11月23日 東京ビッグサイトで藤井聡太vs永瀬拓矢のJT杯決勝生中継

東京ビッグサイトで実現する頂上対決：11月23日 決勝戦の概要

本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」（以下「JT杯」）決勝戦（関東大会）は、2025年11月23日（日・祝）に東京都江東区の東京ビッグサイト東展示棟4・5ホールで公開対局として行われます。プレスリリースは公益社団法人日本将棋連盟より2025年11月21日13時00分に発表されました。

決勝戦のカードは、優勝2回の藤井 聡太 竜王・名人と、初優勝を目指す永瀬 拓矢 九段の対局です。会場では事前申込にて当選した観戦者および同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の前で公開対局として実施されます。会場に足を運べない方向けに、同局の模様はABEMAで生中継され、放送は16時25分から予定されています（放送開始時間は変更になる可能性があります）。

開催日時と会場、観戦の仕組み

対局日時：2025年11月23日（日・祝）

会場：東京ビッグサイト 東展示棟4・5ホール（東京都江東区）

• 観戦方法：事前申し込みにて当選した観戦者と「テーブルマークこども大会」参加者により公開対局で観戦可能。
• 放送：ABEMA生中継（放送URL: https://abema.tv/channels/shogi/slots/DZUy8oquuFm2WB）

両雄の戦績と戦型分析：過去の対戦から見える特徴

両者の対戦成績は藤井竜王・名人の30勝、永瀬九段の11勝。JT杯での対戦は2回あり、いずれも藤井竜王・名人が勝利しています。これまでの戦型内訳を見ると、両者ともに角換わりを多用しており、角換わりが最も多い戦法であることがわかります。

対戦の年内・近年の動きも重要な背景です。今年は王将戦、名人戦、王位戦の各七番勝負を含め、両者は計16局を指しており、現在の将棋界を代表するビッグカードの一つです。藤井竜王・名人は10月末に王座を失冠したものの、10月のタイトル戦の成績は4勝1敗であり、必ずしも不調とは言えない状況です。一方、永瀬九段は今年の王将戦を経て自身の強化を実感しており、上位で戦いながら高勝率を維持しています。

戦型別内訳と注目点

過去の対局における戦型の内訳は次の通りです。角換わりが圧倒的に多く、両者の得意戦法が一致している点が決勝戦の注目点です。

• 角換わり：25局
• 相掛かり：5局
• 矢倉：3局
• 雁木：3局
• 横歩取り：2局
• 力戦居飛車：1局
• 三間飛車：1局
• 四間飛車：1局

この統計からは、序盤の角換わりにおける研究・駆け引きが決着を左右する可能性が高いことがうかがえます。両者は局面での読みの精度と最新の定跡研究が勝敗を決める要素となります。

関係性と心理的背景：練習将棋から築いたライバル関係

両者は2017年に非公式戦で対局した縁から、以後練習将棋を指すようになった経緯があり、互いに切磋琢磨してトップ棋士へと上り詰めてきた間柄として知られています。互いについて「自分を引き上げてくれた」とコメントしたことがあり、対局は技術的な対決であると同時に、尊敬と刺激を伴う関係性の延長線上にあります。

藤井竜王・名人は失冠の痛手がありつつもタイトル戦での好成績を残しており、決勝戦を巻き返しの一戦に位置づける可能性があります。永瀬九段は王将戦での経験を踏まえ「強くなった」と述べており、JT杯での初優勝という具体的な実績を狙っている点が注目されます。

二人の関係性が対局に与える影響

練習連携の長さや互いの研究内容の共有は、公式戦においても相手の癖や指し手の傾向を知る材料になります。過去に非公式戦で始まった関係性は、本局の序盤選択や終盤での読みの深さに影響を及ぼすと見られます。

公開対局という舞台での決勝戦は、相互のリスペクトと競争心が混在する特別な局面を生み出します。棋士としての誇りと勝利への意志がどのように盤面に現れるかが焦点です。

解説陣、放送スケジュール、関連情報

大盤解説は森内俊之 九段が務めます。聞き手は香川愛生 女流四段、読み上げは脇田菜々子 女流初段です。森内九段はJT杯で優勝1回・準優勝2回の実績があり、名人を8期獲得するなど豊富なタイトル経験を持ちます。2025年2月に通算1000勝を達成しており、将棋普及活動にも力を入れている人物です。昨年に続き2年連続でJT杯決勝の解説を担当します。

放送はABEMAで16時25分開始予定（変更の可能性あり）。会場での観戦は事前申込による当選者とこども大会参加者が対象ですが、会場の様子や大盤解説の模様は中継を通じて全国で視聴可能です。

解説陣の役割と期待される解説の方向性

解説

森内俊之 九段：広範なタイトル経験と研究志向の強い棋士として、両対局者の事前準備に基づく入念な分析が期待される。

聞き手

香川愛生 女流四段：棋士の思考を引き出す進行を担当。

読み上げ

脇田菜々子 女流初段：棋譜の読み上げや進行サポートを担当。

なお、対局や関連画像、各種調査データの提供についてはプレスリリースにて案内があり、必要な素材は事務局を通じて提供されると明記されています。

大会の意義、主催・協賛、問い合わせ先

「JTプロ公式戦」は、こどもから大人まで将棋を楽しめる場を提供することを趣旨としており、JTグループは「心の豊かさを育む特別な『とき』」を提供することを掲げています。大会の協賛趣旨文には、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援する姿勢が示されています。

大会の主催・後援・協賛の体制は次の通りです。主催や後援は地域によって異なる部分がありますが、関東・大阪は日本将棋連盟のみが主催となる旨がプレスリリースで記載されています。

大会の公式情報や詳細は大会公式ホームページおよび公式Xアカウントで案内されています。

• 大会公式ホームページ：https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
• 「JT杯」公式X：https://ｘ.com/jt_shogi

問い合わせ先と素材提供について

問い合わせ先は「将棋日本シリーズ」総合事務局で、連絡先は以下の通りです。棋士の写真や各種調査データの提供も可能であるとされています。

電話

TEL：03-5166-0290

メール

E-mail：info@jt-shogi.jp

所在地

〒104-6039 東京都中央区晴海1-8-10 晴海トリトンスクエアX棟　㈱I&S BBDO内

要点のまとめ（表）

以下に、本記事で取り上げた重要事項を表形式で整理します。会場・日時・出場棋士・放送・主催・問い合わせ先など、確認しやすい形にまとめています。

以上がプレスリリースに基づく決勝戦（関東大会）の主要な情報です。開催日時や放送時間、会場の観戦方法、対局者の経歴やこれまでの対戦成績、解説陣や主催・協賛団体、問い合わせ先まで、リリースに記載された内容を網羅して整理しました。