12月1日発売 金虎酒造の吟醸初しぼり
ベストカレンダー編集部
2025年11月24日 14:53
吟醸初しぼり発売
開催日:12月1日
原料米高騰を受けた判断──『初しぼり』を吟醸へ転換した理由と狙い
名古屋市北区の老舗酒蔵、金虎酒造株式会社は、2025年12月1日から冬の新米新酒として「新米新酒 吟醸 初しぼり」と「新米新酒 吟醸 にごり酒」を発売することを発表した。発表の背景には、全国的な酒造用原料米の価格高騰がある。これまで30年以上にわたり地元で親しまれてきた「初しぼり」に用いていた原料米を従来の価格帯で確保することが困難になったため、商品構成の見直しが行われた。
金虎酒造は単に価格を引き上げるのではなく、地元で安定して入手できる原料米を用い、その持ち味を活かした吟醸酒へと全面的に切り替える選択をした。社側は、この方針を「今できる最良の初しぼり」を届けるための措置と位置づけている。今回の切り替えは、価格の抑制に加え、風味や品質の均一化を図る意図がある。
切り替えの具体的な理由
今年は原料米の高騰が全国的に進行し、従来使用してきた銘柄を従来価格で継続的に調達することが極めて難しくなった。原料コストをそのまま販売価格に転嫁すると消費者の負担が増すため、金虎酒造では酒質設計の見直しと原料の地元回帰を組み合わせる策を選んだ。
選択肢としては、①従来の銘柄を維持して価格上昇を受け入れる、②原料を変更して価格を抑える、の二つがある中で、品質を担保できる地元原料を吟醸造りに適用するという方法を採った。
新商品「吟醸 初しぼり」「吟醸 にごり酒」の特徴と仕様
新商品はどちらも720ml、価格は1,980円(税込)で統一されている。発売日は両商品とも2025年12月1日から順次出荷される予定で、冬の新米新酒として市場へ投入される。
製品ごとに設計された味わいの方向性は異なるが、共通して「しぼりたてのフレッシュさ」を重視している。吟醸香や米の旨味を活かすことで、地元原料の持ち味を引き出すことをねらいとしている。
新米新酒 吟醸 初しぼり
商品説明では、フルーティな香りとみずみずしい呑み口を強調している。しぼりたてならではの爽やかさが広がり、新米新酒特有の華やかな味わいが特徴とされる。
主な仕様は次のとおりである。
- 容量:720ml
- 価格:1,980円(税込)
- 発売日:2025年12月1日より順次出荷
新米新酒 吟醸 にごり酒
にごり酒は米の旨味と飲み口の軽やかさの両立を目指している。やわらかでフレッシュな印象を保持しつつ、にごりならではのコクも感じられる設計となっている。
にごり酒の仕様も初しぼりと同様に以下のとおりである。
- 容量:720ml
- 価格:1,980円(税込)
- 発売日:2025年12月1日より順次出荷
醸造責任者のプロフィールとラベルデザインの刷新
今回の新酒を指揮する杜氏は木村伸一。プロフィールとして、20代の若さで全国新酒鑑評会において6年連続で金賞を受賞するなど、数々の実績を持つ。柔和な性格ながら酒造りに妥協を許さず、新技術の研究にも取り組むストイックな人物で、飲みやすさと味わいの広がりを両立させる酒造りを理想としている。
木村杜氏の主な受賞歴として、
- 全国新酒鑑評会
- 20代で6年連続金賞受賞
- 令和6年度
- 日本醸造協会 醸造技能者表彰受賞
- 令和7年
- 越後流酒造技術者選手権 3位
酒質だけでなくパッケージデザインも刷新された。従来の「初しぼり」「にごり酒」のロゴを継承しつつ、金虎のロゴマークであるエンブレムと調和する新たなラベルを採用している。具体的には筆文字の力強さとシンプルで現代的な構成を組み合わせ、名古屋の地酒としての風格と進化を表現する意図が示されている。
デザインの狙いと表現
新ラベルは伝統と現代性の融合を狙いとし、筆文字による力強さが蔵の歴史を感じさせる一方で、全体の構成はモダンで視認性を高めている。これにより店頭での判別性を高めつつ、地域の特性を反映させる設計となっている。
ラベル変更は商品価値の再設計の一環であり、品質と見た目の両面で「名古屋の冬の新酒」として一貫したメッセージを発信する施策となる。
取扱店、蔵元情報とまとめ
取扱店一覧は金虎酒造の公式ウェブサイトに掲載される。URLはhttps://kintora.jp/news/50.html で、発売日に合わせて順次情報が更新される予定である。店頭流通や出荷スケジュールに関する問い合わせは記載の連絡先へ連絡可能である。
金虎酒造は弘化二年(1845年)創業の酒蔵で、名古屋市内・国道19号沿いに位置する小規模な蔵である。越後流を基本にした淡麗で呑み口の良い日本酒を目指し、近年は全国新酒鑑評会での受賞やワイングラスでおいしい日本酒アワードなどで高い評価を受けている。
会社概要および連絡先
会社の主な情報は以下のとおりである。
- 社名
- 金虎酒造株式会社
- 創業
- 弘化二年(1845年)
- 所在地
- 愛知県名古屋市北区山田三丁目11番16号
- 電話
- 052-981-3960
- メール
- staff@kintora.jp
- 公式サイト
- https://kintora.jp/news/50.html
なお、今回の切り替えは原料調達環境に応じた品質維持と価格安定のための方針変更であり、蔵元は新たな味わいを地域の冬の風物として位置づける姿勢を示している。
要点の整理
ここまで述べた内容を表形式で整理する。主要な製品情報、発売日、価格、責任者や蔵元連絡先など、プレスリリースに含まれる全ての主要情報を網羅している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年12月1日より順次出荷 |
| 商品名 | 新米新酒 吟醸 初しぼり/新米新酒 吟醸 にごり酒 |
| 容量 | 各720ml |
| 価格 | 各1,980円(税込) |
| 発売理由 | 全国的な原料米の高騰により従来の原料確保が困難となったため、地元で安定調達できる原料を用い吟醸酒へ全面切替 |
| 杜氏 | 木村伸一(20代で全国新酒鑑評会6年連続金賞ほか受賞歴あり) |
| デザイン | 従来ロゴを継承しつつエンブレムと調和する新ラベル(筆文字とモダンな構成の融合) |
| 取扱店 | 公式サイトに掲載(https://kintora.jp/news/50.html) |
| 蔵元 | 金虎酒造株式会社(愛知県名古屋市北区山田三丁目11番16号) |
| 問い合わせ | TEL: 052-981-3960/MAIL: staff@kintora.jp |
以上が今回のプレスリリースに含まれる主要な情報の全体像である。商品仕様、発売日、価格、背景にある原料事情、杜氏や蔵元の情報、デザイン変更、取扱店確認先などが整理されている。