のシルエットや足跡、髭や帽子モチーフ)の竹あかり展示
くまモンは熊本県の営業部長兼しあわせ部長として親しまれており、2025年3月にデビュー15周年を迎えたことを受け、今回制作された記念ロゴをモチーフにした竹あかりが前庭に設置されます。漱石にちなんだモチーフと熊本の象徴を組み合わせることで、地域のつながりを視覚的に表現する展示です。
展示に関する詳細は漱石山房記念館の公式サイト(https://soseki-museum.jp/)で確認できます。過去の設置例として令和6年度の設置の様子も参考となります。
周辺の催し・アクセスと注意点、内容の整理
肥後細川庭園周辺では永青文庫の秋季展も開催されています。永青文庫では2025年10月4日(土)~11月30日(日)に秋季展「永青文庫 近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―」が実施されており、開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)です。こちらは有料での展示となります。
肥後細川庭園および漱石山房記念館での竹あかり展示や関連イベントを訪れる際は、夜間の開園時間、門の閉鎖時間、入園ルートの一方通行等の注意事項を確認してください。特に庭園では一方通行や段差があり、駐車場がないため公共交通機関の利用が推奨されています。
以下に、本記事で取り上げた主要事項を整理した表を示します。日程や時間、会場、入場料、主な内容を一覧できる形式にまとめていますので、訪問計画の参考にしてください。
| 項目 | 開催期間・日時 | 会場 | 入場料・備考 | 内容 |
|---|---|---|---|---|
| 秋の紅葉ライトアップ「ひごあかり」 | 2025年11月22日(土)~11月30日(日) 17:30~20:00(最終入園19:30) | 文京区立肥後細川庭園(東京都文京区目白台1-1-22) | 入園料300円(未就学児無料)。西門・南門16:15閉門、中門16:30閉門、17:30再開門。駐車場なし。 | 紅葉の夜間ライトアップ、CHIKAKENによる竹あかり光オブジェ、庭園の歴史的景観。 |
| 熊本県 観光PR展示 | ライトアップ期間中(上記に準ずる) | 肥後細川庭園内 | 無料(入園料別)。 | 熊本の観光情報、くまモン15周年記念ロゴ等の紹介。 |
| 悠久のときを綾なす細川文化展 | ライトアップ期間中(上記に準ずる) | 肥後細川庭園内(パネル展) | 無料(入園料別)。先着900名に来場記念ノベルティ(ボールペン) | 細川家ゆかりの文化資源をストーリーで紹介。 |
| 山鹿灯籠踊り・灯籠展示・スイーツ販売 | 11月22日(土)・23日(日)。灯籠踊りは①18:00~ ②19:00~ | 西門広場(踊り)/松聲閣 和室(灯籠展示・物産) | 観覧無料(入園料別)。 | 山鹿灯籠踊りの披露、灯籠展示、物産・スイーツの販売。 |
| ボランティアガイドツアー | 11月22日(土)、11月29日(土) 14:00開始(約30分) | 松聲閣 入口(集合) | 参加無料、当日先着約10名程度 | 庭園の歴史や見どころを案内するガイドツアー。 |
| 漱石山房記念館 竹あかり展示 | 2025年12月3日(水)~12月26日(金) 午後4:30~午後8:00(館内入館は午後5:30まで) | 新宿区立漱石山房記念館 前庭(東京都新宿区早稲田南町7) | 前庭展示は無料(館内入館は別途)。 | くまモン15周年記念ロゴモチーフの竹あかり、漱石縁の模様(猫等)の竹あかり展示。 |
| 永青文庫 秋季展 | 2025年10月4日(土)~11月30日(日) 10:00~16:30(入館16:00まで) | 永青文庫(肥後細川庭園周辺) | 有料。展示会場での入場料は別途案内。 | 近代日本画の展覧会「近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―」 |
本稿は熊本県が文京区・新宿区と連携し実施する文化交流の一環として行われるライトアップと竹あかり展示、及び関連イベントの内容を整理したものです。詳細や最新情報は熊本県の公式サイト(https://www.pref.kumamoto.jp/)や各開催施設の公式案内をご確認ください。
参考リンク: