ブラザー、PD-7100Fで大会の暑さ対策へ 2026/9/19開幕

ブラザーが大会協賛締結

開催期間:9月19日〜10月4日

ブラザーが大会協賛締結
ブラザーは大会で何をするの?
オフィシャルサプライヤー(Tier4)として据置型スポットクーラーPD-7100Fを提供し、選手や関係者の暑さ対策・熱中症対策を支援します。契約は締結日から2026年12月31日までです。
大会はいつどこで開催されるの?
第20回アジア競技大会と第5回アジアパラ競技大会は2026年9月19日~10月4日に開催。メイン会場は名古屋市瑞穂公園陸上競技場で多数の国と選手が参加します。

ブラザーが地域に根ざした支援を選んだ背景と契約の意義

ブラザー工業株式会社は、2025年11月18日14時00分付の発表で、公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会と、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)および第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)について、パートナーシップ契約を締結したことを公表しました。発表の冒頭には会社名と発表日時が明記されており、本件はブラザーの地域貢献と国際舞台での役割を示す取り組みとして位置づけられます。

ブラザーが今回の大会支援を決定した背景には、創業当初からのアジアとの関係性があります。創業精神にある「輸入産業を輸出産業にする」という志は、1947年に家庭用ミシンを上海へ200台輸出したことに始まり、以降アジアでの販売・生産・開発を重ねてきました。現在、グループの海外売上比率は8割超、そして日本を除くアジア地域で働く従業員はグループ全体の6割を超えていることが説明されています。

ブラザー、アジア競技大会・アジアパラ競技大会のパートナーシップ契約を締結 画像 2

創業とアジアの関わりが持つ意味

ブラザーにとってアジアは単なる販売市場に留まらず、生産や開発の重要拠点であり、従業員の大きな比率がアジア内に存在します。この歴史的・実務的な結びつきが、愛知・名古屋で開催される本大会のパートナーシップ契約締結につながったと説明されています。

また創業の地である愛知・名古屋で行われる大会であることが、契約締結の大きな理由の一つに挙げられており、地元への貢献と国際的な事業基盤の両面を兼ね備えた取り組みであることがうかがえます。

提供する支援の内容と公式協賛製品の特性

ブラザーは本大会において、協賛ランクを両大会ともにTier4:オフィシャルサプライヤーとして位置づけ、協賛カテゴリー・業種はスポットクーラーと明記しています。契約期間は契約締結日から2026年12月31日までです。

オフィシャルサプライヤーとしてブラザーが提供する製品は据置型スポットクーラーPD-7100Fです。PD-7100Fはブラザーのスポットクーラーシリーズ「PureDrive(ピュアドライブ)」に属し、同社独自の2段階気化冷却技術TwinAqua(ツインアクア)を採用した製品です。

PD-7100FとPureDriveの技術的特徴

PD-7100Fの主な特徴として、排気熱風レス*およびフロンレスという点が示されています。排気熱風レスとは、排出される排気の乾球温度が外気温より低くなることを指します。これにより、排気による周辺温度上昇を抑えつつ冷却効果を発揮します。

また、TwinAquaに代表される気化冷却方式により冷媒を使用せず、フロン管理の必要がない点、加えて省エネ設計でCO2削減に貢献する点が強調されています。これらの特性は屋内外のイベント会場、倉庫、オフィスなど多様な環境での利用を想定した設計です。

近年の記録的な猛暑や、2025年6月1日に施行された厚生労働省による職場の熱中症対策の重要性を踏まえ、PD-7100Fの提供は選手や関係者の熱中症対策としての実用性を重視したものです。ブラザーは本製品を用いて大会の安全かつ快適な運営を支えるとしています。

  • 製品名:据置型スポットクーラー PD-7100F(PureDriveシリーズ)
  • 技術:TwinAqua 2段階気化冷却
  • 特長:排気熱風レス*、フロンレス、省エネ設計
  • 用途:大会会場の暑熱対策、作業現場、イベント会場など

*排出される排気の乾球温度が外気温より低くなることを指す。

プロモーションと大会の実務的概要

今回の契約締結に合わせ、ブラザーは特設サイトを開設しプロモーションムービーを公開しています。キーメッセージは「私は、挑む。」であり、アスリートが自らの壁を突破する姿や、起業家が社会の常識を塗り替える姿に寄り添うというブラザーの「At your side.」という精神が込められています。特設サイトはブラザーのグローバルサイトを含む関連リンクで案内されています(関連リンク: https://global.brother/ja)。

公表された大会の基本データは以下のとおりです。両大会ともに開催期間は2026年9月19日(土)から10月4日(日)、メイン会場は名古屋市瑞穂公園陸上競技場です。以下に大会ごとの参加規模等を整理します。

第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
開催期間:2026年9月19日(土)~10月4日(日)
メイン会場:名古屋市瑞穂公園陸上競技場
選手団(選手・チーム役員):最大15,000人
実施競技:41競技
参加国数:アジア45の国と地域
第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)
開催期間:2026年9月19日(土)~10月4日(日)
メイン会場:名古屋市瑞穂公園陸上競技場
選手団(選手・チーム役員):3,600人~4,000人
実施競技:18競技
参加国数:アジア45の国と地域

ブラザーの担当者は「本大会に参加されるすべての方々の挑戦や努力を支え、地域とともに歩み続ける存在でありたいと思っています」と述べています。企業の社会的責任と地域貢献の観点から、技術を活かした具体的な支援が示された形です。

協賛のランクと契約期間の詳細

協賛ランクは両大会ともにTier4:オフィシャルサプライヤーとされています。協賛カテゴリーはスポットクーラー、契約期間は契約締結日から2026年12月31日までであり、大会開催期間を含む準備期間および大会後の一定期間にわたる支援が予定されています。

この契約は単発の物品提供にとどまらず、プロモーションや情報発信、会場運営の安全対策への寄与といった包括的な支援として設計されている点が明らかです。特設サイトやプロモーションムービーを通じたメッセージ発信もその一環です。

要点の整理(本記事の内容まとめ)

以下の表は、本記事で取り上げたブラザーと大会に関する主要項目を整理したものです。契約の基本情報、提供製品、技術的特徴、開催日程と規模を網羅しています。

項目 内容
発表者 ブラザー工業株式会社(発表日:2025年11月18日 14:00)
契約相手 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会
対象大会 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)、第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)
協賛ランク 両大会とも Tier4:オフィシャルサプライヤー
協賛カテゴリー スポットクーラー(据置型)
提供製品 据置型スポットクーラー PD-7100F(PureDriveシリーズ)
技術・特長 TwinAqua(2段階気化冷却)、排気熱風レス*、フロンレス、省エネ
契約期間 契約締結日~2026年12月31日
大会開催期間 2026年9月19日(土)~10月4日(日)
メイン会場 名古屋市瑞穂公園陸上競技場
参加規模(アジア競技大会) 選手団 最大15,000人、41競技、参加国・地域 45
参加規模(アジアパラ競技大会) 選手団 3,600人~4,000人、18競技、参加国・地域 45
関連リンク https://global.brother/ja(企業の特設・関連サイトへの案内リンク)

以上が本件の主要なポイントです。ブラザーは自社の技術(PD-7100F/PureDrive)を通じて大会の暑熱対策を支え、地域で開催される国際大会に対してオフィシャルサプライヤーとしての役割を果たすことを明確にしています。発表に含まれる契約内容、提供製品の仕様、開催日程・規模などは本記事の表で網羅的に整理しました。

参考リンク: