11月30日放送　村上春樹が選ぶ口笛入り音楽特集

秋の宵、耳を澄ませる口笛──村上春樹が選ぶ“口笛入り”の音楽たち

毎月最終日曜日の夜、作家・村上春樹がディスクジョッキーを務めるラジオ番組『村上RADIO』。2025年11月30日（日）19時00分から19時55分に放送される第82回のテーマは「口笛吹きがんばる」です。TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットでオンエアされます（一部局では放送時間が異なります）。

番組の中心には「口笛」の音色があります。村上さん自身が自宅近くを口笛を吹きながら通りかかる男性のことを思い出し、その音色に魅力を感じたことから、口笛入りの楽曲を集めるという発想が生まれました。今回はビリー・ジョエル、パット・ブーンなどの楽曲を含め、曲の一部に口笛が使用されているものから全編に渡って口笛が鳴る楽曲まで、さまざまなタイプを選曲して紹介します。

選曲の意図と番組で聴ける音のバリエーション

村上春樹はコメントで「あなたは口笛入りの音楽を何曲くらいご存じですか？ …秋の宵、いろんなタイプの口笛をじっくり楽しんでみてください」と記しています。番組では口笛が楽曲に与える表情の幅、歌や楽器と混ざり合ったときのニュアンスの違いを浮かび上がらせる構成が期待されます。

音色や技術は人それぞれで、口笛は演奏者の個性をよく表します。今回の放送では、口笛の使われ方に応じた多彩な編成で楽曲が並び、リスナーは晩秋の静かな夜に懐かしさや癒やしを感じることができる構成です。

代表的な楽曲例と口笛の種類

プレスリリースで明記された楽曲の例としてはビリー・ジョエルやパット・ブーンが挙げられています。こうした楽曲は口笛がアクセント的に用いられる場合もあれば、メロディの主体として機能する場合もあります。

放送で取り上げられる口笛の種類を整理すると次のようになります。

• 楽曲の一部に口笛が使用されるタイプ（アクセントや間奏で登場）
• 全編を通して口笛が中心となるタイプ（口笛が主旋律を担う曲）
• ボサノヴァなどの特定ジャンルと口笛が融合したタイプ（リズムや雰囲気を強調）

これらのタイプを村上さん自身の眼差しで並べ、聴き比べられる番組構成が想定されます。

放送情報と番組の基本情報

放送日時、放送局、パーソナリティ、提供などの基本情報は以下の通りです。放送ネットワークはJFN全国38局のフルネットで、放送時間が異なる局もあるため各局の番組表で確認が必要です。

番組の公式情報は番組ホームページに掲載されています。放送概要や過去のアーカイブは以下の公式ページで確認できます。

番組名

『村上RADIO～口笛吹きがんばる～』

放送日時

2025年11月30日（日）19:00～19:55（放送時間が異なる局があります）

放送局

TOKYO FM / JFN全国38局フルネット

パーソナリティ

村上春樹

提供

DNP大日本印刷

番組ホームページ

https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

放送に先立ち、村上さんが自ら所蔵するレコードの中から口笛入りの曲を探し出し、ちょっとした気まぐれで本特集が企画されたという経緯もコメントとして紹介されています。選曲は村上さん自身が担当することが番組の特徴です。

番組シリーズの歩み（第1回から第81回まで）

’18年の第1回放送開始以来、村上RADIOは多彩なテーマでシリーズを継続してきました。以下に各回の放送日とタイトルを時系列で記載します。過去のテーマは番組の多面性と選曲の幅を示しています。

以下は番組でこれまで放送された全タイトルの一覧です。各回の放送日とテーマを含め、プレスリリースに記載された通りに列挙します。

1. 第1回　2018年8月5日（日）『RUN&SONGS』
2. 第2回　2018年10月21日（日）『秋の夜長は村上ソングスで』
3. 第3回　2018年12月16日（日）『村上式クリスマス・ソング』
4. 第4回　2019年2月10日（日）『今夜はアナログナイト！』
5. 第5回　2019年4月21日（日）『愛のローラーコースター』
6. 第6回　2019年6月16日（日）『The Beatle Night』
7. 第7・8回　2019年8月25日（日）/9月1日（日）『村上JAM Special Night』
8. 第9回　2019年10月13日（日）『歌詞を訳してみました』
9. 第10回　2019年12月15日（日）『冬の炉端で村上SONGS』
10. 第11回　2020年2月16日(日)『ジャズが不得意な人のためのジャズ・ヴォーカル特集』
11. 第12回　2020年2月23日(日)『ジャズが苦手な人のためのジャズ・ヴォーカル特集』
12. 第13回　2020年4月16日(日)『言語交換ソングズ』
13. 第14回　2020年5月22日(金)『村上RADIO ステイホームスペシャル～明るいあしたを迎えるための音楽』(日本民間放送連盟賞ラジオ・エンターテインメント部門最優秀賞受賞)
14. 第15回　2020年6月14日(日)『あくまで個人的な）特選オールディーズ～』
15. 第16回　2020年8月15日(土)『サマースペシャル～マイ・フェイバリットソングズ＆リスナーメッセージに答えます』
16. 第17回　2020年9月13日（日）『5分で聴けちゃうクラシック音楽』
17. 第18回　2020年10月25日(日)『秋のジャズ大吟醸』
18. 第19回　2020年12月20日（日）『マイ・フェイバリットソングズ＆リスナーメッセージに答えます』
19. 第20回　2020年12月31日（木）『年越しスペシャル～牛坂２１～』（京都からの生放送）
20. 第21回　2021年2月28日（日）『怒濤のセルフ・カバー』
21. 第22回　2021年3月29日（月）『MURAKAMI JAM～いけないボサノヴァレディオスペシャル supported by Salesforce』
22. 第23回　2021年4月25日（日）『花咲くメドレー特集』
23. 第24回　2021年5月30日（日）『RAY CHARLES SONG BOOK』
24. 第25回　2021年6月27日（日）『クラシック音楽が元ネタ（ロシア人作曲家編）』
25. 第26回　2021年7月25日（日）『夏だ、ビーチだ、サーフィンだ！』
26. 第27回　2021年8月29日（日）『Music in MURAKAMI～村上作品に出てくる音楽～』
27. 第28回　2021年9月26日（日）『モーズ・アリソンを知っていますか？』
28. 第29回　2021年10月31日（日）『Music in MURAKAMI～村上作品に出てくる音楽２～』
29. 第30回　2021年11月28日（日）『村上の世間話』
30. 第31回　2021年12月26日（日）『素敵なエレベーター・ミュージック』
31. 第32回　2022年1月10日（月・祝）『スタン・ゲッツ 音楽を生きる』
32. 第33回　2022年1月30日（日）『ジャズ奥渋ストリート』
33. 第34回　2022年2月27日（日）『今夜はお気楽、バブルガムミュージック』
34. 第35回　2022年3月18日（日）『戦争をやめさせるための音楽』
35. 第36回　2022年3月27日（日）『春よ来い、春待ちソングズ2022』
36. 第37回　2022年4月24日（日）『和田誠レコード・コレクションより@The Haruki Murakami Library』（番組初の公開収録）
37. 第38回　2022年5月29日（日）『ビートルズ特集、第2弾！～ラバー・ソウルの包み方～』
38. 第39回　2022年6月26日（日）『村上の世間話２』
39. 第40回　2022年7月31日（日）『猫山さんセレクト・猫づくしの音楽～』
40. 第41回　2022年8月28日（日）『いかがなものか、カバー～』
41. 第42回　2022年9月25日（日）『村上春樹presents山下洋輔トリオ再乱入ライブ～』
42. 第43回　2022年10月30日（日）『マイ・フェイバリットソングズ＆村上さんに聞いてみよう～』
