氷川きよし新曲『ほど酔い酒』1/28発売　寛容を歌う演歌

氷川きよし、新曲「ほど酔い酒」——演歌に込めた寛容のメッセージ

日本コロムビア株式会社は、氷川きよしが約3年ぶりに発表する演歌シングル「ほど酔い酒」の発売を2026年1月28日(水)に決定したと発表しました。作品は現代の風潮に一石を投じるような〈寛容さ〉を主題に据え、小さな失敗やつまずきを受け止めることの大切さを歌う内容になっています。

本作は作曲を氷川の師匠である水森英夫氏、作詩を岸 快生氏が初めて手がけたもので、朗らかで包み込むようなメロディーと、印象的なフレーズ「ゆるしましょう」を中核にした演歌楽曲です。レーベル表記はCOCA-18317、価格は￥1,500（税抜価格 ￥1,364）です。

制作クレジットと作品の意図

本作の制作クレジットは以下の通りです。作詩・作曲・編曲の組み合わせが、現代的な演歌表現を支えています。

M1 ほど酔い酒

作詩：岸 快生／作曲：水森英夫／編曲：石倉重信

M2 あなたの歌になりたい

作詩：森 雪之丞／作曲：水森英夫／編曲：大貫祐一郎

M3 玄海魂

作詩・作曲：氷川きよし／補作曲：水森英夫／編曲：伊戸のりお

作品は令和の演歌・歌謡曲として、氷川が伝えたいメッセージを伸びやかで朗らか、時にキリッとした歌唱表現で示すことを意図しています。歌詞とメロディーの双方に、他者を受け入れる姿勢と人間関係のほどよい距離感が反映されています。

氷川きよしの言葉——楽曲に込めた想い

氷川きよし自身は新曲について長いコメントを寄せています。コメントでは、現代のSNSやフェイクニュースがもたらす分断に触れ、個人として寛容であろうとする意志や、相互理解の重要性について率直に述べています。

以下に本人コメントを原文のまま掲載します。発言の全容が作品理解に重要であるため、省略せずに記載します。

『2026年の新曲は「ほど酔い酒」という作品です。やっぱり、何でも”ほどよい”のが一番ですよね。人間関係もそうですけど、ほどよい距離感って言うんですか。お酒もほどよく飲みたいなって思います。
今はSNSの時代で、フェイクニュースがあったりして、憎悪と分断が広がっているんじゃないかと思うと悲しくなります。自分も仕事をさせていただく中で、いろんな言葉が飛び交うし、人間ですから傷つくこともあります。世の中、完璧な人はいないし、個性も強い。みんなが寛容になって、受け入れて生きていく。話をして解決していく。もう一歩踏み込んで、相手を知って理解していく。そうできるように自分が努力しようって思う。自分の心が変われば、きっと相手も変わると信じたい。新曲「ほど酔い酒」は、そんな思いにさせてもらえる令和の演歌・歌謡曲です。作詞は今回初めて作品をいただいた岸快生(きし かいせい)先生です。詩を読ませていただいた時に、「そうだなぁ」「おっしゃる通りだな」と思いました。そして、作曲は師匠の水森英夫先生です。18歳の時にスカウトしていただき、東京に連れてきてくださった、永遠の師匠・水森先生がメロディーを書き下ろしてくださいました。デビュー30周年に向けてのよいスタートを切れる演歌作品に出会えたと確信しています。幅広い老若男女の皆さんに、ぜひカラオケで歌っていただきたいです。ザ・氷川演歌の世界を楽しんでいただきたいですし、演歌の良さをまた一つ知っていただけるのではないかなと思っております。2022年「甲州路」以来、久しぶりの演歌作品なので、多くの方に届けられるように、いろいろな番組で歌わせてもらいたいなと思っていますので、どうぞ楽しみにしていてください。』

このコメントからは、氷川が個人的な経験と師弟関係、そして音楽的使命感を通して新曲制作に臨んでいることが伝わってきます。特に作詞家・岸 快生氏と師匠・水森英夫氏との初タッグや、デビュー30周年に向けた意識が明確に示されています。

楽曲タイトルと発売情報の要点

シングルの基本情報は次の通りです。発売元、価格、型番、発売日など商業的な詳細が明示されています。

• タイトル：『ほど酔い酒』
• 発売日：2026年1月28日(水)
• 品番：COCA-18317
• 価格：￥1,500（税抜価格 ￥1,364）

なお、商品説明には「※収録内容が変更になる場合がございます。」との注意書きも付されています。

収録曲の構成と音の特色

シングルには表題曲の他に、氷川の新録や自作曲がバランスよく配置されています。作曲や編曲には複数の信頼あるクリエイターが関わり、演歌的な伝統性と現代的なアレンジが共存する仕上がりが意図されています。

