札幌の高校生アートが彩るホテル、12月18日開業のERA札幌北口

高校生の感性が紡ぐ「都市と自然の調和」—ワークショップの全容

2025年10月19日（日）、市立札幌藻岩高等学校で実施された「ボタニカルペイントアート制作ワークショップ」は、12名の生徒が参加し、約8時間にわたって行われました。本ワークショップは、2025年12月18日開業予定のコンフォートホテルERA札幌北口（以下、当ホテル）に展示される客室アートを目的に実施され、参加者は札幌の植物や草木を用いて、ホテルの客室空間を彩る作品を制作しました。

主催はホテルの内装デザインを手掛ける株式会社スペース、制作監修には岐阜県で「和ごころ農園」を営む伊藤和徳氏と「里山デザイン工房 つむぐ手」代表の伊藤純子氏があたり、学生たちの表現を技術面および構成面から支えました。ワークショップを通じて完成した作品は、客室（クイーンエコノミータイプ）全69室に展示される予定です。

参加者と目的

参加者は市立札幌藻岩高等学校の美術部およびデザイン系進学を目指す生徒12名です。目的は、札幌の都市性と自然を組み合わせた視覚表現を通じて、宿泊者に地域の魅力を伝えるアートを制作することにありました。

制作された作品は合計76点。各作品は、一枚ごとに異なる表情を持ち、札幌の四季や風景、スポーツなど多様なテーマを反映しています。

制作プロセスと指導体制：素材選定から色彩設計まで

ワークショップは、まず発想ワークから始まりました。生徒たちはAからZまでのキーワードに沿って札幌の景色・建物・人・食べ物・言葉などを挙げ、そこから連想されるイメージを抽出しました。抽出されたキーワードごとに、48色のカラーカードから連想色を6～8色選び、色彩設計の基礎を固めました。

その後、実際の植物素材の扱いに移り、参加生徒は学校の周辺や自宅の庭から集めたカエデ、イチョウ等の北海道の植物を素材として選択。植物に色を付け、用紙にスタンピングする手法で一つ一つの作品を丁寧に仕上げていきました。

指導陣の役割と技術的ポイント

• 監修：伊藤和徳氏（和ごころ農園）、伊藤純子氏（里山デザイン工房 つむぐ手）。植物素材の取り扱いや構図、表現の広げ方を指導。
• 主催：株式会社スペース。ワークショップ運営とホテル側の展示企画との調整を担当。
• 制作手法：植物素材のスタンピング、着色、色のレイヤリング。紙面上での構図調整や色彩の対比を重視。

このプロセスにより、参加者は素材の選別から色彩設計、最終的な表現手法まで一貫した制作体験を得ることができました。指導陣は専門的な視点で助言を行い、生徒の個性を生かした表現が生まれるようサポートしました。

完成作品の特徴と展示計画：ホテルと地域の共創

ワークショップで生まれた76枚のアートは、札幌の「都市と自然の調和」を主題に、それぞれが独自の視点で札幌の季節感や街の表情を描き出しています。「札幌の冬」「札幌の四季」「札幌のスポーツ」といったテーマをはじめ、学生たちが再発見した札幌の魅力が色彩と形で表現されています。

完成した作品は、コンフォートホテルERA札幌北口のクイーンエコノミータイプ（1ベッドルーム）全69室に展示される予定です。客室ごとに異なる作品を配置することで、滞在ごとに異なる表情に出会える演出を意図しています。

展示における意図と宿泊者への訴求

展示目的

宿泊者に札幌の自然や四季、地域性を視覚的に伝えること。

展示形式

クイーンエコノミータイプ全69室へ1枚ずつ配布。客室のインテリアとして空間の質を高める。

期待される効果

地域と連携したホテル滞在体験の創出、地域の若者の創造性を観光資源として活用。

参加した生徒からは、自身の制作物が客室に飾られることへの期待が寄せられ、作品を通じて札幌の四季や自然を感じて欲しいという声が聞かれました。ホテル側は地域とともに作る空間として、地元の声を取り入れる試みを進めています。

開催概要・施設情報・企業情報の詳細

ワークショップの実施情報、展示予定、ホテルの所在地や開業日、運営会社に関する情報を以下に詳述します。取材や問い合わせ時にも参照できるよう、主要なデータを整理しています。

以下は本ワークショップおよびホテルに関する公式情報です。日程や所要時間、担当などの具体的な数値や名称を明示しています。

• ワークショップ開催日：2025年10月19日（日）
• 開催場所：市立札幌藻岩高等学校
• 主催：株式会社スペース
• 監修：伊藤 和徳氏（和ごころ農園）、伊藤 純子氏（里山デザイン工房 つむぐ手）
• 参加者：市立札幌藻岩高等学校 美術部およびデザイン系進学希望者 12名
• 制作枚数：76枚（約8時間のワークショップで制作）
• 展示予定：コンフォートホテルERA札幌北口 客室（クイーンエコノミータイプ全69室）

運営会社：株式会社チョイスホテルズジャパン 概要

本プロジェクトは、全国にコンフォートホテルを展開する株式会社チョイスホテルズジャパンの一環として実施されました。以下に同社の基本情報を示します。

所在地

〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目6-3 吉野第一ビル2階

代表取締役社長

伊藤 孝彦

設立

2000年9月

資本金

2,000万円

事業内容

ホテルフランチャイズの加盟店募集・指導・管理・運営。チョイスホテルズインターナショナルの日本におけるマスターパートナーとしてコンフォートブランド等を展開。

URL

https://www.choice-hotels.jp

プレスリリースは株式会社チョイスホテルズジャパン発表（2025年11月19日 11時00分）によるものであり、ワークショップの開催主体・監修者・参加者・展示予定等の情報は同リリースの内容に基づいて記載しています。

まとめ：ワークショップの成果と主要データ整理

今回のワークショップは、生徒たちの視点で札幌の都市性と自然を結びつけた表現を生み出し、その成果をホテルの客室に展開することで地域と連携した新たな滞在体験を設計する試みです。制作された76枚のアートは、客室ごとに異なる作品として展示され、宿泊者に札幌の多様な魅力を伝えることを目的としています。

以下に、本記事で取り上げた主要データを表形式で整理します。ワークショップの開催情報、展示計画、ホテルの基本情報、運営会社情報などを一目で把握できるようにまとめました。

本件は、地域の高校生とホテル運営会社・デザイン事務所が連携して実施した取り組みの記録です。展示される作品群は、札幌の四季や街の表情を多様な角度から伝える構成となっており、滞在者に対して地域性を感じさせる要素として機能します。