43. 第44回　2022年11月27日（日）『ホーギー･カーマイケルをご存じですか？～』
44. 第45回　2022年12月25日（日）『アナログ・レコード年末在庫整理～』
45. 第46回　2023年1月29日（日）『1980年代、ヒットソングオンパレード～』
46. 第47回　2023年2月26日（日）『ペット・サウンズ　オールカバー～』
47. 第48回　2023年3月26日（日）『今夜は、落ち穂拾い～』
48. 第49回　2023年4月30日（日）『村上RADIO公開収録～懐かしのアトランティック･ソウル with スガ シカオ～@The Haruki Murakami Library』
49. 第50回　2023年5月28日（日）『アカペラで行こう～』
50. 第51回　2023年6月25日（日）『再びアナログ・ナイト～』
51. 第52回　2023年7月30日（日）『歌うジャズ器楽奏者たち～』
52. 第53回　2023年8月27日（日）『お色気女性ヴォーカル特集～』
53. 第54回　2023年9月24日（日）『村上の世間話３～』
54. 第55回　2023年10月29日（日）『「サージェント・ペパーズ」完全カバー～』
55. 第56回　2023年11月26日（日）『秋の夜長はジャズ･クラリネットで～』
56. 第57回　2023年12月31日（日）『いろんなお便りを読みながら大晦日～』
57. 第58回　2024年1月28日（日）『公開収録～ポップミュージックで英語のお勉強～@The Haruki Murakami Library』
58. 第59回　2024年2月25日（日）『今日はすべて日本語の歌詞です～』
59. 第60回　2024年3月31日（日）『ダイレクト・カッティング特集～』
60. 第61回　2024年4月28日（日）『村上の世間話４～』
61. 第62回　2024年4月29日（月・祝）『特別編～小澤征爾さんの遺した音楽を追って～』
62. 第63回　2024年5月26日（日）『マット・デニス・ソングブック～』
63. 第64回　2024年6月30日（日）『歌う映画スターたち～』
64. 第65回　2024年7月28日（日）『マイ・フェイバリットソングズ＆リスナーメッセージに答えます３～』
65. 第66回　2024年8月25日（日）『ソウル・インストルメンタル・グループ～』
66. 第67回　2024年9月29日(日)『安井かずみと岩谷時子の世界～』
67. 第68回　2024年10月27日(日)『ローリング・ストーンズ・ソングブック～』
68. 第69回　2024年11月24日(日)『村上の世間話５～』
69. 第70回　2024年12月29日(日)『ポール・サイモン・ソングブック〜』
70. 第71回　2025年1月26日(日)『村上の世間話６～』
71. 第72回　2025年2月23日(日)『村上の一生ものレコード～』
72. 第73回　2025年3月30日(日)『二人の伝説のギタリスト チェット・アトキンスとデュアン・エディ～』
73. 第74回　2025年4月21日（日）『マイ・フェイバリットソングズ＆リスナーメッセージに答えます4～』
74. 第75回　2025年5月6日（日）『村上JAM Vol.3～熱く優しい、フュージョンナイト～』
75. 第76回　2025年5月25日（日）『ワルツが聴きたい～』
76. 第77回　2025年6月29日（日）『ボブ・ディラン・ソングブック～』
77. 第78回　2025年7月27日（日）『村上の世間話7～』
78. 第79回　2025年8月31日（日）『ローラ・ニーロ・ソングブック～』
79. 第80回　2025年9月28日（日）『マイ・フェイバリットソングス＆リスナーメッセージに答えます5～』
80. 第81回　2025年10月26日（日）『アナログ・レコードで、ジャズのちょっとこのあたりを…～』

放送の要点整理

ここまでに記載した情報を簡潔に表形式で整理します。放送日時、放送局、パーソナリティ、提供、番組ホームページ、テーマなどの要点を一覧にしました。

上表は放送の主要情報を整理したものです。放送局ごとに放送時間が異なる場合があるため、正確な放送時刻は各局の番組表や番組ホームページで確認することが推奨されます。番組は村上春樹本人が選曲を担当するシリーズであり、今回も村上さんの個人的な発見と嗜好が反映されたセレクションが中心になります。

11月30日（日）19時の放送が、秋の夜長に寄り添う選曲としてどのような時間を提供するかを、今回のテーマから推測することができます。番組の詳細は公式サイトでの案内を参照してください。