ここでは収録内容と編曲者を明記し、楽曲の構造をわかりやすく示します。

表題曲「ほど酔い酒」は、演歌の節回しや歌唱の表現を基盤にしつつ、現代のリスナーにも受け入れられるような明るさと包容力を持たせた編曲になっています。楽曲中の「ゆるしましょう」というフレーズが、作品の主題を象徴的に示します。

聴きどころと歌唱の狙い

本作では氷川の持ち味である圧巻の歌唱力を基盤に、老若男女がカラオケで歌える親しみやすさを目指しています。演歌の伝統的な要素と現代の歌謡曲的アプローチが混在するため、幅広い層にアピールする構成です。

また、M2には森 雪之丞氏、M3は氷川自身の作詞作曲が含まれており、楽曲ごとに異なる作家陣との化学反応も聴きどころになります。

アルバム、全国公演、ラジオなどの関連活動

氷川は2025年11月に“今、表現したいこと”を詰め込んだアルバム『KIINA.’』をリリースしています。今回のシングルはその流れの延長線上に位置づけられ、演歌を通じて伝えたいメッセージをさらに明確に打ち出す意図があります。

加えて、2026年1月31日より全国4都市を回る劇場公演『氷川きよし特別公演』を開催することも発表されています。公演スケジュールは以下の通りです。

• 2026年1月31日(土)〜2月18日(水)　東京都 明治座
• 2026年3月6日(金)〜3月18日(水)　愛知県 御園座
• 2026年4月10日(金)〜4月19日(日)　大阪府 新歌舞伎座
• 2026年4月25日(土)〜4月30日(木)　福岡県 博多座

公演の詳細ページは公式サイトに掲載されています：
https://kiyoshihikawa.com/feature/gekijo2026

ラジオ番組と公式情報窓口

レギュラーラジオとして文化放送で「氷川きよし ～KII NIGHT～」が10月1日（水）午後8時05分スタート予定です。番組情報ページは以下で確認できます：
https://www.joqr.co.jp/qr/program/kiina/

公式な作品情報や最新ニュース、ダウンロード素材などは日本コロムビアの特設サイトおよび氷川きよしオフィシャルホームページで提供されています。
日本コロムビア特設サイト：https://columbia.jp/hikawa/
オフィシャルサイト：https://www.kiizna.co.jp/

氷川きよしの歩みと最近のリリース状況

氷川きよしは福岡県出身、9月6日生まれ。2000年2月2日に22歳で日本コロムビアより「箱根八里の半次郎」でデビューし、その年の新人賞を総なめにしました。第51回NHK紅白歌合戦に初出場して以来、2025年で通算25回の出場実績を持ちます。

2006年には第48回日本レコード大賞で「一剣」にて大賞を受賞し、2008年には紅白歌合戦の大トリを務めています。アニメ『ドラゴンボール超』の主題歌「限界突破×サバイバー」でも大きな注目を集めました。

1. 2000年2月2日：デビューシングル「箱根八里の半次郎」
2. 2006年：第48回日本レコード大賞 大賞受賞（「一剣」）
3. 2008年：NHK紅白歌合戦の大トリを務める
4. 近年のリリース：2025年6月「Party of Monsters」（小室哲哉プロデュース）、9月「白睡蓮」（松本隆 作詞）、11月 アルバム『KIINA.’』

こうした実績は、圧巻の歌唱力とビジュアル、包み込む人間性により幅広い年齢層の支持を得ていることを示しています。演歌だけでなく歌謡、アニメソングとの接点も持ち、ジャンルの枠を超えて活動している点も特徴です。

要点の整理

ここまでに挙げた新曲と活動の情報をわかりやすく表にまとめます。主要な事実を一覧にすることで、発表内容の全体像を確認できます。

まとめとして、本件は氷川きよしがデビュー30周年に向けて重要な一歩を踏み出す作品と位置づけられます。作詞家・作曲家・編曲家といった制作陣の顔ぶれ、そして全国劇場公演やラジオ番組といった活動計画を含めて、シングル「ほど酔い酒」は演歌表現の新たな提示として注目されます。